表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/17

第7話: 異世界の新たな食材探しと冒険

王宮での宴会の成功から数日が経ち、俺の料理に対する評判はますます高まっていた。

王宮の厨房での日々は忙しくも充実しているが、新たな食材を求める探求心は収まらない。


ある日、王から特別な任務が与えられた。


「翔太、君の料理の力を借りて、新たな食材を見つけ出してほしい。

王国の北にある未開の森には、まだ知られていない珍しい食材があると聞く。

君ならそれを見つけ出し、新しい料理に仕上げてくれるだろう」


未開の森への探検か。

王からの信頼と期待に応えたいと思い、俺はその任務を受けることにした。

リリィとフェリクスも一緒に来てくれることになり、心強い限りだ。


ーーーーー


翌日、俺たちは未開の森へと向かった。

道中は険しい山道が続くが、リリィの地図とフェリクスの知識が助けとなり、順調に進んでいく。


「翔太さん、ここが未開の森の入り口です。この先にはどんな食材が待っているか、楽しみですね!」


「そうだな、リリィ。しっかり準備して探してみよう」


森に入ると、周囲の雰囲気が一変した。

木々が生い茂り、空気がひんやりとしている。

まるで異次元に来たかのような感覚だ。

俺たちは慎重に進みながら、目に留まる食材を探していく。


しばらく進むと、フェリクスが何かを見つけた。


「翔太さん、リリィさん、これを見てください!」


フェリクスが指差す先には、紫色に輝く果実が実っていた。


「これは『ミスティベリー』です。

非常に希少な果実で、魔力を増強する効果があると言われています」


「これを使った料理を作ってみよう。何か他にも珍しい食材があるかもしれない」


ミスティベリーを収穫し、更に森の奥へ進むと、今度は光るキノコの群生地を見つけた。


「これも珍しい食材だな。『ルミナキノコ』と言うのか。夜になると光るらしい」


「これも料理に使えそうですね。どんな味になるか楽しみです」


収穫した食材を持ち帰り、王宮の厨房で調理することにした。

ミスティベリーとルミナキノコを使った新たな料理の創造だ。


ーーーーー


王宮に戻り、早速厨房で料理の準備に取り掛かる。

ミスティベリーの爽やかな酸味と甘みを活かし、前菜にはベリーソースを使ったサラダを作ることにした。

ルミナキノコは、その光る特性を生かして、メインディッシュのアクセントに使用することに決めた。


前菜のミスティベリーサラダには、新鮮な葉野菜と共にベリーソースを絡め、見た目にも鮮やかに仕上げる。

メインディッシュにはルミナキノコと共に、地元の肉を使ったステーキを提供する。

キノコの光が皿全体を美しく照らし、まるで幻想的な一皿が完成した。


「フェリクス、このルミナキノコの光る特性をどう思う?」


「とても素晴らしいです、翔太さん。これを使えば、デザートにも特別な演出ができそうですね」


フェリクスの提案で、ルミナキノコのエキスを使った特製のゼリーを作ることにした。

ゼリーが光ることで、まるで夜空の星のようなデザートが完成する。


料理が完成し、王と王妃に提供する時が来た。

料理が運ばれると、その美しさと独特の光に、招待客たちは驚きの声を上げた。


「なんて美しい料理だ!そして、この味もまた格別だ!」


王と王妃も満足そうに微笑み、俺たちの料理を楽しんでくれた。

次回予告:8話  異世界の新たな挑戦者と料理対決


未開の森での成功により、翔太たちの評判はさらに高まる。しかし、王宮に新たな挑戦者が現れ、料理対決が勃発する。次回、異世界の料理人たちとの激しい競争が始まる!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