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第15話 魔法大会、準備は万端よ!

「おいし! これ、公爵家のランチに出しても評判になるわ!」

「光栄ですわ、フランソワ様」


 季節はすっかり汗ばむ時期になったわ。

 ハンスの氷魔法でひんやりとしたソーダ水、さっぱり絞ったレモンのアクセントが最高なの! ふつふつと泡がグラスに浮かぶのも涼し気ね。ああ、夏って感じ。海辺でまったり過ごすのも楽しそう。

 水着のサービスシーンは無いのだけれどね。


 今日は魔法大会の当日よ。無事に実家からの荷物も届いて、簡易測定器もセッティング済み。準備は万端なの。


 ところで。

「何本作ったの?」

 見たところ、100本以上あるみたいだけど…。

「とりあえず200本だね。炭酸は先に用意しておかないと」

「蓋、開けたままだと炭酸が抜けない?」

「なんで、わいの出番、ちゅうわけや」

 コルクで蓋をして、針金で口をきつく締めて密封。なるほど。

「シャンパンと要領は同じね」

「そういう事や!」

「で、使う時に開栓。提供直前にハンスの魔法で冷やす、ってこと」

「…が、がんばるね…」

 ハンスは一日大忙しね。


「シオンはどう?」

 予想通りだけれど、シオンは難なく予選を突破したわ。今の段階で学院のベスト16になるの。

「別に、普段通り」

 大丈夫そうね。

「トーナメント表って出たの?」

 エラリーが手を止める。彼女は体重計の最終調整中よ。

「出てたよ、これ」

 アルフォンス、しっかり手に入れていたみたい。レクターのギリアムも当然出場しているわ。こうやって見ると豪勢ね。総勢16名が出場するの。

 ギリアムは…シオンとは反対側ね。

「ギリアムと戦うの、決勝戦だわ」

「シオンはんには決勝まで残って貰わんと!」

「ええ…」

「アシュレイは…三回戦で当たる予定ね」

 あの子、詠唱は覚えたのかしら。また暴発されたらたまったものじゃないわ。

 それでも一年生で本選に進んだのはシオンとアシュレイの二人だけだから、十分誇っていいのだけれど。

「どう、シオン? やれそう?」

「やるだけ」

 シオンはいつも通りだったわ。

「シオンなら行けるよ、貴族連中をぶっ飛ばしてくれよ!」

 なんて盛り上がっていたら、来客があったの。

【追記】3月11日 すみません、余計な文言を整理していたら短くなってしまいまして! 改定済みです


※本作は「カクヨム」および「アルファポリス」にも掲載しております。

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