97 ラムのセンス
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空へ舞い上がったクリスティーヌとジュイナは、魔法陣を展開し、黒いフードの者達と魔獣への攻撃を仕掛ける。
空から無数の光の槍が降り注ぎ、地面から炎が吹きだし、一瞬にして辺り一面の木々を吹き飛ばす。
黒いフードの者達はクリスティーヌとジュイナに気付き、魔獣に命令するが魔獣達は動けなくなっていた。
ラムが放った魔導具が翼に付着し、飛び立つ事が出来なくなってしまったのだ。魔導具の中身は、魔獣に良く効く粘着のある毒性の調合薬が混ざっており、少し拭き取った所で回避できない。魔獣の翼はみるみる変色し、魔導具が付着した場所から徐々に硬化していく。
「なっ?! 何が起きている?! 」
黒いフードの者の一人が叫び、もう一人も魔獣の状態を把握したいが、空から光の槍の雨、地面から噴き出す炎の柱に足止めされ、自身の対応で動けずにいるのだ。
"さっさとやっつけちゃいましょう"
クリスティーヌは黒いフードの者が足止めされている状況を見逃さず、更にたたみ掛ける。
空中に紋様を描き、新たな魔法陣を展開する。新たな魔法陣は光を放つと、闇のような黒い渦を巻き、魔獣や祭壇を容赦なく飲み込んでゆく。
「古代魔法か?! こんな子供にこの魔法が使える訳が…… 」
黒いフードの者は驚き、真っ青な顔でクリスティーヌの顔を見上げる。
「ま……まさか‼ お前は、エレノーワ家の者か‼ 」
クリスティーヌは、黒いフードの者の質問に答える事なく、魔力を強め右手の平を下に振りかざした。
黒いフードの男は地面に張り付けられ、身動きができない。
左手で祭壇等を飲み込んだ古代魔法の黒い渦を消すと、クリスティーヌは口を開いたのだ。
「さて、こちらの質問に答えていただきましょうか。こちらの世界の出口はどちら? 」
貼り付けられた黒いフードの男は、クリスティーヌの質問に一切答えることなく、自害しようと目論む。
「あら。仕方ないですね。容赦なくいきますわ」
黒いフードの男の背中に魔法陣を展開させ、縛りあげ、そのまま容赦なく何度も何度も地面へと叩きつけるのだ。
それでも、黒いフードの者は何も話さず自害しようと身動き出来ない身体を、必死に動かそうとする。
「あら、貴方はこちらの方が宜しいのですね」
クリスティーヌは、また地面に魔法陣を展開させる。そこには一面、緑の葉が生えている。
黒のフードの者を縛り上げたまま、緑の葉が生えている魔法陣へと放り投げたのだ。
緑の葉は獲物が来たとばかりに、放り投げられた黒いフードの者を捕まえる。
同時に黒いフードの者の切り裂くような、叫び声がこの空間いっぱいに広がったのだ。
「や……やめてくれぇぇぇぇ‼ 」
「やっぱり‼ こちらの方がお好きだったのです)」
「ひゃっ、ひゃっ……あははは‼ 駄目だ‼ あはあはあはははは‼ 」
黒いフードの者は魔法陣一面に生えた草によって、笑い地獄におちいってたのである。
一面に生えた草は、笑い草と言う物だ。一度足を踏み入れると笑い草が死ぬ迄離してくれない魔草の一種だ。
「さて、こちらの空間の出口はどこですの? 」
「あはははは‼ ひゃっ、ひゃっ‼ や……やめてっくれっっ‼ 」
「もう一度聞きます。出口はどこですの? 」
「石造りの……ひやっははははは‼ 中の……あはははははは……まっ、魔法……ひやっははは……ごふっ……」
「あら……」
「取り敢えず、来た場所に戻れって事だな」
笑い地獄に耐え切れなかった黒いフードの者は、口に仕込んでいた劇薬物を飲み込み、口から血を噴き出しながら、命を絶ったのだ。
「この祭壇も話しをききたかったのになぁ……」
「まぁ……今回は仕方が無い。先ずは、こいつ達の始末をどうするかだよな……」
「なら良いのがありますよ‼ ちょっとエスイアくん。これを持ってそちらの広い場所に魔法陣を展開させ、魔法陣の中に放り投げて下さい」
エスイアはラムの指示に従い、魔法陣を展開させ、魔法陣の中へと魔導具を放り投げた。
すると、破裂音が聞こえ白い煙が辺りに舞う。煙が収まるとそこには黒い箱が2つ並んでいたのだ。
「か……棺桶?! 」
「はい‼ 中は保冷が効いていますし、保存状態抜群で腐敗しにくくなりますよ‼ 」
「ラム……アイデアはとても良い。たが……棺桶ではない方が良いと思うぞ……? 」
「やはり……そうですよね‼ 持ち運びが大変ですしね。早速戻り次第、改良します‼ 」
「まぁ……いや……そこの問題ではないが……」
エスイアはラムの言葉に苦笑いをし、棺桶の中に自害した黒いフードの者をいれたのだ。
入れ終わると勝手に蓋が閉まり、鍵の魔法陣が、現れそして、また小さくなりノワズ式道具箱へとしまったのである。
「さて、元の場所へと行きますわよ」
クリスティーヌたちはは、張り切って前へ進み、石造りの建物へと向かったのだ。




