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第1話:プロローグ

全話執筆済みのため、なるべく連日投稿していく予定です。

 しんしんと雪が降り積もるひどく静かで寒い夜だった。

 聞こえるのは呼吸の音とかすかな衣擦れの音だけ。張り詰めていて、耳が痛くなるほどの静寂のなか、六歳のイヴォンヌはベッドに横たわりながら必死に祈りを捧げていた。


(おねがいです……おかあさまをつれていかないでください……おねがいです。おかあさまをたすけてください、おねがいします、どうかどうか、おかあさまをたすけてください……)


 掛布のなかに包まりながら、イヴォンヌは何度も神に祈った。病床に伏せっている母をどうか助けてほしいと。母の心臓を止めないでと。

 けれど――。


「お嬢様……っ! シルヴェーヌ様が……っ! あなたのお母様が……っ! たった今、息を引き取られましたっ、ううっ、うっ、うううっ!」


 イヴォンヌの願いは届かなかった。

よろしくお願いいたします。

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