ドキ!トラップだらけのお屋敷探索!ポロリもあるよ
なんか思ったよりグロくなりました
コンナハズジャナイノニー
6月18日追記
短かったので追加しました(次話へのはじまり方がちょっち思いつかない)
ペタ、ペタ、ペタ
暗い廊下で自分の足音だけが響き渡る
窓から見える景色と廊下内を交互に見ながら目的地も分からず歩を進める
月明かりが入るとはいえやはり暗い
暗闇が有葉の恐怖心、不安をより引き立て、警戒心を強めさせ次第に歩を進めるスピードが落ちていく
風の音に驚き足がすくむ、何も無い場所で音が聞こえた気がして確かめても何も無い、背後が不安になり振り返る
そんな事を繰り返しが30分も過ぎた頃
有葉は何かに躓き前のめりに転倒する。
「あ…足!?何かが引っかかった?」
有葉が転んだ原因を確かめようと上半身を起こした時
ヒュン
と有葉の頭の上を高速で何かが通り過ぎる気配がした
「う…うわぁぁぁ!!」
情けない声を上げながら今度は後ろにもたれかける
すると今度は右手についた床が沈む感触がする
次の瞬間先程スイッチを押した場所から巨大な杭のようなものが飛び出してくる、それも刺付きのものが
もちろんそのトラップのど真ん中にある有葉の右腕は簡単に胴体から離れていった。
ベチョという気味の悪い音と共に転がってきた右腕を見る、その後自身の右腕があった場所を視界を移す
そこには赤黒く染まる衣服と血肉がこびれついた刺付きの柱のようなもの
その光景を見てようやく右腕が千切れた痛みを思い出す
「あああぁぁぁぁ!?痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」
絶叫に近い言葉を発しながら右肩を抑え崩れ落ちる
しかし直ぐに立ち上がり
「逃げなきゃ!?何処に?とりあえず外!」
痛みで両目から涙を流し、鼻水を垂らしながらその場から逃げるように走り出す
「ぃぃぃぃぃぃぃいいい!?どうやって外に出よう?でも玄関が見当たら...」
ふと外に目をやるそこには外の景色そこからは考えるまでもない
窓に向かって一直線に進もうとしたその時...
プツンという何かが切れる音と共に有葉の体に強い衝撃が襲う
有葉は衝撃に押し負け仰向けになって倒れる
体に残る鋭い痛みに耐え、襲ってきた衝撃の正体を確認する
そこには有葉の胴体を深々と刺している矢が有った
お腹の内から熱くなる
急いで矢を抜こうと右手を動かそうとする
がそれは叶わない
「あー右腕ちぎれたんだったな...」
ちぎれ落ちた右腕の方向に首をやる、少し前までは自分の体の1部だったとは到底思えないぐらい酷い状態だ
あることに気がつく
自分の右手がちぎれた元凶の杭が消えているのだ
(再利用出来るように仕舞われたのかな?)
右腕の奥の杭が出てきたであろう場所に目をやる
そこにはちぎれ落ちた右腕から出た血で汚れている以外不自然なほど汚れが付いていなかったのだ
そこにトラップがあるとは思えないほど綺麗な石畳と絨毯がそこにはあった
(ハハッこりゃ警戒のしようがないわ)
トラップに感心してる最中、鋭い腹の痛みで現状を思い出す。
気を取り直して左手で矢を引き抜こうとするが力が入らない
(血ぃ抜けすぎたかな...力入らないや)
諦めが着いたのか首を動かし天井に目をやる
そこにはなんの変哲もない天井が目に入る
その時腹部に刺さっていた矢がガラスの様にヒビが入り割れる
しかし割れた破片は空中で溶けるように消えていった
(なんだ...これ、この屋敷はなんなんだ?)
眩む視界、心臓の鼓動だけがまだ自分は生きていることを告げている
しかしその時間も極わずか次第に鼓動が小さくなり体温も下がっていく
抗えない眠気と共に有葉は意識を手放していった。
えーはい他の登場人物早く出したいんですが
なんか思ったより時間かかってます
流石に次話で出るだろ(フラグ)