まえがき （登場人物紹介、前作までのあらすじ、相関図）
ようこそ！ ご覧いただきましてありがとうございます。
この作品は、「ＦＬＡＳＨ ～かがやく君へ～」の番外編です。
もちろん本編を読んだほうが深い見方で楽しめるかと思いますが、本編を見ずとも軽く読んでいただけるような、短編オムニバス形式の小説にしていきたいと思っております。
今作はキャラクターたちのその後の話、過去の話、いろいろな物語を載せていきたいと考えています。
――下にあらすじと登場人物紹介がございます。
本編を読んでいない方で、軽く読みたい方は、どうぞこのまえがきを飛ばして読み始めてください。その後、設定などが気になった場合は、こちらに戻るか本編をお読みいただければと思います。
本編を読んでくださった方も、下の説明は不要かと思われますが、有料版でのみ公開している続編の「ＦＬＡＳＨ２」がございますため、気になる方は下の「ＦＬＡＳＨのその後」の項をお読みになってから進んでいただくと、よりお分かりいただけるかと思います。
ちなみに続編「ＦＬＡＳＨ２」に関しましては、作者のサイト「華音日和」をご覧ください。
またこの作品は、読者の皆様のご要望で誕生致しました。
すでに頂いているリクエストには出来るだけお応えしたいと思っておりますが、今後も「こんな話が読みたい」などがあれば、お気軽にお申し出ください。
オムニバス形式のため、いつ完結ということはございません。長くゆったり更新していければと思っております。
↓↓↓ それでは、あらすじと人物紹介をどうぞ……！ ↓↓↓
――――＜ＦＬＡＳＨのあらすじ＞――――
好きな人は、遠い親戚。微妙な関係。揺れる心――。
ごく普通の女子高生の沙織は、ひょんなことから母親の従兄弟である親戚のカメラマン・鷹緒の仕事を手伝うことになる。
沙織にとって、遠い親戚である鷹緒のことはほとんど記憶になく、微妙な距離感のある中で、鷹緒には別れた妻と娘がいることが発覚し、沙織はどんどん鷹緒のことが気になっていった。
その後、沙織は鷹緒の所属する企画制作会社兼タレント事務所のＷＩＺＭ企画プロダクションに、モデルとして所属することが決まった。しかしそこには鷹緒の別れた妻・理恵が副社長として勤めており、沙織は二人の関係に気が気でない。
そんな中、美少女コンテストで受賞した沙織は、鷹緒に告白することを決めるが、そこで告げられたのは、鷹緒が長期海外出張することだった。
遠いところへ行ってしまった鷹緒。気持ちが宙ぶらりんの中で、ファンだった人気歌手グループＢＢのリーダー・ユウから愛の告白を受けた沙織は、週刊誌などに追い回された結果、自分を守ろうとしてくれるユウの告白を受けることに。
やがて数年が経ち、やっと戻ってきた鷹緒を前に、沙織の気持ちは揺れた。そして祖父母の家で鷹緒の辛い過去を知った沙織は、鷹緒への想いが止められないほど湧き上がってしまう。
無意識にユウを拒否してしまった沙織は、ユウに別れを切り出し、鷹緒に告白をする。
過去の失敗や親戚同士のしがらみに、手放しで沙織を受け入れられない鷹緒だが、沙織の真っ直ぐなまでの気持ちに押され、遂に向き合う決心をする。
遊園地に向かう二人。そこで二人は、お互いの気持ちを確かめ合い、恋人となった――。
――――＜ＦＬＡＳＨのその後（続編・ＦＬＡＳＨ２）＞――――
付き合い始めた鷹緒と沙織だが、カメラマンとモデルというお互いの立場上、交際は事務所のごく一部の人間以外には口外しないと決めた二人。
しかし鷹緒の忙しさで会えない日々が続き、周りで鷹緒の恋話をする女子たちにやきもきし、誰にも言えない不満もつのって、沙織はどんどん不安になっていく。
一方の鷹緒も久々の恋愛ということで戸惑う部分も多く、会えない不満を持つ沙織を察して、どんどん無理をしていく。そして仕事で会う沙織の元彼・ユウを前に、自信をなくしていった。
そんな二人も会えば笑顔に戻り、不安や不満を語り合い、お互いに恋人としての自信を次第につけていくのだった――。
＜人物相関図＞
――――＜主な登場人物＞――――
◆小澤沙織
二十歳。十六歳の時に、美少女コンテストの準グランプリを受賞し、以降モデルとして活躍中。
人気歌手グループＢＢのリーダー・ユウと付き合っていたが、海外出張から帰って来た鷹緒への恋心が蘇り別れる。その後、鷹緒に告白し付き合うことになった。
◆諸星鷹緒
三十三歳のカメラマン。仕事人間でヘビースモーカー。持ち前の長身とルックスで女性にモテるものの、結婚・離婚を経験し、恋愛には臆病になっている。
