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31日目に君の手を。  作者: 篠宮 楓
30日目 原田視点

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72/118

30日目はこの1話で終了です。

原田視点。

かなり短め^^;

自宅に戻って、原田が最初にしたこと。

それは風呂に入る事だった。


いや、もう熱下がってきてるし。

暑いし、べたべたするし。

いいのか悪いのか分かんなかったけど、村山先生いたら怒られる気がするけど!


帰宅したのが夕方という事もあって、その後すぐ夕飯(アオから貰ったスープに、これまたアオから貰ったご飯を入れて雑炊な感じで)を食べて薬飲んでさっさと寝た。



そして翌朝。

熱も下がって、関節の痛みも引いた。

流石に喉はまだ痛むけれど、体調は確実に快方に向かっている。

いままでも扁桃腺腫れた事あったけど、さすがにこんな急激に体温が上がったのは初めてだった。



体力落ちたかなぁ。

情けない。

合宿でこんななったとか、考えたくねぇし。

しかも……



布団から出した手に握られている携帯に、少し目を落とす。

いくつかボタンを押して画面に表示させたのは、合宿中に撮ったいくつもの写真。

これを早く見せたくて合宿帰りにアオの家に寄ったのに、ゼリー食って寝転がって熱出して……って俺は小学生か!


「あー……」

何の為に行ったのか、わかりゃしねぇ。

アオに迷惑かけに行っただけじゃねぇか。


見ていた携帯を床に転がして、原田は溜息をついた。


礼を言いたくても、メアドも番号も知らない事にさっき気が付いた。

家に行けばいつでも会えるからと、聞く事さえ考えなかった。

自分の間抜けさに、溜息しか出ない。




明日から学校が始まる。

始業式だから昼までには終わるだろうし、アオに会いに行こう。

まぁ、その前に自転車を取りに行かなきゃいけないんだけど。

朝はそんなに時間ないだろうから、また後で来るって伝えて。


メアド聞いて、連絡取れるようにして。

そしてできれば――




「名前、聞いてみるかな」






あの悲しい顔をしなくなったアオなら、教えてくれるかもしれない――



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