4話 復活のA
有葉君迫真の考察パートです
内容は無いようです
夢を見た、夢の割には何も見えないし自分が何かをしている訳でもない
ただバタバタとした足音と共に2人の女性の会話だけはハッキリと聞こえた気がした
「見つけた!!あーもうなんでこんな所に居るのよ!!」
「それはお嬢様が目を離したのが原因では?召喚の際もそうですが」
「うるさいわね!見つけたんだからどうだっていいでしょ!?召喚獣も召喚自体には成功したんだし...」
「はぁ...こんなへっぽこが主人とはもう少し先代を見習ってください」
「言ったわね!?後で絶対お仕置きしてあげ...ちょっ、うそでしょ?」
大きな足音が止まる、と同時に声が明らかに慌て始める
「レーゼはムニルを呼んできて!私は回復魔法でキズの修復しておくから!」
「かしこまりましたお嬢様。」
有葉は目を覚ます
そこは昨日(?)最後に見た天井とは違う柄のものだった
「...知らない天井だ...」
減らず口が出るぐらいには元気なのだろう
上体を起こし周りを見てみるそこは昨日(?)見た客間と同じ間取りどうやら何者かがここに戻した様だ
(うーんなんなんだこの屋敷は?あんな即死トラップ用意しときながら...って昨日の傷は?)
慌てて自分の体の状態を確認する右腕はしっかりとくっついており腹部の傷も無くなっている
「五臓六腑の五体満足ってか?傷跡すらもキレイさっぱり無くなるとかここの医術はどうなってんだかなぁ」
「さて...やる事も無いし誰もいないしでどうすっかなぁ」
とりあえずベットから出ようと体を動かす、その時左足の違和感と共に
ジャラ
という金属同士が擦れた音がする
...んん?何か嫌な予感がする
毛布をめくり左足の確認をする
左足には足枷が付けられておりベットの足と左足とで鎖で繋がれていた
よし、ここは一旦現状の確認をするか焦ってまたやらかすのはごめんだしな
俺は新社会人の鈴尾有葉!
自殺を理由にビルに登ってはいたが思いとどまり鉄格子からUターン
家へ帰ることに夢中になっていた俺は上から来る雷の気配に気が付かなかった!
俺は雷に打たれ気がついたら...
この建物に居たと...。
さて、ふざけるのはここまでにして真面目に考察。
建物の外観はヨーロッパ辺りの感じか?詳しくは知らないけど
ちぎれた右腕がくっついてることから相当な医療技術の施設であると予想できる
即死級のトラップが何故か設置してある、コレは医療技術の流失を防ぐためか?それともその奥に大切なものがあるか...
で今いる部屋、簡易な家具やらから多分客間、
で今足かせされてる理由だがその前にこの施設は味方なのか敵なのかだな
先ず敵の場合だと即死トラップがあるのは頷ける、ただわざわざ治療するか?今度は逃げられない様にベットに括りつけてるし、ただ快楽犯だったり自分の手で痛め付けたい系の奴なら有り得るのか...
次に味方の場合即死トラップは不慮の事故で本来は何かを守るために設置されたもの、不幸にもトラップにかかった俺を治療、その後再びトラップにかからないようにベットに貼り付ける
うん、これなら話の筋が通るな、ってことはこの施設は味方だと仮定して...とりあえず待機!!