「館」
友達ととある廃館に肝試しに行った。忘れられない日だ。こんな目にあうだなんて…俺はもう誰も信じられない。
朝日:はぁお前ビビっちゃってる?
壮摩:そんなわけねーだろ?ほら早く行くぞー
龍輝:壮摩ービビりなんは相変わらずなんだな笑
壮摩:早く行くぞ!山奥なんだから暗くなる前に帰ろうぜ
朝日:滑稽だな。今日は夜までいるよ。
龍輝:だからこの時間帯に集まったんだぞ?
壮摩:え?なんの冗談だよ笑笑
朝日:ほら山奥なんだから早くしないとだぞ?
壮摩:あー分かったよ
〜数時間後〜
龍輝:うわぁ...ぼっろ
壮摩:ボロすぎだろ...帰ろうぜ
朝日:なんだよ...来たばっかじゃねぇか
龍輝:うっ...ゴホッゴホッ...助けてくれ...
壮摩:さっさと探索して帰るかぁ
朝日:やっとその気になったか?
壮摩:ならなぇよ
龍輝:え…?
朝日:それに...明日は龍輝のお墓参りだからな?
壮摩:わかってるよ
その時、龍輝はやっと事に気がついた。
龍輝:俺は...死んでる?
そうなれば全ての辻褄が合う。まず集合場所に行くまでの記憶がバッサリと抜け落ちている。それに...俺が今まで喋った言葉に2人とも一回も反応していない...
壮摩:ぐわぁぁぁ!龍輝!?
朝日:はぁっ!?なんでお前がここにいるんだ!
壮摩:おい...人間か?
朝日:おそらく違う...逃げるぞ!壮摩!
壮摩:えっ?待ってくれよ!腰が抜けて立てねぇんだ!
龍輝:グゥゥゥ...
龍輝の顔にはカビが生え、狼のような鋭い牙、獲物を見つめるかのような瞳...
壮摩:ぐわぁぁ!
朝日:壮摩!
龍輝:え?
突如龍輝の顔に生えていたカビなどが消えて、普通の人の顔に戻った
龍輝:ア...
朝日:クソ...また救えなかった。ほんとうに申し訳ない
龍輝:朝日...俺はどうなっている...
朝日:分からない。
龍輝:俺は死んだのか?
朝日:分からない、
龍輝:「また」ってなんだよ
朝日:分からない
龍輝:真面目に応えろよ!
朝日:いや、本当に気にしないでくれよ、つい咄嗟に出てしまっただけだよ。
龍輝:だとしても正確性が無さすぎるな、お前...嘘をついているな?
朝日:いいや?
龍輝:ならなざ俺を見ない。醜いか?この俺が、恐ろしいか?この俺が
朝日:もういい...お前は死んだよ...他殺だ。
龍輝:じゃあなんでここにいるんだよ...
朝日:「魂」と呼んだ方がわかりやすいだろ
龍輝:そうか...ここに来た理由は?
朝日:ここはお前が殺された場所だ。誰かに
龍輝:お前はまた1つ嘘をついた。誰かじゃなく、「お前」だろ?
朝日:覚えているのか?記憶を
龍輝:あぁ残念だったなお前を殺してやる!
朝日:グゥゥゥ...違う!これには理由が...
龍輝:理由なんて今は必要ない!俺を殺したのはお前だ!
朝日:あぁぁぁ...
龍輝:俺が殺ったんだ
「館」
Fin__