衆議院議員の父親とはうまくいっておらず会ってもいない。母親は早くに亡くしている。
沙織の母親と従兄弟同士であり、沙織とは同じ事務所に所属している間柄のため、付き合うことを躊躇っていたが、沙織からの告白を受け止める覚悟が出来た。
◆木村広樹
通称・ヒロ。ＷＩＺＭ企画プロダクションの社長。
鷹緒と同じ年で、高校時代からの腐れ縁。
◆石川理恵
ＷＩＺＭ企画プロダクションの副社長。三十一歳で元モデル。鷹緒の前妻。
婚姻中に内山豪と浮気をし、恵美という娘をもうけたが、今では鷹緒とも内山ともうまくいっている。
◆牧美里
ＷＩＺＭ企画プロダクションの事務員。三十歳。
公にはしていないが、同じ事務所のカメラマン・木田俊二と付き合っている。
◆木田俊二
ＷＩＺＭ企画プロダクションのカメラマン。鷹緒の弟分でもある。二十七歳。
公にはしていないが、同じ事務所の事務員・牧美里と付き合っている。
◆ユウ
二十四歳。人気歌手グループＢＢのリーダー。沙織の彼氏だった男性。
趣味が写真ということもあり、鷹緒の腕や仕事の姿勢に惚れ込んでいる。
――――＜サブキャラクター＞――――
◆原田麻衣子
ＦＬＡＳＨ２からのキャラクター。
ＷＩＺＭ企画所属モデル。沙織の先輩モデルであり、モデル界ではトップモデルの位置にいる。しかし沙織と同じ年のため、親友と呼べるくらい仲が良い。
鷹緒のことが好きだった。鷹緒と沙織が恋人同士ということを知っている。
◆島谷綾也香
ＦＬＡＳＨ２からのキャラクター。明るく気さくな性格。
トップモデルの一人。沙織より年上だが、年下にもタメ語で話すことを強要している。
以前ＷＩＺＭ企画に所属していたが、現在は別の事務所に所属している。しかし来期からＷＩＺＭ企画に戻ることが決まっている。
鷹緒のことが好きだと公言しており、過去に何か関係があったらしい。
◆長谷川彰良
今作「FLASH BACK」からのキャラクター。ＷＩＺＭ企画の企画部長。
鷹緒と広樹とは、三崎企画時代からの仲間で、社長の広樹を叱咤出来る人間の一人。
仕事面では取り立てて有能という部類ではないものの、そつなく仕事をこなす安定した仕事ぶりを発揮する。
結婚しており、娘が一人いる。子煩悩で家族思いのため、あまり飲み会などには付き合わないが、気のいいお兄さん的存在。
高校時代はバンドを組んでいたおかげで、三崎企画でバンドを立ち上げた際も、キーボード担当としてまとめていた。
◆内山豪
元モデルで、現在は雑誌社で記者として活動中。三十二歳。
鷹緒から理恵を略奪し、二人の離婚の原因となる。恵美の父親。
◆石川恵美
理恵と豪の娘。九歳。赤ん坊の頃からモデルをしている。
鷹緒の娘として育てられたが、鷹緒と血が繋がっていないことをすでに知っており、職場で鷹緒に会う時は、他人行儀で接することを教え込まれている。
◆三崎茜
二十八歳。鷹緒の師匠である写真家・三崎晴男の一人娘。
子供の頃から鷹緒のことが好きだったが、最近、外国人と結婚した。現在はドイツ在住。
（その他）
◆遠山篤
二十歳。高校時代の沙織の彼氏。一つ年上の先輩。思い込みが激しくてすぐカッとなる性格。
沙織と別れてからは音信不通。ミーハーで芸能事にはめっぽう弱い。
◆三崎晴男
本編には名前のみ登場。鷹緒の師匠である写真家。
現在はニューヨークで活動中で、鷹緒を数年間呼び寄せた人物。
◆諸星政司
本編には名前のみ登場。鷹緒の父親で、確執がある。衆議院議員。
◆小澤杏子
沙織の母親で、鷹緒の従兄弟。
――――＜その他・番外編＞――――
※ その他、すでに公開済みの番外編もございますので、ここにご紹介しておきます。
・「ひとつの恋のカタチ」 第７話 夢に向かって
高校時代の理恵の物語。鷹緒と理恵が出会った当時のことが描かれている。
・「ひとつの恋のカタチ」 番外編 僕の初恋
高校時代の広樹の物語。鷹緒と広樹が出会った当時のことから最近の模様までが描かれている。
広樹の忘れられない初恋の人・中島聡子も登場。
・「ひとつの恋のカタチ」 おまけ 恋の行方
その後の鷹緒、理恵、広樹のことが少しだけ描かれている。
現在進行形なので、今後の話はこちら「FLASH BACK」で進行予定。
・「３６５＋」 ２８８話 ＦＬＡＳＨ ～ある休日の風景～
付き合い始めたばかりの鷹緒と沙織の、ある休日を描いた物語。
※ その他、詳しいキャラクター設定、あらすじは、自身のサイト「華音日和」のWikiコーナーでご紹介しております。気になった方はぜひそちらも合わせてご覧ください。
