剛速戦闘 ステルゲン
初めて製作したので全体的に粗さが目立っているかと思います。よしなにお願いします。
たった数分前まで都市は平静を保っていた。突如、巨大な怪物が現れるまでは。人々は怪物がどのようにして現れたのか、怪物が何をしたのかを理解することができなかった。怪物の全身から発する炎に生き物も建物もただ飲み込まれていくばかりであった。この異常事態を察知したテレビ局がカメラマンを市外から向かわせた頃には残骸と炎しか残っていなかった。生存者がほとんどいないこの事件は、後に『災厄の九分』と呼ばれることとなる。
「やっぱりおかしいと思うぜオレは。どう考えても慈善事業じゃないだろう?最近はどうも戦い方が雑だし、周囲が見えてないんじゃないかよ。きっと戦いが目的であって俺たち一般人は気にもしてないんだろうよ」
「またそうやって裏があると決めつける…」
二人の学生が昼休みの教室で会話をしている。外のグラウンドでは早々に昼食を取った学生たちがサッカーをしながら叫び声を上げており、会話の合間に耳に突き刺さってくる。机の上に腰掛けている生徒が、話を続ける。
「第一あのカイブツ、ディザステラーだっけ?あれから俺たちを守ってくれてるのは事実だろ。戦いがしたいだけだだからって俺たちには関係ないんだしさ、そんなに突っかからなくてもいいじゃないか」
「そりゃそうだけどさぁ…力があるなら、守れる命があるってことだぜ。なのに最近のはなかなか戦わなかったりで怪しいじゃんか。お前は昔助けられたからそんなふうに盲信しちゃってんじゃないのか、奇跡クン?」
この発言に不快感を覚えたのか、奇跡クンと呼ばれた学生はそっぽを向いてしゃべらなくなった。しばらくして言った方もバツが悪くなったのか、ごめんごめんと平謝りをしてみせた。
「頼むからそのあだ名だけはやめてくれよ、こっちは子供の時から苦労してるんだからよ。一時期は親戚にすら名前忘れられたかと思ったぐらいだぞ」
この学生、環トモルは『災厄の九分』の生き残りであり、一時は奇跡の子供などと揶揄され世間から注目を浴びていた。今はディザステラーと呼ばれている巨大な怪物の破壊活動から無傷で生還したことから、当時の詳細を聞き出しにマスコミが日夜殺到していたのだ。そこで彼が残した発言は多くの関心と疑念を生んだ。
「でっかいロボットが怪獣をやっつけたんだよ」
トモルが見たというロボットは、今もなお出現を続けるディザステラーに対抗し得る唯一の手段として人々に認識されている。『災厄の九分』から3年後にディザステラーが襲来した際に、初めてその存在が確認された。真紅の人型機械。全体は細身で、まるで骨格が剥き出しになっているかのようであった。背部には体部分に不釣り合いなほど大きな斧を懸架していた。2度目の襲来時、初めて観測された戦闘では斧を使うまでもなく格闘戦のみでディザステラーを圧倒してしまった。それからも、幾度となく現れるディザステラーを倒していくことから、この国の守神であるとか、政府の秘密組織が作った対怪獣用ロボットであるとか、とにかくいろいろな噂がながれていった。しかし政府はロボットとは一切の関与を認めておらず、その正体も判明していないのが現状だ。得体の知れないすさまじい威力を秘めた兵器に頼りきりではまずいので、政府は5年前から対ディザステラー用の兵器を開発しているが、目立った成果が出せずにいる。
「そうはいうがね、オレだって連日苦労苦難の連続だったんだぞ。なんせ向かいの家にずっと報道陣が連なってたんだからな。一時期はストレスで寝れなくなったもんだよ」
「そういえば和栗の家にも乗り込んで取材しに行った人たちがいたんだっけ?」
