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ギャルゲ神のてんせい  作者: 碧海
第一章 転生と変生
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可能性を追求しないで、やれることはやったなんて言えるわけが無い


とある休日、


『彩晴、ちょっといいか?』


ソファーに寝そべり、スライムの彩晴に念話を投げる。


『なんじゃ、主よ。』


『この間の属性について聞きたいんだけど。』


彩晴の進化の誘導の為、隠密をさせた後に言っていた、「属性の獲得」についてだ。


原作では、魔物が媒体器(デバイス)もなしに魔法を使うことに焦点が当たることは無く、設定資料集にも何も書かれていなかった。


その為、プレイヤーは皆、そういうものだと放置していたのだが……


『属性を獲得って、どういうこと?』


『説明が難しいのだが……そうだな、人間で言う魔法の適正、それを得たという認識で概ね間違いない。言い換えれば、魔法の発動権だな。』


人間は、基本属性の適正を全員が持っている。だから、基本属性の魔法は誰であろうと使用出来るのだが、魔物の場合は、その適正を後天的に獲得できるということだろう。


『じゃあ、属性を獲得したら、何ができる? 何も出来ないなんてことは無いだろ?』


本命はこっちだ。もし、魔物が魔法を使える様になる条件がが、属性を獲得することなら、彩晴も魔法が使えるようになっているということ。


そうなれば、これからの活動次第では彩晴はもっと多彩な魔法を覚えることが出来るかもしれない。


『まず、その属性の魔力との親和性が上がる。私なら、影の属性を獲得したから影属性の魔力との親和性が高まった。そして、獲得した属性の魔法を使うことが出来る。まあ、練習は必要だろうが。』


家の彩晴さん、どんどん有能になっていく。


ほんとこの子は何処まで行ってしまうのだろうか。


『クソ便利じゃん。……属性の獲得条件は?』


『その属性の魔力を一定以上吸収することだ。大気中にある魔力は環境の影響を受けやすく、場所によって魔力の属性が変わるからな。だから、私は影属性を獲得できたんだろう。』


属性魔力があれば、属性を獲得できる……なら、行けるか?


『……彩晴、これ吸収したら、属性獲れるか?』


そう言って、媒体器に水属性の導体(メモリー)だけをフレームに嵌め、魔力を流す。


こうすることで、水の魔力が作れる……はず。知らんけど、多分。


『ん……、これなら水属性を獲得できると思う。どれだけ必要かはわからんが。』


これでも属性を獲得できる、と。


……あれ、くっそ強くね?


だって、属性の導体さえあれば、幾つでも属性を獲得できて、しかも練習さえすればその属性の魔法を使えるわけだろ?


しかも、媒体器や導体を必要とせずに……。


おい誰だよスライムが戦力にならないって言った奴。……俺だよ!すいませんでしたっっっ!!


下手したら、魔力与えるだけで俺よりカンタンに強くなるんじゃねぇの、これ。


……多彩な魔法を操り、群体であるため本体を潰さない限り死なず、何なら遠隔操作で子機に魔法を使わせることさえできる。


更に、スライムはその特性上他の生物の魔力に拒否反応が出ず、どんな相手からでも魔力を吸収できる。


…………魔王かな?どうやって倒すんだよ、そんな化物。俺彩晴に謀反されたら即死じゃん。


『主よ。』


彩晴が声をかけてくる。


『私は主を裏切らないぞ?そういう契約だからな。』


心做しか胸を張っているようにも見える姿勢で、彩晴は俺にそんな事を言ってくれる。


『彩晴ぁ……っ! 俺……俺……お前と契約して良かった……ッ!もう大好き!』


彩晴に抱きつき、撫で繰り回す俺。


『そうだろう、そうだろう。もっとぎゅっと抱き締めていいぞ。』


満更でもなさそうに、体を潰されているスライム(彩晴)



キャッキャっと戯れていたら、かなり時間が経っていたようで、外はもう暗くなり始めていた。


『彩晴、契約の魔力、属性魔力でもいいか?』


普通の魔力を与えつつ、属性魔力もとなると俺の魔力が足りない。


属性魔力でもいいのなら、そうしたいのだが……


『良いぞ。私たちにとっては、属性があろうとなかろうと、変わらん。人間で言う、米かパンかみたいなものだからな。』


彩晴は快く頷いてくれた。


『ありがとな、俺の我儘聞いてくれて。お詫びに、ちょっと量増やしとくから許してくれな。』


いつも彩晴に甘えている気がするので、彩晴にも恩返しをしておこう。


魔力はどれだけあっても良いみたいなことを言っていたし、これで礼になればいいんだけど。


『本当かッ!? 流石主だな、太っ腹だ!』


凄い喜びようだな。少しは恩を返せていると捉えていいんだろうか。


……ま、不満があれば言ってくるか。


『よし、もう遅い時間だし寝るか。』


『そうだな。早く魔力が欲しいぞ。』


俺と彩晴は、同じ布団で寝ている。


魔力をそこで渡しているというのもあるし、布団を幾つも使うのが面倒臭いというのもあるが、一番の理由は、彩晴が寂しがるからだ。


彩晴は、あんな喋り方をするが生まれてからそんなに時間が経っていない。それに、この家は大きく一人でいるとより空間の広さを感じてしまう。


だから、この子は俺と一緒に寝るようになったのだろう。


俺は一応、この子の保護者のようなものだし、契約のおかげで敵対することがないとわかっているから、安心して接することができるんだろう。


最近は、よく甘えてくるようになった。


それが、距離が縮まったように感じて、嬉しく思っている俺も相当なんだろうけどな。


それに、スライムってひんやりしてて気持ちいいんだよ。こう……抱き枕として最適というか、そんな感じだ。


断じて、俺も寂しいがっているというわけではない。ないったらない。

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