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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

威を借る狐は威に殺される

作者: 紅しゃけ

勢いで書き殴りました。


「3ヶ月後の卒業式の後に例年通りではあるが第一学園ホールにて舞踏会が開かれることが決まった。このクラスからの参加者は今のところ聞いていないが、参加するのであれば報告するように。」


そう生徒に担当教官が話す。


ここは学園都市キロン。

貴族は勿論のこと、平民も12〜15歳の時期にキロンの学園に通う者は多い。


貴族は婚姻のために。

平民はより良い職に就くために。


3ヶ月後の舞踏会はその殆ど貴族のためのものだ。

貴族同士であれば婚姻を、貴族と平民であれば雇用をというものである。

中には【真実の愛】なんてものに目覚める者も一定数いるが、その後の姿は…先人が見せつけてくれているので此処では語るに及ばず。


教官の話が終わり、寮へ帰ろうとしたら寮で同室の子に話しかけられた。


「舞踏会って貴族様や推薦もらったヤツしか行けないんだよな?」

「そうだね、だからお呼ばれのない僕らには関係ない話だよ。」


少なくともこの時まで僕はそう思っていた。

その後の彼の言葉を聞くまでは。


「え?カートはドッペキーン男爵令嬢と行くんじゃねえの?」

「え?なんで?」

「前に爵位の低い令嬢達数人が集まってそんな話してたのがきこえてな。

『舞踏会のために衣装用意したり馬車を用意したり大変ですわねえ。』

『ほんとですわ。費用も馬鹿になりませんし…』

『大変ですわねえ。でも私のとこは準備云々を全てカートがするから心配いりませんわ。』

って。」


なんでだよ!なんで僕が準備するのさ!しかも費用もこれ僕が受け持つみたいに話してんの!?


とても嫌そうな顔をしている僕を見て不思議に思ったのか。


「おいおい、ひでえ顔だぞ?でも確かドッペキーン男爵令嬢とは同郷で小さい頃も一緒だったんだよな?」

「そうだね。僕の実家はドッペキーン領にあるね。奇しくも男爵家の避暑地だ。彼女はね、なんていうか、わがまま放題いってこっちがそれに従わないと親の威を借りていうこと聞かせてくるんだ。しかも『貴方のためを思ってやってやっていますのよ』と恩着せがましくね。平民の僕には例え同郷で同年代の子どもが僕しかいなくて小さい頃から一緒、所謂幼馴染のような関係だとしても逆らったら無礼打ちだよ。」

「無礼打ちって…そんな前時代的な…」

「貴族様だし中央からはだいぶ離れてるからね…色々とあるんだよ。しかもドッペキーン男爵は領主としては有能でも彼女が関わると…うん、ほら、前後不覚になるからね。『うちの可愛い娘に奉公できるなんて幸せだろう?』と。そんなのに目をつけられたら…わかるだろ?」


あー…と何かを納得された。

実際この学園に来てからも彼女にこき使われてる僕の姿を彼は知っているからこその反応だと思う。


領内では僕が狩猟した獲物を奪われたり、彼女が店から勝手に持っていった商品を代わりに支払わさせられたり、短期就労契約結んだはずなのに支払いはなかったり、それはもう散々な目にあったよ。

学園だと彼女よりも上位の令息令嬢の姿があるからか少なくなったけどね。

それでも無くなったわけじゃない。


僕が卒業したら父さん達は爺さん達のいる別の領へ移住が決まってるからこれを機に離れられると思って我慢していたけど、舞踏会の準備を僕にさせるということは将来的にも好き放題使おうってことだろう。そんなのはごめんだ!


