000 序章
2050年のある日のこと。
僕こと東本 拓真はどこにでもいる普通のサラリーマン。 自分で言うのも恥ずかしいくらい普通だ。
年齢は25歳。独身。彼女いない歴=年齢ではないが、3年ほど前に彼女に捨てられてから女性が少し怖くなってしまった。
そんな僕だけど、家に帰ると1人という訳では無い。
愛猫のヤミが待っている。闇のように真っ黒な黒猫だからヤミ。
名前から連想できないほど甘えん坊だ。
毎日ヤミのために仕事をしてるといっても過言ではないくらい僕にとってヤミはとても大事。
「はぁ、 今日もサービス残業か、」
僕はいわゆる社畜と言うやつなのだろう。
普通の高校を出て、普通の大学を卒業し、どこにでもあるようなブラックな企業に務めている。これもブラックだからヤミに関係しているのかな、と帰路につきながらヤミのことを考える。
ヤミのこと甘えん坊とか言ってたけど僕が甘えたいだけなのかな、案外そうなのかもしれない。
昔と比べてスマホやパソコンなどは進化したし、作業も楽になったと聞くがブラック企業は一向に減らない。AIが増え、人の仕事が奪われつつあるからなのだろう。
「ただいまー」
僕は愛猫のヤミに帰ったよ、と知らせる。
時計を見るとちょうど11時を過ぎたあたりだろうか。
この時間はヤミはもう寝てしまっている。
少し残念だけど、明日も早いので今日は風呂に入って寝ることにした。
「おやすみ。 ヤミ。」
僕は一足先に寝てしまっているヤミに声をかけ、目を瞑った。
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僕の朝は早い。
5時に起床。ヤミのご飯を用意してから自分のご飯を食べる。それから歯を磨き軽めの運動をしてから6時くらいに家を出て2時間ほどかけて出勤する。
でも今日はいつもとは違った。
いつもならアラームが鳴るはずの時間にアラームが鳴らない。
それどころか、どこか涼しいような…
「あれ、 ここどこだ?」
目を覚ますと僕は見知らぬ草原に横たわっていた。
愛猫のヤミは僕のお腹の上で丸くなっている。
ふと、強い風を感じたので空を見た。
そこには僕の信じられない光景が広がっていた。
「グォアアアアアアアア!!」
そこにはあの、【ドラゴン】が飛んでいた。
「ええええええええ!!!!」
どうやら僕、愛猫と異世界に飛ばされちゃったみたいです。
初投稿です!
読みにくいところがあったり、漢字間違え等多くなると思いますが暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。