表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青と黒の狭間  作者: 島七枝
7/7

y=x^2 (−1<x<1)

これからどうしよう…


将来への漠然とした不安が頭を離れない。

これから学校に戻れるのか?戻ったとしてもまた具合が悪くなって周りに迷惑をかけるんじゃないか?

そもそも机に向かっていられるのか?本すらまともに読めないのに…

その後、大学に行けるのか?大学に入ったとして俺は何がしたい?本音をいうと、このまま閉じこもっていたい。けど、それはそれで不安だ。そもそも大学に向けて勉強するのも苦痛で…


そんな不安が頭を際限なくループする。

気づけば2時間くらい経っていた。


そんな日々が毎日続く。


これくらいならまだ良い。


なんで俺はこんなに辛い思いをしているんだ?

いっそのこと全て諦めた方が早いんじゃないか?

そしたら高い所は怖いからホームセンターで練炭を買って…遺書とかどうしよう。残した方が良いのかな…なるべく人が動かない時間に実行したいから…


こんな思考回路が延々続く事もある。



いや、待て。早まるな。まだ人生は長い。良くも悪くも。あと、こんな結末、誰も望んじゃいない。


という結論に辿りつかまで数時間かかるのだ。


そこで俺の精神力は尽きてしまい、残りの時間はダラダラと消費してしまうのだ…。


"おーい、学校説明会行こうよ〜"

そんなメッセージが目に飛び込んできた。

山口佳子からだ。

もう10月半ばだぞ。学校説明会なんて終わっているんじゃ…。

"友達と行く約束してたんだけど、ドタキャンされちゃったから一緒に来て欲しい!"

ドン底メンタルの俺にも、この文面は響いた。

一緒に来て欲しい。なんか、呼ばれてる気がする。

今、俺の時間は無限にある。

"おっけー、日時と場所教えてくれぃ"


2つ返事で了承してしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