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78 お久しぶり

いつも閲覧ありがとうございますm(_ _)m

ブックマーク等励みになっております。

ストックが切れた為、更新時間が不定になりますが毎日更新はモットーとしておりますので続けたいと思ってます。

誤字脱字等増えるかと思いますが暖かい目で見守って頂けると嬉しく思います。

「こ…これは…」


「以前の国境警備兵達と同じようですわね」


「ねぇ、少しだけ前と違わない?」


「あー俺も思った。黒い影も大きいしもう人ではなく魔物の域に達してるな……」


「黒い魔石を埋め込んで暫くしたらあの様な()になるのかしら」


「前回は初期、今回は第一段階なのか最終段階なのかわからないな。これが最終なら良いけどさ。そんなに甘くないよな」


 エスイアは自嘲気味に笑い、3人とデニス団長は前方からこちらの国境に近づく黒い影を纏った人のような魔獣のような魔物に目を向けていたのだ。


「デニス団長。私達は何をしたら宜しいのかしら?」


「それは、私から指示を出そう」


 クリスティーヌ達の目の前に現れたのは2年半ぶりに見るキースの姿だったのだ。以前の少し幼さが残る顔付きとはかわり、青年の凛々しい顔付きになっていたのである。


「あら。キース!久しぶりね。ねぇ……少し老けたんじゃないかしら?」


「これは、これは。久し振りの挨拶がそれとは、クリス嬢は相変わらずですね。マリエル殿の苦労が目に浮かびますよ」


 キースは苦笑いを浮かべ、エスイアとジュイナに自己紹介を兼ねた簡単な挨拶をし、今からの作戦を伝え指示するのである。


 現在、ニズカザン帝国では国境付近が慌ただしく動くだけで実害はまだ起きていないのだ。

 だが、隣国のトワライ王国ではクリスティーヌ達の国境で起きているような事が同時に何箇所も国内で起きており、人手が足りない状況も踏まえ苦戦を強いられている状況だという。

 正式にトワライ王国の国王から友好国としての援軍が欲しいとの旨を受け、クリスティーヌ達は持ち場を守り解決次第に順次トワライ王国へ得体のしれない魔物の討伐へと向かう事になったのだ。


 黒い魔石の件で動いていたC組の生徒達も数名、既にトワライ王国へ赴いており殲滅作戦を実行中との事である。

 現段階では誰が激戦区へ派遣されたのかは不明なのだが、きっと魔力が高く即戦力にもなるルーダとカミラは戦闘員として派遣されているだろう。


 後程、医療班としてメリッサとケントがやってくると聞いた。そして、レイアスも医療班としてくるそうだ。


 サーモス家は頭の回転が早く内政などに関わりがあると周知の事実なのだが、治癒魔法の魔力が高いという?事は意外と知られていないのである。

 レイアスはサーモス家の歴代治癒魔法師の中でも1、2を争うほど、治癒魔法の能力が高く模擬戦等でケントと医療担当を担っていたのだ。


「で?キース、私達は何をやれば宜しいのかしら?」


「そうですね。わたくし達がこの砦の結界を強化させている間にほんの少し相手側の差し金と()()()頂きたいのです」


 キースはにっこりと笑みを浮かべ、クリスティーヌなら暴れてくれるだろうとみているのだ。


「普通に足止めして欲しいと言えば良いじゃない。回りくどい言い方ね。年取った分、お偉いさん方と混じりすぎて年寄りの嫌味みたいになってるわ」


 クリスティーヌはふん、っと鼻をならし、何時も通りに言葉を包み隠さずはっきりとはなすのだった。その後ろではエスイアとジュイナが下を向き肩を震わせながら笑いを堪えているのである。


「ちょ、クリス嬢。この方は……」


「デニス団長、宜しいのです。昔馴染みの知り合いですから。こんな生易しい言葉など何ともないですよ。クリス嬢の厄介な込み事案と比べれば何ともありません。後始末の方が何倍も、いいえ何百倍も大変で骨が折れますからね」


 デニスがクリスティーヌを止めようとすると、キースはそれを阻止し溜息をつきながら遠い目をするのだった。その様子を見たエスイアとジュイナは笑いを辞め、キースに思う節が幾つもあり同情をするのである。


「キースさん、俺達は()()()()か何かを殲滅したらいいんですね」


「派手にやってくださいね。跡形も残らない位に。ニズカザン帝国に害なすものは死をもって償わせるべきですから」


 キースは冷たい目をしながら、静かに頷いたのだ。


「あら、キースは随分と逞しくなったのね。暴れても良いって事は……ふふふ」


「あ。クリス嬢は半分の力でお願いします。ここら一体壊されると私にも請求がきますのでね」


 クリスティーヌは舌打ちをし、エスイアとジュイナそしてデニス団長とローウェンと作戦を練るのである。


「敵が前方500メル付近まで接近しております!」


 監視の警備兵からの声で、一気に緊張感が走り辺りは攻撃に備え防御結界や魔導具設置などをするのである。


「よし、これで行くか」


「ですわね。どなたか土魔人(ドフルト)を使える方はいらっしゃいませんか?」


「わたし使えるわよ」


 茶色の髪を一纏めにした女性が一人手を上げてクリスティーヌの元へとやってきたのだ。


「シャゼルさん!!」


 クリスティーヌは思わず走り出し、シャゼルに飛びついたのだ。


「クリスちゃん、久し振り」


「どうしてこちらにいらっしゃるのですか?」


「魔石研究所からの派遣で魔石業務と戦闘向きだから、って理由で駆り出されちゃったの」


「なるほど。でしたらピッタリですわ」


 クリスティーヌが嬉しそうに頷いたのだ。


「で?ドフルトで何をやれば良いのかしら?」


 シャルゼが聞くと、クリスティーヌは詳細を話した。側にはエスイアとジュイナもおり、簡単な挨拶を済ませ持ち場へと着くのである。


「さぁ。久々に思いっきり暴れてさせていたどきましょうか」


 クリスティーヌの不穏な一言に、エスイアとジュイナ、そしてデニスは既に疲れが出始めていたのだ。

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