キロンの学園を卒業した、と言うのは貴族であれ平民であれ大事な価値基準だ。

かつての王が作り上げたキロンの学園は必ず王族が長を務めるからね。つまりそれは貴族の婚姻婚約、平民の就職を王族が確認しそれを認めている、ということだからね。

平民が貴族に仕えるというのは普通だし、一応の確認はされるけど、先んじて就職先を見つけてしまえば無理矢理自領に連れ帰ってこき使うなんてことは出来なくなるはずだ。


「よし、僕、明日から就職活動頑張るよ!」

「お、おう?」


自身の考えを話すと、なるほどなあ、と納得して頑張れ!と背中を押してくれた。

其処から教官にも就職活動するから旨を話に行き、寮へと帰る。

明日から頑張るぞ、おー!!




---令嬢視点---


最近あの平民の姿を見ないわ。

彼には(わたくし)のためにやらなきゃいけないことがたくさんあるのに、それもやらずに全く何処に行ったのかしら。


「ちょっとそこの平民」

「え?あ、おれ……私ですか?」


学園の喫茶茶房にてお茶を嗜んでいると同郷のカートとよく一緒に居た平民を見かけ声をかける。


「ええ、貴方よ。貴方、カートとよくご一緒でしたわよね?カートに伝えなさい、今すぐのもとへきて(わたくし)のためにやるべきを成しなさい、と。」

「え、あ、あの、カートは…「何してますの、早く伝えに行きなさいよ!」は、はい!」

バタバタと音を立てながら平民は駆けていく。

全くこれだから平民は…。

(わたくし)がわざわざ声をかけたというのにあの様なのは有り得ませんわ。

しかしあの平民からカートへすぐ伝わり、カートはすぐに(わたくし)のところへくるでしょう。

今後も(わたくし)に仕えるカートのことを思って学園でも変わらず使ってやっているというのに、此処数日現れもしないなんてカートも所詮平民で貴族たる(わたくし)の温情なんてわからないのね。

彼はなかなか使い勝手が良いので今後も暑い時期には彼の地で使って差し上げますかね。

幼い頃からずっとこの(わたくし)に仕えることが出来ている、なんて感涙に咽びなさい、カート。



---本編---


舞踏会まであと3日

久々に僕は帰ってきた。


「たっだいまー!!」

「おお!カートじゃねえか!」「やっと帰ってきたか」「お前はどこに就職すんだ?俺は王立図書館の警備隊だ」「私はその図書館の司書ですのでしっかり守ってくださいね?あ、本ですよ?私ではなく」「げ、お前と一緒の職場かよ…」


久々の会う友人たちのこのわちゃわちゃとした感じ、いや楽しいな!


「あー、僕はね……「カート、誰かさんからの伝言だ」

僕が話す途中に同室の彼が被せてきた。

誰かさん?あ、嫌な予感。


「一言一句言われたことをそのまま伝えるぞ?『カート、貴方は私のためにやらなければならないことがあるでしょう?早く私の元へ来なさい。』…だそうだ。」


「えーと…何様?あ、貴族様か…でもやらなきゃいけないことなんて僕には無いんだけど…」

「クハッ、すっとぼけやがって!まず間違いなく舞踏会のための準備だろうさ」


そういえばそれが発端で就職先を探しに出たんだっけ。


「残念だけど、もうその誰かさんのためには動けないかな?僕、実は王都医療師団に見習いだけど雇ってもらえたんだよ!今日は退寮の手続きなんかをするために帰ってきただけで、これから医療救護団の寮に入るんだ」

「「「王都医療救護団!?」」」


【王都医療救護団】

組織の中での階級で診られる患者はかわるが、孤児から貴族、王族も含めて診察診療等が許された機関。

基本的に貴族の中でも高位の者からの紹介制でしか就職が出来ないと言われているところであり間違っても平民であるカートが就職希望を出しても入れるものではない。


「おま、え?どうやって?」


皆の疑問を誰かがつっかえながらも聞く。


「んーと、最初は教会の医療関係につければと配給とか簡単な治療行為のお手伝いさせてもらってたら、そこに侯爵様が御子息御令嬢を伴って視察に来てて…そこで色々あって…そうなった。」

