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65 三人の生徒

いつもありがとうございますm(_ _)m

風邪でダウンしております。

ストックで何とか乗り切りたいと思いますが、更新が途絶えてしまった場合はなにとぞ温かい目で見守って頂けると助かります。

毎日更新は公言している以上できる限りして行きたいと思っております。

 クリスティーヌとコダックが学園内の魔石調べをした次の日、全校生徒一人一人との面談が始まったのだ。表向きは魔法大会後の個人面談という名目なのだが、実際は有事の為の人選である。


 ニズカザン帝国では有事の際、精査し人選を行い優秀な生徒は騎士団や各研究所へと駆り出され、現役の騎士や研究員達の補助等に回るのである。


 黒い魔石の事など詳しい話しは内密にされ、知ってる者は一部の任命を受けた者だけに限られるのだ。


 勿論、マッセラ教会の信者や懇意にしている家系の生徒達は除外される。第2王子のアレクシスと側近のフランは表向き別の皇室業務として、サーモス家のレイラスは慈善活動と称し駆り出されているのだ。


 1年C組からは、大半の者が各部署へと駆り出され残った者達は、コダックの雑用とし溜まった書類整理などを手伝わされているので、ある意味C組は全員業務へ駆り出されている事となっている。


 C組が生徒が全ていなくなると不審に思われるかもしれない所だが、ここは王立学園である。


 C組は普通の貴族子息や令嬢はおらず、何かしら自身に将来の目的があり勉学に、励んでいる生徒達ばかりがC組へと分けられているのだ。学園側としては、口煩い貴族達の子息や令嬢を宥めながら駆り出すより進んで協力し来てくれる者達の方がよっぽど都合も効率も良いのである。


 きっと、A組、B組を呼び出したとしても大半は文句で終わるだろう。


 クリスティーヌとコダックが調査した学園内の黒い魔石は全部合わせて15個見つかったのだ。

 それも全て、学園外ぎりぎりの場所である。


 外壁の柵には魔石は付いていなかったのだが、側にある詰め所の門には魔石が埋め込まれていたのだ。


 クリスティーヌとコダックは中々気付きにくく、日常的でも見逃しやすい場所に注目したのである。

 例えば王立学園までの煉瓦の道は格好の魔石設置場所である。隙間に上手く加工して埋めていたり、脇道の街灯や花壇、掲示板にもわかりにくく加工され取り付けられていたのだ。

 全て報告書に記しガウスに報告済なのである。


「で?デニス騎士団長。何故わたくしが騎士団に混じらなければなりませんの?」


 クリスティーヌは場違いな自分を見る好奇な目に晒され、すこぶる機嫌が悪くなっているのである。


「クリス嬢!久しぶりだな」


「お久しぶりです。で?教えてくださらないのですか?」


「あれだな。魔法大会といい、モルテリリーの事件の功績ってやつだ。それにアレクシス様の推薦もあるな」


「え。アレクのですか……あの空気読めない王子め……また付属からやっかみがくるじゃないですの」


 クリスティーヌは心底うんざりした顔をしながらデニスの話しを半分程聞き耳を塞ぎだしたのである。


「まぁ、まぁ、クリスさん。ここは仕方ないです」


「俺らが呼ばれたのも何でなのかさっぱりわかんねーんですけど」


 ジュイナがクリスティーヌを宥め、エスイアが不貞腐れた顔でデニスをちらりと見ると、デニスは笑いながら答えた。


「魔法大会の連携戦術でな、君達3人が戦術にはピッタリ合うだろうとガウス殿とベニス殿からの推薦なんだ」


 騎士団の騎士達が猛将のベニスの名前を聞きざわめき始まめたのだ。騎士団員からすればグラッサ家の猛将、鬼の鉄槌と言われるベニスは神的存在なのである。

 いくら魔法大会で成績が良くても実践とは違い、中には納得していない騎士達がいるのは確かなのだ。だが、ベニスが認め推薦すると言う事はただの初級学生ではないと見るしかないのである。


「ですが、わたくし達は騎士団員の皆様みたいに剣術を使える訳でも魔法剣を使える訳でもありません。どちらかと言えば魔法師や魔導具の分野だと思うのですが……」


 ジュイナが耳を塞いでデニスの言葉を遮断しているクリスティーヌの代わりに答えるが、デニスは笑いながら、大丈夫だ、としか言わないのだ。エスイアとジュイナの2人は不安そうな顔をしたまま、騎士団員達の中に入りデニスの話を聞くのだった。

 後に、ジュイナはクリスティーヌに関わると厄介な事に巻き込まれると確信したのである。

 勿論、エスイアは2度目なので諦めの境地に入っていたのである。


「国境付近でマッセラ教会と関わりがあるとされる黒い魔石の密輸や、黒いフードの者達の行動が確認されている。隣国のメンドラ国の国境付近で傭兵達が集結していると情報が入った。我々はメンドラ国の攻撃を想定して備える」


 デニスが今後の大まかな事を騎士団達に伝え各自準備に入ったのだ。


 メンドラ国とは北に位置する小さな国で今は停戦を結んであるが、血の気が多い輩が住む国と言われているのだ。元々、ニズカザン帝国とは良好だった国なのだが、数年前に前国王から現国王に代わり情勢が変わったのである。

 現国王は力で支配し全て武力行使でいるのだ。周りの諸国からは反発をされるがどこ吹く風とばかりに、戦を始めるのである。


 最近、大人しいと思っていたのは黒い魔石絡みで潜んでいただけであり、裏では周辺諸国を乗っ取ろうと機会を、伺ってるに過ぎないのだ。


 ニズカザン帝国は周辺諸国と連携を取りながら、黒い魔石の撲滅、ハミルの悪行の阻止を行わなければ他国に示しがつかなくなってしまうのである。


 クリスティーヌ達は諦め、クラスメイトから渡された魔導具一式を準備し戦に備えるのである。

 ジュイナがカミラから渡されたお守りの石を貰い、三人は紐を通し足首に着けるのであった。


 他の部署に行った、ルーダやカミラ達もこの作戦に少なからずは関わっているらしいのだ。


「ねぇ。今更なんだけど、これって最前線よね?」


「あぁ。間違いない。初級生で最前線へ向かわせる国もどうなんだよ」


 エスイアは溜め息をつき、ジュイナは半分諦めており、2人は恨めしそうにクリスティーヌをみるのであった。

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