表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霧の中から  作者: こま
1/9

軽くですがいじめ描写がありますm(_ _)m

 最近、隣に越して来た小さな男の子と友達になった。

 その子と居る時だけは、わたしのまわりは明るい気がしていた。




 それはいつから始まったのかも分からない。けれど、確かにそれは教室の中で行われていた。


「ギャハハ」

「あいつウザいよね」

「わかるー。何で毎日学校来んだろ死ねばいいのにー」

「言い過ぎだって、ウチらがそんな事言ってたってバレたらウザい担任がああだこうだ言って来るって」

「あっそっか、じゃあ、態度で示す?」


 毎日飽きもせずに彼女たちの下品な笑い声が教室の中でこだましている。

 そうして彼女たちの向く視線の先に居るのはわたし。 ああ、今日もまた昨日と同じように彼女たちからの嫌がらせが始まるのかと、気分が急降下していく。

 猫なで声でわたしを呼び、そうして好き勝手に罵倒していく。 早くこんな時間過ぎてくれればいい。いっそ、死んでしまったら楽になれるかもしれない。

 わたしと同じ目に遭いたくないから他のクラスメートは見てみぬ振りか、時には彼女たちに便乗してわたしの事をいじめていく。

 毎日毎日こんな事の繰り返しで、彼女たちの誰かが言っていた通りわたしは何の為に学校なんか通ってるんだろう?

 でも、何かの本だったかで、死んだら負けだとか書いてあったような気がする。

 ああ、でも、こんなにうるさい毎日だったらわたしなんて居なくなってもいいかな? でも、小さなあの子はわたしが居なくなったら悲しんでくれるだろうか?

 そうだったらいいなと夢想しながら今日もまた時間が早く過ぎる事を祈る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