表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギャルゲ神のてんせい  作者: 碧海
第二章 入学と廃学
32/45

三話 ギャルゲーで攻略できないキャラをそうそう覚えてる訳ないじゃん?



「……それで、なんでこんなイカれた給料にしやがったんですか?」


わ〜、なんか安心するわ。……いやMとかじゃなくて。元に戻った的な意味で。俺別にMじゃないし。


「あ〜、先ず東青家のメイドに給料事情を聞いた。そしたら、かなりの高給取りだってことが分かってだな。」


「確かに、東青家……いや大公爵家のメイドともなればエリート中のエリート。給料が高いのは当然ですね。」


ドヤァ


「はいそこドヤ顔しない。君クビにされたでしょ。」


しゅん


……なんか、いいな。


「……元とはいえ大公爵家のメイドには、それなりの給料を払わなければ行けない。」


「それはそうですね。元の給料の半分とかだったら飛び出してました。」


……でしょうね。


「なにか?」


「なんでもありません。」


……口に出てないよね?怖っわ、超怖い。


「更に、俺の勝手で家に雇う以上それなりの誠意を見せないといけない。他家へ行くことも出来たはずのき……お前を一般人の俺が雇うのだから、当たり前だな。」


「おいなんで言い替えた。君でよかっただろうが。言い換える必要あったか?」


…………だって、ねぇ?


「なんでそんな当たり前でしょ。みたいな顔出来るんですか?張り倒しますよ。」


「俺主人だよね?雇われるって言ってたよね?なんでそんな罵声を浴びせられるの?」


まだ雇われてないから?……そりゃそうだわ(しくしく)


「…………で?」


「終わりだけど?」


「は?」


「いやだから、今ので全部。」


「……は?それだけのために、あんな法外な額を払うとか言ってんですか?アホじゃないですか。ほら、復唱してください。私はアホです。」


「へー、そうなんだ。」


ザッ(ルシアが立ち上がる音)


ダッ(立ち上がりルシアから逃げよう走る音)


ガッ(背後から肩を掴まれる音)


ガッゴキツボグッ(言葉にできない暴力を振るわれている音)


「……りぴーとあふたーみー。私はアホです。」


「……自己紹介?」


ザッ(ルシアがry)








「なにか弁解は?」


「あ……、ありま………せん。」


「宜しい。」


…………格の違いってやつを見せつけられたぜ。


「それでは、説明の続きを。」


「続きって言っても、もう言うことないぞ?」


「………………。」


「ジト目やめて刺さるから。心の奥底に刺さるから。呼び覚ましちゃいけないものが目覚めるから。」


「…………チッ!」


今舌打ちした?主人に向かって舌打ちした?


「…………まぁ、俺が払いたいんだ。受け取ってくれねぇか?」


「嫌です。」


「そんな殺生な。」


「……なんでそんなに出すんですか?」


「…………下ネタ?うちそういうの禁止なんだけど……。」


「真面目に答えてください。」


………………。


「ルシアに、うちで働いて欲しいから。」


「えっ……?」


「魔力欠乏症という生まれながらにディスアドバンテージを持つ身にして、元東青家メイド長という技能の高さ。そんな奴を雇うってんなら、それ相応のもんをたさねぇといけねぇ。」


圧倒的なディスアドバンテージをものともせず、大公爵家のメイド長に任じられるほどの人間。


どの家だろうが喉から手が出るほど欲しい人材だろう。


個人的に、魔力欠乏症のことも調べておきたかったし。


「それに、俺の周囲にイエスマンは置きたくない。ルシアなら、ちゃんと俺を止められると思ったから。だから、ルシアを家で雇いたい。東青家を勘当されたこの身だが、どうかうちで働いて貰えないだろうか。」


深深と、頭を下げる。


「……わかりました。」


ポツリ、ルシアはそう零す。


「……!本当かっ!?」


「但し、給料はこれだけです。」


そう言い、差し出したのは俺が先程言った額の、五分の一程。


「えっ?少なくない?大丈夫?」


「適正です、イカレ野郎。」


おいおい、遂に雇用主のことをイカレ野郎とか言い放ちましたぜこのメイド。


「むぅ、まぁ、雇われてくれるんならいいか……。」


最悪、特別手当とかで渡せばいいし。


「ちなみに特別手当等は認めません。」


……潰された。


「( ´・ω・`)」


「ダメなものはダメです。」


「ʅ( ・᷄֊・᷅ )ʃ」


「喧嘩売ってんですか?」


「(・ω・(ヾ)YES」


ザッ(ルシアが立ち上がる音)


ダッ(立ち上がりルシアから逃げよう走る音)


ガッ(背後から肩を掴まれる音)


ガッゴキツボグッ(言葉にできない暴力を振るわれている音)





「……す、すびばせんでした。」


「分かれば良いんです。」


と、とんでもねぇぞこのバイオレンス女子。


「……何か?」


「なんでもありません。」


……ヒェッ…。






ま、金受けとって貰えただけ御の字か。


本来は、そう簡単に受け取る子じゃないし。


彼女は、壱成()のせいで苦労したとこもあるし。できることはやってやりたい。


彼女が東青家を解雇されたのは、恐らくだが峰華への嫌がらせだ。


要は俺の所為ってことだ。


それ以外にも、彼女は原作で一番の壱成の被害者と言ってもいい。


まだ何も起こっていないとはいえ、シナリオ以外のことは知らないし、過去に壱成が何もしていないなんて言いきれない。


願わくば、この先俺の所為で彼女が不幸になりませんように。


「……なんですか?」


おっと、黙りすぎたか。


「いや、なんでもない。改めてよろしく頼む。ルシア。」


「ええ、存分にこき使ってやりますよ。」


「それ俺のセリフじゃない?雇われる側の台詞じゃないよね?」


こいつはなんだかんだ、しぶとく生きながらえそうだな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