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翡翠の雨が降る日、龍は恋を知る  作者: 百花繚乱


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1/1

タイトル未定2026/03/02 11:16

時間:西暦7024年6月18日

国:中華人民共和国

舞台:石林

ジャンル:異世界転生×龍神伝説×偽装婚約×環境再生ロマンス

主人公:朝倉あさくら しずく/転生後:シー・ユエ

年齢:19歳

性格:控えめだが芯が強い

長所:声が美しい/人の痛みに敏感

短所:自己犠牲に走りやすい

過去:音大入学式の日に落下事故


龍帝:蒼冥ツァンミン

年齢:外見23歳(実年齢不明)

性格:冷酷と噂されるが本質は孤独

長所:圧倒的な統率力

短所:自分の感情を信じられない


テーマ:

「犠牲ではなく、共に生きる選択」

目次


第一章 幸福の講堂

第二章 崩れた拍手

第三章 一万年後の石林

第四章 龍帝の花嫁候補

第五章 雨を降らせる声

第六章 石に刻まれた罪

第七章 偽りの婚礼

第八章 翡翠の暴走

第九章 龍の涙

第十章 雨上がりの約束


ーーー

第一章 幸福の講堂


拍手の渦。


入学式のステージで、雫は独唱を任された。


天井のライトが眩しい。

ピアノの前奏が流れる。


(夢が、始まる)


その瞬間、照明器具が崩れた。


白い閃光。

悲鳴。


音が、途切れる。


第二章 崩れた拍手


目を開けると、石の森だった。


灰白色の尖塔が無数に立ち並び、空は翡翠色。


風が笛のように鳴る。


そこは、かつて世界自然遺産と呼ばれた

石林。


だが西暦7024年。

石林は巨大な気候制御装置と融合し、天空へ伸びる塔群となっていた。


「目覚めたか、雨を呼ぶ娘よ」


低い声。


黒衣の青年が岩の上に立っていた。


金の瞳。

背後に揺らぐ半透明の龍影。


第三章 一万年後の石林


この世界は乾ききっていた。


龍帝・蒼冥が統べる王国。

だが雨は十年降っていない。


「お前は“声の転生体”だ」


雫――シー・ユエは理解できない。


だが胸の奥が熱い。


歌えば、風が震える。


第四章 龍帝の花嫁候補


王宮へ迎えられたシー・ユエ。


翡翠の廊下。

水のない噴水。


蒼冥は言う。


「お前が我が妃となれば、雨は戻る」


政略婚。


雫は息を呑む。


前世でも、想いを伝えられなかった。

また流されるのか。


第五章 雨を降らせる声


夜、石林の頂で歌う。


澄んだ旋律。


空が震え、わずかな霧が生まれる。


蒼冥は黙って聴く。


彼の指先が震えている。


「なぜそこまで必死になる」


雫は小さく笑う。


「誰かのために歌うのが、好きだから」


第六章 石に刻まれた罪


真実が明かされる。


千年前、龍帝は人類の乱開発を止めるため、雨を封じた。


結果、世界は乾いた。


彼は責任を背負い続けている。


雫は彼の背中を見る。


孤独が、石より硬い。


第七章 偽りの婚礼


民衆の不満が爆発する。


「花嫁を犠牲にしろ」


古代儀式では、花嫁が龍核と融合し命を捧げる。


蒼冥は拒む。


「もう誰も失わぬ」


だが雫は理解する。


自分が選ばれた理由。


第八章 翡翠の暴走


気候制御塔が暴走。


石林が崩れ始める。


蒼冥は龍の姿を解放する。


巨大な蒼龍。


だが制御できない。


雫は塔へ駆ける。


「今度は、逃げない」


歌う。


命を削る高音。


翡翠色の光が広がる。


第九章 龍の涙


蒼冥が人の姿に戻る。


彼は雫を抱き締める。


「犠牲など望まぬ!」


雫は微笑む。


「犠牲じゃない。一緒に生きる方法を探そう」


二人は龍核を書き換える。


命の共有回路。


雨が、落ちる。


最初の一滴。


第十章 雨上がりの約束


石林に草が芽吹く。


塔は自然と調和する。


蒼冥は雫の手を取る。


「妃ではなく、共に統べる者として」


雫は笑う。


雨粒が頬を伝う。


それは涙ではない。


翡翠の雨が、未来を潤していた。


完結

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