碧い夜
掲載日:2019/08/02
碧い夜
私は眠らない
繰り返されるあの日々を
忘れるために
君がいた日常
笑顔だけ覚えている
おそろいのマグカップ
捨てられないでいる
もう存在しない君を
捨てられないでいる
何かあったら忘れようねと
約束したのに
午前一時三十分
私はゆっくりと目を閉じる
助かってよかったですね
残酷な笑顔が
私を静かに壊す
痛くないのに
痛く感じて
見えないはずの
君が見える
生と死のはざまを
感じさせないほど
温もりを感じる
近くにいるはずなのに
とても遠いけれど
それでもやっぱり
君は笑っている
そして私は今日も
眠らない




