表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

新たな世界へ転生した少年は、仲間たちと共に未来を切り開く。

プロローグ


ここはどこだろう。見覚えのない風景だ。僕はなぜ、芝生の上に寝転がっているのだろう。周りには誰もいない。僕1人。ええと、僕はどうしてこうなったんだっけ…

~数時間前~

「急げ急げ!遅刻する!」

起床時刻午前8時という大寝坊をかました僕は、猛ダッシュで学校へ向かう。学校まで走って30分。ギリギリ間に合う。校門が閉まる前に急げ!

走る。ひたすら走る。足の感覚が無くなるまで走る。今は8時13分。このまま行けば間に合う。走れ!

スパートをかけようと一気に加速したその時だった。

『ドンッ!』

横道からでてきた大型トラックに跳ねられた。体が宙を舞う。地面に落ちる。血がありえないくらい流れる。痛みを感じるその前に、僕は死んでしまった。


次に目が覚めた時、僕の目の前に女の人がいた。

「お目覚めですか?」

女の人が口を開く。

「うわぁぁぁ!」

びっくりしすぎて、勢いよく後ずさりしたせいで、後ろの壁に頭を思いっきりぶつけてしまった。

「痛てぇ!」

「あらあら大変。大丈夫ですか?」

女の人が近づいてきて、ぶつけた頭を擦りながらそう言った。

「はぇ?!だ、大丈夫…です…」

羞恥にかられた状態で、顔を真っ赤にしながらそう答える。

「そう。それなら良かったです。ごめんなさいね、脅かしてしまって。」

「あ、いえ、僕の方こそごめんなさい。」

「素直でいい子ですね。可愛い…食べちゃいたい…」

「ふぇ?!」

「フフッ、失礼しました♪本当に食べないので大丈夫ですよ。申し遅れましたね。私、メゴトと言います。こう見えても女神なんですよ?」

そういうとメゴトさんは、得意げに胸を張る。豊満な胸が、少し上下に揺れる光景に、思わず目がいってしまった。

「どこ見てるんですか?全くもう…」

少し膨れてそういう。

「あぁ!ごめんなさい!つい…」

「いえいえ、大丈夫ですよ。あ、そうだ。あなたの名前を聞いていませんでしたね。なんて言うんですか?」

「あ、はい。僕はカムル、洲崎カムルと言います。」

「カムル君!可愛い名前だわ!」

「ほえ?」

「ヴヴン…。ええと、それでカムル君は、トラックに引かれて死んでしまったのですね…可哀想に…」

悲しそうな顔で僕を見つめる。そうか…僕、本当に死んじゃったのか…

「ねぇ、カムル君。もしカムル君が望むなら、新しい世界でまた人生をやり直してみませんか?」

「え?新しい世界って…」

「いわゆる異世界転生って言うやつですね。」

異世界転生…楽しそうだな…新しい世界がどんな世界か分からないけど、やり直す価値はあるかな…

「はい!したいです!」

「そう。じゃあこっちで準備しますので、ちょっとそこで待っててくださいね。」

そう言うとメゴトさんは奥の部屋に入っていく。

(どういう世界に行くんだろう。平和な世界がいいなぁ。前の世界でできなかったことをしたいなぁ。友達できるかなぁ…仲良く出来ればいいな…)

「カムルくーん。準備できたから来てくださーい。」

「あ、はーい。」

声のした奥の部屋へ入っていく。その部屋はとても色彩豊かでとても綺麗だった。

「じゃあ、今から転生させますね。これからの生活に役立つように、色々な道具を持たせましたし、色んなスキルもつけといたので後で確認してくださいね。分からないことがあったら、いつでも連絡ください。アドバイスしてあげるので♪」

「分かりました、ありがとうございます!行ってきます!」

言い終わる頃には、カムルの体はもうなかった。

「行ってらっしゃい、カムル君。次の新しい人生が、君にとって、素晴らしいものになることを祈ってます…」


そして冒頭に戻る。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