その通り、と和栗は大きく頷いた。二人は近所の幼なじみで現在でもその友情は続いている。トモルが『災厄の九分』に巻き込まれたのは、たまたま街の遊園地に両親と出かけたのが原因だった。ディザステラーの襲来によって両親は他界してしまい、トモルは心に深い傷を負ったがそんな彼を和栗ははげましては一緒に遊んだりしてくれたのだった。
「そうとも。まぁお前に比べればまだマシなほうだろうけどね」
トモルの家には誹謗中傷の電話や手紙が多数届いたりもした。お前だけが生き残るなんて不公平であるといった内容の落書きが家の外壁にされたりと、耐えがたい行いが幼い少年に集中した。見かねた祖父母が引っ越しも考えたが、トモルは和栗と会えなくなると寂しいと言って聞かなかったし、和栗も引越しには反対の姿勢を見せていた。
「ははは…あれ、なんの話してたんだっけ俺たち?」
話が脱線しつつあったのでトモルが話題を軌道修正した。
「そうだったそうだった。だからさ、あのメガマシンとかいうのはなんで戦ってるのかって話さ。最近じゃあの赤いのじゃなくて銀ピカが出るようになったし…そのうち金ピカになって人間も攻撃しだすんじゃねぇのかよ」
トモルの表情が一瞬強張ったが、金ピカの下りで笑いがこみ上げてきた。笑うなよ〜と和栗がこぼす。そんな会話をしているうちに、昼休みの時間が終わりに差し掛かった。
「いけねっ次の授業古典だぜ。さっさと準備しねえとまたどやされる」
机から降りると和栗は教科書を準備しに自分の机に向かった。トモルも引き出しから教科書を出そうとした矢先、街中に警報が鳴り響いた。
「ディザステラー出現の恐れがあります、直ちに避難を回避してください。繰り返します…」
〈ディザステラー〉。そう呼び出したのはインターネット掲示板が発祥とも、ニュースキャスターが番組内で呼び出したとも言われている。総数不明、生息地不明、生態不明、とにかく人類にとって未知の存在である。毎回その死骸が戦闘後に回収されるが、ほぼ50分ほどで崩壊を始めることから研究が困難であると発表されている。これには疑いの目を向ける人は多かったが、山岳地帯という回収が困難であるロケーションで実際に巨体が消えて無くなる姿を見たことでこの疑いは晴れた。姿形は様々であり、地球上に存在する動物に似通っている部分を持つがその全てが攻撃することに特化している。巨大な口で人間を捕食…といったことはせずにひたすら建造物を噛み砕いたり光線を発したりするのに用いられるのみである。出現する時はまるで火の輪くぐりをするライオンのように、何もない空間から飛び出してくる。現在では、出現時に起きる微小な歪みを検知するシステムが完成しており、出現の数十分前には避難勧告を出せるようになっている。おかげで、物的被害は相変わらず甚大だが人的被害は抑えることに成功している。今回も歪みが検知されたことで勧告がだされたのだ。
「マジかよ〜…最近出る頻度上がってきてるよな?オレん家踏み潰すのだけは勘弁してほしいぜまったく。トモル、さっさと学校出ようぜ」
和栗がそう促す。トモルもわかったと返事をし、カバンを背負って教室から出た。グラウンドでサッカーをしていた学生も大慌てで荷物を取りに行ったり校外へ走ったりと軽くパニックに陥っていた。トモルたちは校内の教員の避難指示に従って裏門から非難を始めた。
「駅までダッシュで間に合うよな。気合いれて走るぞ!…トモルどうしたよ?」
トモルは学校からすこし出たところで足を止めた。何かを考えているようだが、すぐに顔をあげて言った。
「ごめん、俺じいちゃんとばあちゃん連れて避難するから一緒に行けない。先に駅まで逃げてってくれ、すぐに追いつくからさ」
