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霧の中から  作者: こま
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 ほのかさんの説明でこことは違う世界があり、そこで困った事に聖獣とかいう有り難い生き物の卵が行方不明になり、探した結果、この世界のどこかに紛れ込んだとか普通に聞いたら病院を勧められそうな話だ。

 ほのかさんとトトはその卵を探しに来たエージェントで密猟者も卵を狙ってるので、もしかしたらそいつらと戦闘になるかもしれないとの事。

 俺はその話を聞いてまず思ったのは、あそこの湖から来たのかという事。

 次に思ったのは本当なのかと疑う気持ちだ。トトを見れば現実離れした存在だと理解出来るので、疑う事を止めてとりあえず、最初に思った方を確認すれば、ほのかさんは答えるべきか迷った後トトに急かされててそうだと頷いてくれた。「じゃあ、やっぱりお姉さんは死んだんじゃなかったんだ!その世界に行ってただけで!」《お姉さんって……いだっ!》

「トトうるさいよ。そんな訳でわたしたちは光る卵を探してます。噂とか聞いた事は?」

「ありません」


 友達とかは居ないけれど、噂が全く入って来ないなんて事はないし、もし、そんな変わった物があったのなら、テレビ局に持って行こうとか騒いでるだろう。

 あ、でも、疑い深い奴ならテレビ局に持ってくまでは周りに言わないか。

 いや、まだ見つかってない可能性もある。


「あの、それって他の地域も探しに行ったりします?」

「まあ、するね」

《僕は山とか中心に探してるけど、なかなかね。そろそろほのに拠点変えようって言いに来たところだし》

「そ、あの!それ、俺も協力していいんですよね?!やらせてください!」


 せっかくお姉さんの手がかりというか、多分本人を目の前にして手放すなんて嫌だ!

 行かないで欲しいと念を込めて言えば、尻尾を抱えるようにしてほのかさんから距離を取っていたトトが良いんじゃない?と言った。


「トト……」

《だって、現地人の協力あった方が楽じゃん。それにほの、師匠さんから頼まれ事してるんでしょ?そっちの方でも彼の協力は必要なんじゃないかな》

「……怪我しても知らないからね」

「ありがとうございます!」


 ほのかさんの許可を貰って捜索の仲間に加えてもらえた。その後の話し合いで、俺が担当するのは、ほのかさんの変わりに学校周辺の調査や、ネットでそういった情報を集める事に決まった。

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