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242 新シーズン突入! 中休みの経緯

 ユッキーが、第一エンディングをクリアしてから一か月が経ち三月に突入した。

 この期間に何があったのかを説明していこう。


 二月に入ってから、僕はオートマのサークルチャットのコメントに反応し、オートマと二人で狩りを行う事になった。話題は当然の如く先日の出来事。オートマは、ハルガがオンライン状態である事を確認しており、特定のルームで狩りを行っていた事を物凄く気にしていたようだった。

 ユッキー達のいたルームは、フレンドとサークルメンバー以外は入れないようになっていて、パスワードが必要だった。オートマは、何度かパスワードを入れたようだが入れなかった。

 ルームに入れなくても、一緒に狩りをしているプレイヤー名はわかる。

 オートマは、ハルガがいたルームのメンバーを調べた後、ユッキー達のサークル名を突き止め、その名前が「BTR,s ANGEL」だったので、僕に対して疑念の目が向いたという流れがあった。

 オートマは、「BTR,s ANGELとかいうサークルは何? サーマンがリーダーに紹介したの?」と、僕に詰め寄ってきた。

 僕は、「違います。……それにしてもよく調べましたね」と話を逸らした。 

 

 オートマの観察眼と急展開に僕は焦った。

 事情を知っているだけに、下手な事を言えなかった。

 リーダーがサークルを抜ける可能性があるだなんて言ったもんなら、オートマは発狂してティンコンカンコンだろう。

 

 オートマは、内心焦っている僕に青い鳥のSNSを見せた。

 「BTR,s ANGEL」は公式SNSアカウントを作っており、トップツイートに、天女のようなウサギの全身が映し出されていた。


 「私はBTR,s ANGELのウサギです。皆さん、この新しいサークルのご支援をよろしくお願いします。月に替わってダイレクトアタック!」という内容の表記があった。そのトップツイートの下には最新ツイートがあり「皆さんのお蔭で、サークルランキングが「501位」になりました。ありがとぴょん」という文と一緒に、神々しいウサギの写真も載せられていた。


 オートマは、「誰なのこのウサギって! ウサギって誰なのっ!?」と発狂。


 「落ち着いて下さいオートマ。炎王妃構文になってます!」となだめるも、オートマは興奮しっぱなしだった。それから僕は聞き役に徹し、余計な事は言わなかった。ここで僕が立ち回りを間違えれば大変な事になる。

 その日は、オートマとエンドコンテンツのサークルクエストを何十回かこなしてから解放された。オートマは、モンスター相手に怒りをぶつけている様で恐ろしかった。彼女を怒らせてはいけないと感じた。


 ルームが解散された後、ルースターがサークルチャットにコメントを入れている事に気付いた。「明日なら時間が空いているのですが、いかかでしょうか?」という内容だった。

 オートマもチャットに気付いたようで、「明日は私のチャンネルで配信があるから、またの機会があれば……ありがとう姐さん」と返信していた。

 オートマは、あくまでチャット上では平常心を保っていた。

 

 僕は、にわかにヤバくなっているサークルの状況を、誰かに話したくて仕方がなかった。そこで僕は、サークルチャットに、「ルースター、予定が空いていたら久しぶりに僕とペア狩りしませんか?」とコメントを入れた。すると数時間後に、ルースターから「OK」の返答があった。

 次の日、僕はサークルの危機的状況を、ルースターに相談する事にした。

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