「お前マジかよ!?オレたちの家は駅とは真反対だぜ!それにきっとオレの親がお前のじいさんばあさん連れていくよ。仲いいんだしさ、大丈夫だって」
和栗は引き止めようとするがトモルは考えを改めようとしなかった。他の生徒たちは避難先へ向かって走っていた。二人だけが立ち止まっていた。沈黙の後に和栗が口を開く。
「…わかったよ。絶対に急いで逃げろよ、お前が来るの探すからな。お前に死なれちゃ古典の宿題誰に見せてもらえばいいかわかりゃしねえんだぞ」
ごめん、とだけ言い残してトモルは駅とは反対方向へ走って行った。和栗もすぐに走り出した。
—好きで戦っている訳じゃない。かと言ってあの時に助けられたのに恩義を感じたからでもない。むしろあの時いっそ死んでいればと思ったことだって何度もあるんだ。真紅のメガマシン…あれに助けられた時、俺は人生を狂わされたんだ。死ぬのよりはマシ、生き残りが何を言うか、そんな事ばかり言われる。けど違うんだ、俺の場合は死んで使われているだけなんだ。体は思う通りに動くし、今みたいに考えることもできる。けど、確実に俺は死んだ時に自由を奪われた。戦わなくちゃいけないんだ、アレに乗って。多分乗ることも拒否できるんだろうし、実際に乗ろうとしなかったこともあった。部屋に閉じこもって、どうせ知らない土地の誰かが死ぬんだって、俺と同じ目に会うだけだってそう思ってた…でも違った。耳に悲鳴が、目に惨状が、鼻に死臭が、喉に乾きが、手に死骸が、体全体に苦しみが押し寄せてきた…今でも意味がわからない。アレに乗った副作用か、はたまた俺の恐怖心が大きすぎたからか。気づいた時には乗って戦っていた。一度死んだのに、いや、だからこそ死が恐ろしかった。氷になるようで、死ぬのがわからなかったようで、一瞬で真っ暗になった。もうあんな目に合うのはごめんだ。戦えばまた死ぬ可能性が出るかもしれない。でも戦わなければ他人の苦しみと自分の恐怖心に押しつぶされそうになる。でも…今回は…今回だけは別だ。戦う気になった。今までの襲撃での被害者には、申し訳が立たないけれど…今回は、家族を、友人を、守りたいと思ったんだ。それに…俺みたいな戦いの部品になるような人を生み出したくないっていう感情が、今までの戦いを通して生み出されたこともある。やる気と決意がある。気持ちだけだけど、気持ちが変われば心も少しは楽になる。俺が苦しまないために戦うんじゃなくて、初めて、誰かのために戦うんだ—
トモルは歪みの真下まで来ていた。彼は歪みの位置が正確にわかるようにされている。彼が見たという真紅のロボット、〈メガマシンFirst セルグラム〉によって亡骸を調整、治療され蘇った時に。セルグラムは7度目のディザステラー襲撃の際に破壊された。瞬間、トモルに内蔵された機能が動き出し、気づけばセルグラムの残骸のもとに立っていた。そこでトモルはセルグラムに取り込まれ、適応化をほどこされた。。セルグラムは銀色に変色し、背中の斧は消えていたが、トモルは斧の使い方など知る由もなかったので気にしていなかった。そうしてメガマシンの新たな操縦者としてトモルは戦いに臨んできた。今、この瞬間も。しかし彼は今、自分の保全のためではなく、自分ではない誰かのために戦いを挑もうとしている。
トモルの周囲に人はいない。信号機の音が聞こえるくらいで、街は静寂に包まれていた。突然、歪みが収束した。トモルはその場所をじっと睨み続けている。彼は気がつかなかったが、この時街中の電気が消えて完全な静寂に包まれていた。かすかな風の音が耳を撫でる。瞬間、非日常の街に異物が出現した。現れたのはトモルの前方、かなり離れた位置。歪みがあった場所から勢いよく飛び出したので押しつぶされるようなことにはならなかった。ディザステラーは二足歩行をしており、人間のような体型をしている。人間と違うのは肥大化した左腕と右腕全体がハサミになっていることであった。
