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31日目に君の手を。  作者: 篠宮 楓


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75/118

3 辻視点・2

××な伏字で書いていますが、ちょっとした下ネタ会話? が出てきます。

苦手な方は、ブラウザバックお願いしますm--m

辻の印象が変わるかも...



「ごめんね?」


ニコリと笑う辻にほんのり頬を染めた子もいれば、首を傾げて何をするんだと怪訝そうに見る奴らもいる。

辻は周囲の視線を気にすることもなく、両手をひらひらさせて耳に当てた。


「とりあえず耳塞いでくれるかな? 特に女子」


けれど辻の言葉に言われたとおり耳を手の平で押さえる子もいれば、気になるのかそのままこちらを見てる女子もいて。

男子はほとんど、耳を塞いでいない。


辻はどうしようかなーと考えつつも忠告はしたし後は自業自得と内心呟いて、見渡していた視線を原田に戻すと少し上体を屈めて口を開いた。

屈めたけれど、言葉は普通の声量で。


「もしかして原田さ」


そこで一つ呼吸を置いて、満面の笑みを浮かべて滑らかに話し始めた。


「……体調悪いとか嘘ついて、寝ているアオさんに×××しようとして抵抗されたのに腹立てて、×××を××して……」


「……」


一瞬、時が止まったように思えたのは間違いじゃないだろう。


それまで何も反応を示さなかった原田が、頬杖を止めて驚いたように辻を見上げた。

速攻で。


辻はそれでも何も話さない原田を見下ろして、笑みを深める。


「……思いのほか××が小さくて原田のが×××で……」


「うわぁぁっ!」


今度こそ真っ赤になった原田が驚いて叫んだ声が、教室内に響く。

思わず椅子を蹴り倒して立ち上がった原田が、口をパクパクとさせながら一歩後ずさった。

「おっ、おまっお前っ! ななな何言って……っ」

辻はそんな原田を見上げると、

「……続けたかったけど、お前の××が×××すぎてアオさんが……」


その直後、佐々木の声が教室中に響いた。


「何でもなく続けるな! もうそれ以上言うな!!!」


何の躊躇もなく放送禁止用語を言い連ねる辻に慌てた佐々木は、机に体をぶつけながら慌てて駆け寄ると辻の口を押えて腕を掴んだ。


「行くぞ、原田! 部活だ部活!!!」

「う、おぉ」


思わず呆けていた原田が佐々木の声にびくりと肩を震わせて、かくかくと頭を縦に振る。

ぎこちない動作で鞄を掴むと、辻を引きづって教室を出ようとしている佐々木の後を慌てて追いかけた。



すると周囲が驚いて声が出ない状況を作り上げた本人である辻が、口を押える佐々木の手をその上からタップする。

それに気が付いた佐々木が動揺をまだ隠しきれないまま、ゆっくりとその手を外した。

辻は驚愕の眼差しを向けてくる教室内の人達に向って、にこりと微笑む。



「先に謝ったけど、ごめんね? 特に耳塞がなかった女の子」



今更だろ!

そう内心叫んだのは、きっと一部の女子と男子一同。


ひらひらと手を降る辻の肩を原田がぐいぐいと押して、教室から押し出す。

そして後ろ手でドアを閉めると、一拍の後大音響の叫び声が上がった。



「うっわ」


後ろのドアを閉めた井上が、驚いたようにドアから飛びずさる。

佐々木は辻の手を離して、部室へと駆け出した。

それはもう、羞恥心いっぱいの表情で。


「お前、その顔で何ちゅーえげつない事言うんだよ!」

辻はこてりと首を傾げて、目を細めた。

「えー、原田復活したでしょ?」

「他が撃沈したわ!!」


言い合う二人の後ろを駆けていた原田の横に、井上が並んだ。

「いやー、教室は興奮のるつぼですわ。原田くんよ」

「つ、辻にはびっくりした」

まださっき言われた内容が脳内をぐるぐるしているのか、真っ赤になったままの顔で原田が呟く。


井上はそれに頷きながらも、半分な、と付け加えた。

その言葉に不思議そうな表情をする原田に、井上はにやりと口端を上げる。

「それよりも、お前に彼女が……辻が言うようなことをする相手がいるって事の方に、皆驚愕」


「……」


そう言えば、さっき、アオって名前を――


その考えに思い至った途端、原田の顔がこれまで以上に真っ赤に染まっていく。

「辻、てめぇっ!!」

「え、何?」

原田の声に驚いて振り向いた二人に映ったのは、無表情をかなぐり捨てた怒りの顔。

「原田怖ぇぇっ!!」



叫び声を上げた佐々木は、何故か辻の腕をひっつかんで部室へと全力疾走で駆け抜けた。


なんか……、すみませんです(笑

かなり、遊びましたm--m

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