「「その色々を話せぇぇ!!!」」


服を掴まれガクガクとゆすられるも流石に僕の口からはとても言えない。

『何故若い平民がここに?』と令息様に延々と言われ続け、つい『ドッペキーン領から離れて仕事がしたいから』と口が滑って言ったらこうなった、なんて誰が言えるだろうか。

令息様のせいで僕に興味を持った侯爵様にも問い詰められて過去からやられてきたことを全て暴露したら憐憫の目を向けられて紹介されたなんて誰が言えるか。


僕の首元を掴んでゆすってくる手を外し


「そんなわけで舞踏会自体に参加しないし、見習いだかはで覚えることもいっぱいあるからね!『もうキミには付き添えないよ』とでも伝えておいてよ。会った時で良いからさ。」


皆に宣言し退寮することで僕は初めて解放感を得た気がする。

身体は軽く、心は弾む。

だってそうだろう?僕の就職は侯爵の紹介ゆえにそれより下位爵位のものが物申すことは不敬となるわけだ。

僕がそこに留まって仕事ができるのかと言えば僕次第なんだけど、少なくとも外部からの横槍はないからね。

憐憫による御情けでの紹介だったけど、少なくとも医療救護団を紹介してくれるだけの何かを僕に見出してくれたというのはきっとあるはずだから、頑張るぞー!おー!



---

どうしてこうなった…?


時間を遡ること3時間。

僕は何故か舞踏会場から部屋二つほど隔てた一室を救護室と化し指導員の先輩と共に待機してます。

『酒も出るし食事も出る。だから毎年酒を暴飲して倒れるヤツが数名出たり、酔ったまま踊って酒精が早く回って怪我をすることが数件は確実に起こる。とはいえ基本的に大したことは起きない。そんなだから医療団に入った新人の研修に使われるんだ。』と先輩談。

そんな理由から舞踏会場の側で医療団が待機することが決まったらしい。

患者となる者はこちらに運ばれてくる場合とこちらから回収しに行く場合とあるらしいが基本的には暇を持て余していたりする。


舞踏会場では段取りよく進んでいるのか救護室で特にやることもなく、先輩に現場でのやり方などを相談して時間を潰していた。

すると舞踏会場で令嬢の怪我人が出たと会場護衛が伝えにきた。

令嬢ゆえ護衛や令息がみだりに触れるわけにもいかず医療団が回収して救護室までの運ぶことに。



先輩達に追随し舞踏会場に入り怪我した令嬢を確認すると其処にいたのは、足首を抑え座り込む平民の令嬢とまさかまさかのドッペキーン男爵令嬢。

どうやらドッペキーン男爵令嬢がこの場に呼ばれた平民が自身より質の良い衣装を身に纏っていたから絡んだようだ。


確かこの令嬢は成績優秀で素行も良く第三王女殿下のお気に入りで卒業後に侍女に抜擢されるほどの傑物だ。

多分衣装も第三王女殿下からの贈り物だろう。


そんな相手に何してるんだろうか、あー、嫌だ行きたくない、と思っても仕事は仕事、行くしかないわけで。

先輩の背後に隠れて、バレないといいな。


「あら、貴方…カートじゃないっ!」

「うぇっ!?あー…ドッペキーン男爵令嬢、ご無沙汰しております」


世の中そんな甘くはなかった!


「カート!貴方!(わたくし)の舞踏会への参加のための手続きもしないで何をしてましたの!貴方が居なくなって手続きをなさらないから自らがそのような雑務をやらされたのですよ!主人にそのような雑務をさせるなんて!恥を知りなさい!」


此処で冒頭に戻る。

えー…僕は君を主人だとか思ったこと一度もないし、何言ってんだろうこの人。というか今までこの令嬢に絡んでたのに急に矛先が僕に向くのもそうだし、その内容も内容でドン引きなんだけど…。

