Days,extraordinary.
…
俺は、全て辞めた。まずはSNSのアカウント、全て消した。そうしないと気が休まらないと考えたからだ。ただ、家族や親しい一部の友人と山口佳子の連絡先だけは取っておいた。
そして、自室に引きこもるようになった。
オンラインゲームに没頭した。何故なら唯一、自分の意思で体が動ける動機だったからだ。正直オンラインゲームが楽しい訳じゃない。(いや、面白いが。)
ただ、没頭できる。それだけで良かったのだ。それが達成できればなんでも良かったのだ。
同級生では、タバコやお酒、ギャンブル、一部では麻薬にハマる人間もいる。アメリカ留学から帰ってきた友人の間では、アメリカではweedが流行っているともちきりだった。
俺はゲームに縋った。それだけの事だ。
ゲームで時間を浪費した。そうすれば気が紛れるんじゃないかと一筋の希望を持って。
自分が今、生きる為には、それしかなかった。
…
1ヶ月ほど経ったある日、山口佳子から連絡があった。
"お久〜元気?…じゃないよね。具合どう?良かったら今度ご飯でも行こうよ。最近つまんなくってさ。空いてる日教えてね〜"
こんな自分を誘ってくれるなんて、なんて優しいヤツなんだ…と素直に思った。
ほとんど外に出ていなかったが、その甲斐あって、少し落ち着いてきていた。
定期的に、少しドロップアウト気味の友人とも遊んでいたので、たまにはいいか、と空いてる日を伝えた。そして、今度山口佳子と遊ぶ事になった。