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俺の創作キャラが異世界でラスボス化していた件 ~黒歴史設定が攻略本!? 作者の俺だけが「推し」の弱点を知っている~

作者:赤城一
最新エピソード掲載日:2026/01/28
 二十代半ばの平凡な社会人として日々を送る俺はある日、唐突に異世界へと転生する。そこは、かつて十七歳の俺が心血を注いで描き、そして「社会人になる」という現実の前に投げ出してしまった、恥ずかしすぎる自作ノートの中身――いわゆる“黒歴史ファンタジー”の世界だった。
 混乱する俺の前に現れたのは、かつて俺が最も愛した創作キャラであり、今は世界を滅ぼさんとするラスボスと化した魔王ルシフェル。彼は千年の間、未完成のまま放置された世界で、自分を捨てた「創造主」への激しい憎しみと、拭いきれない愛着を抱え続けていた。
「なぜ、俺を完成させなかった」
 絶体絶命の危機に陥る俺だったが、この世界において俺は、誰よりも強力な武器を持っていることに気づく。それは、当時の俺が書きなぐった「設定ノート」の記憶そのものだった。
 最強の魔法が「誤字」によって暴発すること。無敵の防具に一箇所だけ「描き忘れ」の穴があること。そして、かつて「推し」として情熱を注いだ彼らの、誰にも知られていない孤独と弱点。俺は社会人として培った問題解決能力と、かつての作者としての記憶を駆使し、メタ的な「デバッグ攻略」を開始する。
 旅を共にするのは、片翼しか描かれなかった未完成の少女ハルカ。彼女に「二枚目の翼」を綴り、存在理由を与えていく過程で、俺は自分が創作に注いでいた純粋な熱量を思い出していく。
 物語はやがて、ルシフェルとの決戦、そして「設定すら存在しない未完の領域」での真のラスボス――俺自身の後悔が具現化した「影」との対峙へと向かう。
 これは、過去の自分(黒歴史)を否定して生きてきた男が、かつて愛したキャラクターたちを救うことで、自分自身の過去を「統合」し、最高のエンディングを書き上げるための再起の物語。
 ――黒歴史を抱きしめて、俺は今度こそ、この物語を完結させる。
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