そうして僕が(実は周囲も)ドン引きして何も言えないことに気付かないまま、ぎゃーぎゃーわーわーと叫ぶドッペキーン男爵令嬢。

厳か且つ優雅な音楽の流れる会場で誰かがこうも叫べば 当然皆の視線を集めるわけで。

その結果、会場に流れる演奏すら止まってしまった。

ここから今すぐにでも離れたい。

もう一度言う、どうしてこうなった。


「えーと、僕…私自身誰かを主人と仰いだことはありません。ですので何か誤解があるかと思われますが…あと此方では他者の目をありますので別室にてお話し「何を言ってますの!貴方はドッペキーン領に住まう平民!そのドッペキーン男爵の娘たる私に仕えるのは常識でしょう!」


かぶせてきた!

え、ちょっとまって!?これ貴族的にも醜聞ならない?大丈夫?

あ、先輩、僕の方に気が向いてる間に足を痛めた令嬢を連れ出してる。

流石先輩!あ、いやちょっと待って!おいてかないでぇぇぇぇ!!!


「ちょっと聞いてますの!!?」

「あー…すみません。ですが平民であれ貴族であれ誰に仕えるかもどのような職種に就くのかも自由だとこの学園の教えなのですよ?」

「そんなもの有名無実でしょう?それにカートは昔から(わたくし)に仕えていましたし、今までと何も変わらないでしょう!」


今マデト何モ変カワラナイ…?

ナニヲ、イッテ、イルンダ?


「先程もお伝えしましたが、誰かを主人と仰いだことはありませんし、仕えてもいません。確かに貴女、いえ、ドッペキーン男爵家に短期雇用だと言われ狩りや解体の作業に呼ばれたことも度々ありましたが、そもそも平民の私は貴族からの呼び出しを理由なくは断れません。毎度参加していましたが、貴女は私が狩り解体した獲物を奪い解体の出来が悪いと嗤う。男爵様は貴女の言い分を全て信じた。その結果、不出来なものに払うものはない、と再三再四、無償で働かさせられただけでした。そのようなところで働く?私には無理です。それに今の私は既に王都医療救護団で働いております。幼い頃からの認識は改めるべきですよ?」


言った後に頭をよぎる『やってしまった』という言葉。

周囲の耳目を集めている今の状況でなんで話しちゃったんだろう、と。

一度侯爵家の方々に話してしまったから感情の蓋が緩くなっていたのかも知れない。


「う、五月蝿いわね!平民のカートは黙って(わたくし)のいう通りにしていれば良いのですわ!吐き散らした穢らわしい服をどうにかしたいとこなんかお父様に言えばどうにでもできるんですからね!」


吐き散らした穢らしい服…?

嘔吐…衣料…?

うそでしょ!?どんな聞き間違い!?

目を数回瞬きつつ言葉を返そうとすると舞台上の来賓席から先んじて言葉が発せられた。


「ほう?貴族でありながら王都を吐瀉物のように言う者がいるとは驚いた。」


会場の目が私から来賓席へと向けられる。

そこには簡素ながらも品のある姿をした侯爵様がいた。

侯爵様だけでなく王都に住む貴族の姿が其処にあった。


え?何で高位貴族の皆々様がいるのですか?

あ、こういう莫迦が出た時のためですか、そうですか。



「かつての王が創りし医療救護団。貴族でありながらあのような物言いをするとは…貴様こそ恥を知るべきだ。そしてなんだ?父親は泣きつけばどうにでも出来ると?王の認可を経て所属が許される王都医療救護団。此奴ならと所属を薦めた私の差配に貴様如きが文句があると?」


「誰よ貴方…此処はキロン卒業生の舞踏会よ!誰の護衛か知らないけれど口出ししないでちょうだい!」


こちらが侯爵様に言の葉を返す前に僕に対する憤慨の感情そのままに彼女が返答してしまった。

え?男爵令嬢が侯爵様に誰?とか嘘でしょ?

不敬にもほどがあるよ!