「足の震えが止まらないや。ここまできておいて情けないな…」
ぽつりと呟く。しかしこれ以上弱音を吐いたら負けると思い、自らを鼓舞し始めた。
「やるんだろ、今日は。誰かを守るために戦うんだろ。こんなんじゃ守れないだろ、人の命がかかっているんだ。俺が倒さなきゃこいつはずっと暴れ回る。避難した先にも被害が及ぶ」
人型のディザステラーは、沈黙を貫いていたが、眼下に一人たたずむ人間を見つけて咆哮をあげた。それは叫び声というよりも、嘲笑しているような声高なものであった。
「あいつもやる気らしいな…でもこっちだって負けられないんだ。守りたい人ができたんだ、死ねるもんか!」
人型が走り出した。踏み潰す気か、もしくは衝撃で吹き飛ばすつもりか。確かなのは敵意のみだった。
「散々俺を利用したんだ、今日ぐらいいつも以上に力を貸してくれたって文句ないだろ。…俺にあいつを倒す力を、みんなを守る力を貸せ!ステルゲェェェェン!!」
白銀の守護装甲が天から現れた。向かってくる人型の突進を受け止め、それをいなし投げ飛ばす。トモルは無意識のうちにステルゲンという名前を叫んでいたことと、メガマシンの外観に変化が起こったことに気がついた。装甲が銀色になったのはトモルが適応化してからずっとであるが、両手には真紅の手甲が装着されていた。また、骨組みのような全身の上にうっすらと水色の装甲が増加しており、全体的にスリムな体躯になっていた。攻撃行動のレバーを倒すと、右手の手甲から斧が展開された。それはステルゲンの前段階、セルグラムが持っていた斧の刃に類似していた。
「これは…よし、ありがたく使わせてもらう!」
投げ飛ばされて体勢を崩した人型にステルゲンが攻撃を加えに行く。人型は体勢を立て直せずにいる。
「刃物なら!当たれば痛いだろ!」
勢いをのせて手甲斧を振り下ろす。しかし攻撃は空を切った。けたたましい嘲笑とともに、人型が上空から一撃を加えた。体勢を崩していたのは演技であり、わざとステルゲンを近づかせたのだ。白銀の巨体が地に落ちる。衝撃が道路を砕き、近くの住居が吹き飛んだ。
「…!守れてないじゃないか、これじゃあっ」
人型が嘲り笑う。まるで相手が苦しむようなことを楽しんでいるように。ステルゲンは起き上がる際に背後の敵意目掛けて斧を水平に薙ぎ払った。今度は命中、しかしそれは人型のハサミに防がれる形であった。すさまじい力でハサミを捻る人型に、なすすべなく斧のついた右手ごとステルゲンは放り投げられた。今度はビルに叩きつけられる。意識が飛ぶ。
—和栗に言われた時に気づいたんだ。俺がなんで戦いを恐れていたのか。俺は死に直結するから戦いを嫌ってたんだと思ってた。でもそれは間違いだ。本当は俺が戦う力があるのに守れなかった命が出ること、それが恐ろしかったんだ。戦いが怖いわけじゃない。そしてそれは…あの時の真紅のメガマシン、あれの搭乗者が感じたことと同じなのかもしれない。俺が『災厄の九分』で見たメガマシンは青かった。正確には、死ぬ前に見たメガマシン…蘇った時には真っ赤になっていた。あの時、戦い始めたメガマシンに搭乗者はいなかった…複雑な話になるけど、途中から搭乗者が乗り出して、真っ赤になった。そしてディザステラーを倒した後に、俺を蘇らせた…どうして俺を、俺だけを蘇らせたのか、わかった気がする。俺は力を押しつけられたと思って、自己防衛しようとした。でもあの時、潰される直前に思ったんだ!力が欲しい、みんなを守れるような力が欲しいって!俺は本当にバカだ。自分が望んだ今を誰かのせいにして、他人を、誰かを不幸にしてしまった。…失った命は戻らない、俺は例外中の例外。でもこの蘇った命は、意味があったんだ。この命を、力を、今度こそは…!—
