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「館」

掲載日:2026/08/02

友達ととある廃館に肝試しに行った。忘れられない日だ。こんな目にあうだなんて…俺はもう誰も信じられない。

朝日:はぁお前ビビっちゃってる?

壮摩:そんなわけねーだろ?ほら早く行くぞー

龍輝:壮摩ービビりなんは相変わらずなんだな笑

壮摩:早く行くぞ!山奥なんだから暗くなる前に帰ろうぜ

朝日:滑稽だな。今日は夜までいるよ。

龍輝:だからこの時間帯に集まったんだぞ?

壮摩:え?なんの冗談だよ笑笑

朝日:ほら山奥なんだから早くしないとだぞ?

壮摩:あー分かったよ

〜数時間後〜

龍輝:うわぁ...ぼっろ

壮摩:ボロすぎだろ...帰ろうぜ

朝日:なんだよ...来たばっかじゃねぇか

龍輝:うっ...ゴホッゴホッ...助けてくれ...

壮摩:さっさと探索して帰るかぁ

朝日:やっとその気になったか?

壮摩:ならなぇよ

龍輝:え…?

朝日:それに...明日は龍輝のお墓参りだからな?

壮摩:わかってるよ

その時、龍輝はやっと事に気がついた。

龍輝:俺は...死んでる?

そうなれば全ての辻褄が合う。まず集合場所に行くまでの記憶がバッサリと抜け落ちている。それに...俺が今まで喋った言葉に2人とも一回も反応していない...

壮摩:ぐわぁぁぁ!龍輝!?

朝日:はぁっ!?なんでお前がここにいるんだ!

壮摩:おい...人間か?

朝日:おそらく違う...逃げるぞ!壮摩!

壮摩:えっ?待ってくれよ!腰が抜けて立てねぇんだ!

龍輝:グゥゥゥ...

龍輝の顔にはカビが生え、狼のような鋭い牙、獲物を見つめるかのような瞳...

壮摩:ぐわぁぁ!

朝日:壮摩!

龍輝:え?

突如龍輝の顔に生えていたカビなどが消えて、普通の人の顔に戻った

龍輝:ア...

朝日:クソ...また救えなかった。ほんとうに申し訳ない

龍輝:朝日...俺はどうなっている...

朝日:分からない。

龍輝:俺は死んだのか?

朝日:分からない、

龍輝:「また」ってなんだよ

朝日:分からない

龍輝:真面目に応えろよ!

朝日:いや、本当に気にしないでくれよ、つい咄嗟に出てしまっただけだよ。

龍輝:だとしても正確性が無さすぎるな、お前...嘘をついているな?

朝日:いいや?

龍輝:ならなざ俺を見ない。醜いか?この俺が、恐ろしいか?この俺が

朝日:もういい...お前は死んだよ...他殺だ。

龍輝:じゃあなんでここにいるんだよ...

朝日:「魂」と呼んだ方がわかりやすいだろ

龍輝:そうか...ここに来た理由は?

朝日:ここはお前が殺された場所だ。誰かに

龍輝:お前はまた1つ嘘をついた。誰かじゃなく、「お前」だろ?

朝日:覚えているのか?記憶を

龍輝:あぁ残念だったなお前を殺してやる!

朝日:グゥゥゥ...違う!これには理由が...

龍輝:理由なんて今は必要ない!俺を殺したのはお前だ!

朝日:あぁぁぁ...

龍輝:俺が殺ったんだ

「館」

Fin__

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