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伝承
かつて、神々が暮らしていたと言われる地『レペアト大陸』。
はるか昔、そこで悪魔と呼ばれた者達が、神々に戦いを挑んだ。
長きに亘る戦いの末勝利した神々は、罰として悪魔達を剣の姿に変えた。
悪魔の剣。神々はそれを『魔剣』と呼び、以降、自分達の武器として使役した。
しかし剣の姿にされたといっても、元々神とも戦えるほどの強さを持った悪魔達。
今度はその力を欲した神同士が、魔剣を巡って争いを始めるのはそう遠くなかった。
再び起こった戦乱。
争いを好まぬ神は、次第に大陸から姿を消し、
争いに身を投じた神は、皆傷つき倒れていった。
気付けば、大陸で無事な神は一人を残して他にはおらず、神々の無秩序さを嘆いたその神は、魔剣を大陸の各地に封じ込め戦いを終わらせた。
――今でもその神は、大陸の秩序を守っており、
今でもその魔剣は、大陸のどこかで眠り続けているという……