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33 仲間ですよ

いつもありがとうございます。

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 王立学園では、クラス対抗模擬戦10日前は自由登校になる。クラス対抗模擬戦の結果によって成績も左右されるので皆必死になるのである。4年生は審判や救護などの裏方にまわり、5年生は次の進路がある為に参加しないのだ。

 そして、2年生、3年生はまばらに登校するが1年生は大体皆登校するのだ。その中でCクラスは皆登校していない。


 AクラスとBクラスの情報集め役は、不思議に思ったがきっと勝ち目がないと判断し早々と戦線離脱したのだ、と思い込んでいた。

 だが、AクラスのレイアスとBクラスのアレクシスはそれぞれ、クリスティーヌが居るから絶対に何かあるに違いない、と読み周りに言うが笑われるだけであった。辛うじて、Bクラスのアレクシスは王子と言う事もありまだ頭の片隅には入れてくれているようだが、気のせいだろうと騎士団見習いの者達の意見に皆賛成するのである。王子の威厳は何処へ、とフランが嘆いたのは言うまでもない。


 後に全生徒はこの判断を後悔し、レイアスとアレクシスの言う事が正しいと認める事となる。そんな事、露も知らずCクラス除外の話合いは進められていくのである。


 その頃Cクラスはというと……


「今から言う事をよく聞け!午前は基礎練習!午後は各担当の場所によって見合った訓練をする!」


 鬼の鉄槌ことべニックが威圧ある声で大きく話す。男子生徒達の中で騎士志望の数名は憧れの猛将と出会えただけでも嬉しい限りなのだ。


 そうここは、グラッサ家である。


 大半が平民であるこのクラスは魔力はぼちぼちあるがやはり貴族クラスに比べると戦闘技術は劣ってしまう。育ちの差である。クリスティーヌはこの差を埋める為に、短期間で効率よく()()術を上げる為にグラッサ家にお願いをし、特訓に協力してもらうよう手紙を出していたのだ。


 きっと貴族は実践に弱いとみての判断である。

 勿論、グラッサ家だけでは効率が悪いので、午後からの分野はエレノーワ領民の力を借りる。


 早速、べニックによる鬼の特訓が始まった。べニック1人だけでは回らないのでラネックや引退した騎士団の元精鋭達も集まってくれた。


 皆運動神経が良い訳ではない。かつてのクリスティーヌもそうだったように誰でも苦手な物はある。脱落しそうな時、周りが励ましどんだけ遅くてもできなくても周りが最後まで待ってくれているという事が自身の安心にも繋がり、誰1人脱落する事なく午前の鬼特訓は終えたのだ。

 皆、体力を使い切りボロボロな状態である。


 コダックは、これは本当に訓練なのか、と疑う程の内容である。いわゆる()()()ではないのかと。女生徒にも厳しく対等に訓練をする。この訓練をクリスティーヌは数年前からしていたと聞かされた時は驚いた。


 午後の練習前に、食事がある。エレノーワ領民が好意で作ってきた物だ。皆、ヘトヘトで食欲も無くなっていたがそこは有事の際のエレノーワ領民の力だ。体力が回復するような食事を提供する。料理に興味がある者は、1つ1つどのような作り方なのか又野外ではどのように作るのかを聞き自分のものとして吸収していく。


 後片付けは、率先して生徒達が行った。貴族チームはやった事がない生徒もいてるので、平民の生徒から教えてもらう。勿論、素手に抵抗あるだろうからと手袋を貸してくれる連携まで取れている。手袋を貸してくれたお礼にと手荒れのクリームを渡す貴族チーム。良い循環である。


 午後から、担当に分かれて訓練をした。

 そうしてるうちに1日の訓練が終わる。

 皆、食事をして湯浴みをし泥のように寝るのであった。


 次の日、日が昇る前に皆起床し野外泊訓練の準備をする。模擬戦は数日行われる事も想定しなければならない。野草に詳しい者、狩りが得意な者とに分かれ領民と共に近くの草原へといく。野外泊をした事が無いものが殆どなので領民や元騎士達に手解きを受ける。


 それが終われば、野外での食事準備だ。皆、手分けして連携をとるので中々早く食事にありつけた。


 食事が終われば、地獄の鬼特訓だ。今日から、鬼特訓を終わった後、皆体術を習う。魔法封じにあった時の為にだ。クリスティーヌも皆と同じように参加し、汗を流し泥塗れになる。


 午後からは各担当に分かれる。


 そうするうちにまた1日が終わる。

 2日目からは皆集まり、どんな訓練をしてるか等話あったり、色んな案を出す。次の日には、前日よりよくあるようにと改善していくのである。残りの日数も同じように終わる。


 そして、最終日は本番さながらの訓練だ。一瞬足りとも気が抜けず、突発な事が起きても対処できるようにする。皆、必死になり訓練をこなす。元騎士団達も領民達も手加減なしだ。おまけにクリスティーヌは召喚しては駄目だという縛りまでつける。これは、対クリスティーヌをされた場合を想定した訓練でもある。

 最終日も無事に終わり、訓練場を出る生徒達皆、一回りもふた回りも成長した顔付きになっていた。


 クラス対抗模擬戦は明日だ。

 皆早々に寮に戻り、クラス一丸となり明日に備えるのだ。


 うまくいきますように。


 クリスティーヌはそう願い、ベッドの上で目を閉じ早々と意識を手放した。

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