表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/17

第6話: 王宮での生活と新たな仲間

王宮での生活が始まった。

広大な厨房での仕事は忙しくも充実していて、毎日が新しい挑戦の連続だ。

宮廷料理人たちとも次第に打ち解け、料理についての情報交換や技術の共有が行われるようになった。


ある日の朝、厨房に向かうと見慣れない顔があった。

若い男性で、キッチンの片隅で何かを調理している。


「おはようございます。新しい料理人ですか?」


彼は振り返り、笑顔で応えた。


「おはようございます。

今日からここで働くことになりましたフェリクスといいます。

よろしくお願いします」


フェリクスは腕利きの料理人であり、特にデザート作りに秀でているという。

俺は彼とすぐに意気投合し、互いの技術を高め合うことになった。


「フェリクス、君の得意なデザートを教えてくれないか?」


「もちろんです!では、僕の特製クリームブリュレをお見せします」


フェリクスは手際よく材料を揃え、クリームブリュレを作り始めた。

その手際の良さと技術に、俺は感心した。


ーーーーー


王宮での生活は、日々の料理の他にも様々な行事や催し物があり、忙しさの中にも楽しさがある。

ある日、王宮で大きな宴が開かれることになった。

重要な来賓を招いての宴会であり、俺たち料理人にとっても腕の見せ所だ。


「翔太さん、今回の宴会は特別です。王様から特別な料理を依頼されました」


リリィが緊張した表情で話しかけてくる。

王からの特別な依頼とは、何か大きなイベントがあるのだろう。


「どんな料理を求められているんだ?」


「王様は、異世界から来た料理人としての翔太さんの個性を最大限に発揮した料理を望んでいます。つまり、異世界の要素を取り入れた一品です」


異世界の要素か……。

俺はしばらく考えた後、決意した。


「それなら、僕の世界の伝統的な料理をアレンジしてみよう」


今回のメニューには、日本の伝統的な料理をベースに、異世界の食材と魔法を組み合わせた特別な一品を作ることにした。

まず、メインディッシュには「和風ステーキ」を選び、特製のタレには異世界の果実を使ったソースを合わせる。

サイドディッシュには「寿司」を用意し、異世界の海産物を使って彩り豊かな寿司を握ることにした。


フェリクスもデザートで腕を振るうことになり、特製のフルーツタルトを作ることにした。

彼の手によるデザートは、美しくも美味しいものばかりだ。


ーーーーー


宴の当日、王宮の広間は豪華に装飾され、招待客たちが次々と集まってくる。

料理の準備も万全だ。

俺とフェリクスは厨房で最後の仕上げに取り掛かった。


「翔太さん、頑張りましょう!」


「もちろんだ、フェリクス。今日の料理で皆を驚かせよう!」


料理が次々と運ばれ、招待客たちの前に並べられる。

王と王妃も席に着き、料理を楽しむ準備が整った。


「では、いただきます」


王が一口ステーキを口に運び、その顔に笑みが広がる。


「これは……素晴らしい味だ!日本の料理に、異世界の食材が見事に調和している!」


他の招待客たちも感嘆の声を上げ、寿司やデザートも絶賛された。

フェリクスのタルトも大好評で、彼も満足そうだ。


宴が終わり、王が俺たちに近づいてきた。


「翔太、君の料理は本当に素晴らしかった。これからも王宮でその腕を振るってくれ」


「ありがとうございます、王様。これからも全力で頑張ります」


新たな仲間と共に、王宮での生活はますます充実していく。

料理の冒険はまだまだ続く。

次回予告: 7話 異世界の新たな食材探しと冒険


王宮での成功を受け、新たな食材を求めて再び冒険に出ることに。今度はどんな未知の食材と出会い、どんな料理が生まれるのか。次回、新たな挑戦が始まる!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