破壊されたビルのガラス片が機体に直撃する音で目が覚めた。トモルが死んだあの日、同じように倒壊するビルの下敷きになった時の記憶がフラッシュバックする。
「あの時は迫るビルの巨大さが恐ろしかったんだ。今は違う、あいつはでかいし、死ぬのも怖いけど、一番恐ろしいのは俺が負けることで誰かが苦しむことだ」
人型は舐めるようにしてゆっくりと近づいてくる。
「昨日の今日ので定まった覚悟じゃ強くはなれないとしても…」
巨大な腕が振り上げられた。
「こいつが、ステルゲンは力を貸してくれたんだ、こいつだけじゃない、前の搭乗者の力もだ…!」
拳が迫る。
「ならさぁ!」
拳は再度空にあがった。すさまじい衝撃が起こり、人型の腕が吹き飛んだのだ。衝撃の正体はステルゲンの目にも留まらぬ速さの抜き手だった。
「俺の覚悟と命!そしてこの受け取った力で!お前を倒してみんなの命を守る!」
白銀の守護装甲は、力を得た。それは搭乗者の意志とメガマシンの意志がリンクした時に起こる現象。真紅のセルグラムは救いの力、超回復。命を与え、力にする。白銀のステルゲンは…
「もう悔やまない、うじうじしない!できることを全力で、最速でするだけだ!」
瞬間、巨体が姿を消した。トモルは見栄を切ったはいいが、自分が焦りを覚えたことを情けなく思った。視界から消えた人型はステルゲンの背後にいた。しかし奇妙なことに、人型は追撃してこない。嘲笑ではなく咆哮をあげる。腕を切り落とされた怒りだろうか。それならばなぜ追撃をしてこないのか、考えている余裕はなかった。一歩踏み込もうとすると、衝撃が走った。眼前に人型が迫っているのだ。不思議なことは、人型がこちらを振り向き驚愕しているように見えたからである。すさまじい速さで振り下ろされた真紅の斧は人型に痛みと憎しみの叫びを上げさせることに成功した。トモルはこの異常現象が新しい、自分自身の力であると理解した。白銀のステルゲン、その力は超高速。迷わず、遅れず、負けることのないように、最善を選ぼうとした少年自身の力である。怒り狂った人型がハサミを突き立ててくる。
「もっと早く!力と速さを合わせれば!」
ステルゲンは一筋の光となり攻撃を回避し流れるように一撃を与えた。人型のハサミは付け根の部分から両断された。白銀の体に、真紅の両腕をそなえ、蒼い目をもつ機械兵器。人型はこの姿に初めて恐怖心を抱いた。両の腕を失ってしまった今、戦うことはできないと悟った人型は戦線を離脱しようと試みる。背中をみせて飛び上がろうとした時にはすでに胴体と下半身が両断されていた。
「誰かが苦しむ前に、敵を倒す力…」
どっと疲れがのしかかる。これで勝利したのか、半信半疑だった。
「戦いの中で感じた、こいつの意志…こいつは人々を守ろうとして単身戦っていた…そこで誰かを守りたいと同調した俺や前の搭乗者と適合して新しい力を得ていったんだな」
トモルは、一人で戦っていなかったということを2度感じることになる。1度目は今、この機体に込められた思いを知って。2度目は…
「んあ?メールだ…戦闘終わったから友達が安否確認してるのかな。…あ」
メールには『守ってくれてありがとう』とあった。
「だってあの状況で急に逆走しだしたら怪しさ全開だろ!?内心不安と期待でごった煮だったんだぜ!」
「一生懸命言い訳考えて離れようとしたんだけどなぁ…あやしかったかぁ」
教室で二人の学生が会話をしている。戦闘が終わり、街は復興作業が進んでいる。日常は帰ってきた。少年を取り巻く日常は少し変化したが、それは前より少し幸せになっていた。
できたら続編を製作するかもしれないです。