「侯爵様、そして皆々様、このような晴れの舞台で私事で問題を起こし場を白けさせてしまったこと、大変申し訳ございません。」


侯爵様の登場で急速に感情が落ち着き来賓席へ向かい土下座する。

え?こう…しゃく…さま?と目を点にしてる男爵令嬢の姿が目の端に映る。


「良い。其方の事情は既に聞いておる。しかし聞いてたよりも酷いものだな。男爵自体が子煩悩であることは知っておったがその結果がコレか…先はなさそうだな」


男爵令嬢を見ながら深々と溜息を吐く侯爵様。


「まあ良い。カートよ、其方は医療救護団としてこの場に来ておるのだろう?患者となる令嬢は既に救護室へと運ばれておる。職務を全うせよ。そしてドッペキーン男爵令嬢よ、貴様の此度の発言、『良く覚えておくぞ』。貴様の父にもしっかりと伝えておこう。あと覚悟もしておけ。わしと王女殿下のお気に入りに手を出してしまったことをな。」


え?僕、侯爵様に気に入られてたの?なんで?

後々聞いた話によると、視察に行った場で見学していた息子の『書物で学んだから自分でも出来る』という根拠のない自信による手出し口出しに対し『人はオモチャじゃないんだよ!』と叱りつけた僕を気に入ったらしい。

なんでも取り入ろうと耳触りの良い言葉を並べ立てる輩は多い中忠言をする者が珍しかったのもあるみたい。

侯爵令息も侯爵家ゆえに親ぐらいしか叱らないから新鮮味もありつつ叱られたこと自体に納得がいったため『コイツ面白い』と気に入られてたみたい。

僕自身は治療行為を終えて『やっちまった』と死を覚悟したけど侯爵様が『息子が悪い、お前悪くない』としてくれたので御咎めなしだったの不思議だったけど、そういうことだったのかと話を聞いて納得した。

此処で気に入られてたから僕の過去の暴露に繋がったわけなんだけど。


僕は侯爵様の指示に従い救護室へ。

部屋から出る際に一礼した際に、ドッペキーン男爵令嬢が顔を真っ青にしながらカタカタと震えていたのを最後に姿を見ることはなかった。


救護室に戻ると先輩が既に処置を終えており、軽い捻挫で10日もあれば良くなるとか。

侯爵様が第三王女殿下のお気に入りと言っていたのを先輩に伝えると目を見開き、大事なくてよかった、と心底安心していたのは少し笑った。

その後は特に問題も起きず舞踏会はつつがなく終わりを迎えた。



この舞踏会から数年後、先輩と捻挫治療を受けた令嬢が恋仲になったり、僕自身が王都医療救護団から侯爵家お抱えとなったりするのだがそれはまた別のお話。





---誰かさんのその後---


周囲の叱責や更生のための指導など色々と行われたようだが

(わたくし)は悪くありませんわ!そのことを伝えない平民の彼らが悪いのですわ!』

という言い訳にもならぬ言い訳を並べたて反省の色が見えず、生半可な指導では無理だと判断され、特に厳しいとされる西の修道院へ送られることに。

送られて数日後、部屋から抜け出した後が見つかった。

修道院の面々が周囲を探索すると血溜まりに浮かぶ特注の大きな修道服があったという。

それだけが彼女が修道院にいたという証明で、その後の詳細は…誰も知らない。






誕生秘話

こんな奴がいた

こんなことされた

自分の中でモヤモヤと燻ってたのでどうにか昇華したかった

『文字に起こして面白おかしくしてしまえば良いよ』という天啓を得る

今作品、爆誕





タイトルに思い切り殺されるとか書いてるけど書き始めは『貴族社会的な意味』だったのだけど、いつの間にか最後は…うん

明確な表現こそ出してないけど、血溜まりや予見させる描写が最後に出たので保険のR15




家名は…うん特徴的だったアレを翻訳様に簡単翻訳してもらいました


ただそれだけの話

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