表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/151

19 陰謀??

いつもありがとう御座います。

ブックマークPV励みになっています。

頑張りますのでごらんくださいませ。

「こちらへどうぞ」


 ライザックに案内され部屋に入り、上品な革張りのソファーへと座るアレクシスとキース。


 ソファーの前には上質なガラスと木彫りで出来ているテーブルが置かれている。


 グラッサ家の執事が紅茶を淹れ、どうぞ、と静かにティーカップを置いた。柑橘系の爽やかな匂いが鼻をくすぐる。テーブルの真ん中には軽食も用意されていた。


「さて。早速ですが、本題に入りましょうか。アレク殿とキース殿はこの国に何が起きているかどこまでご存知ですか?」


「詳しくはわからないが、少しだけなら。母上が毒を盛られて床に伏せっており、父上はここ数ヶ月何か虚ろな顔つきで生気が見られなくなっている。それに何者かが私の命と兄上の命を狙っている。表面上の事しかわからないんだ」


「大体そうですね。私もエルノーワ家の推薦を経て、宰相補佐役を受けてから暫くは平穏だったのです。数ヶ月前からある伯爵家が王宮に出入りするようになり少しずつですが、何かがおかしくなってきています。表立っては何が可怪しいのか分からず、証拠もないので動くにも動けない状況でして……それに森でも何か異変が起きている報告がきています。そちらはガウス殿が詳しく調べているそうで直接お聞き下さい」


 アレクシスは頷き少し考える。


「森でも何かが起きている…?その伯爵家と言うのは?」


「バードン伯爵家です。数ヶ月前にクリス嬢と次男のダニエル殿が婚約したバードン家です。」


「え…え…?その……」


 アレクシスはクリスティーヌに婚約者がいると知り急に胸がザワザワし、しどろもどろしだしたのだ。

 キースはアレクシスの動揺を隠すように、すかさずフォローをする。


「そう仰りますのは、何か裏があると言う事なのですか?」


「おかしな事にエルノーワ家は何度も何度も断っていたのですが、急に国王陛下が婚約を命じたのです。王命には逆らえないので仕方なしにエルノーワ家は婚約を結んだのですが……マリエルからの報告では、ガウス殿もクリス嬢もダニエル殿との婚約破棄を望んでるそうです」


 アレクシスは少し安心した表情でキースを見る。わかりやすい主人だな、と思った事は胸にしまいキースは口を開く。


「なるほど。それは何か裏がありそうですね。バードン家は昔から良い噂を聞きませんしね。クリス嬢は婚約破棄をしたい、と。私達はそれに協力できるかもしれません。それによって何かが変わるかもしれませんね。何か良からぬ事が裏で動いている。アレン様もグラッサ家に来たのですし剣術を更に鍛錬なさった方がよろしいかと。さて、そうと決れば今後の作戦を練りましょう」


 ここに来て、国を揺るがすかもしれない問題より先にクリスティーヌの婚約破棄作戦を夜遅くまで練る3人であった。


 これが後に凶と出るのか吉とでるのか。


 話し合いが終わるとアレクシスとキースは部屋に戻り、軽く湯浴みをし用意されていた食事を軽く摂ったのだった。


「兄上に連絡取る必要があるな。最近、連絡も取れていなかったしな」


「そうですね。ラウール様に相談も兼ねるのも良いかもしれません。私は明日ガウス殿の元へ行きダニエル殿の動向を探りたいと思います」


「私はその間剣技と魔力の出し方を磨いておくよ。クリスも頑張っているしな。なぁ……キース。クリスとダニエルの婚約破棄は本当に出来ると思うか?」


「でしたら、お辞めになりますか?そのまま何もせずにおられますか?」


「あ……いや……その……。それは嫌だ」


「アレク様。アレク様はクリス嬢に惹かれています。彼女は一筋縄では落とせませんよ!アレク様!一緒に頑張りましょう。アレク様には私キースがついております」


 熱く語るキースに、アレクシスは戸惑いながらも頷いた。


 何だか、キースが言うと()()()()聞こえるのは気のせいだろうか……?

 父上と母上の事もあるし、()()()暴走しなければよいのだが……


 アレクシスはキースのやる気に危惧をするのであった。


 ーーーーーーーー



 その頃王都では魔草が街中に生え出しており一部混乱を招く事態となっていたのだ。


 百合に似た魔草は紫と黒のグラデーションの花をつけており、不気味なオーラを放ちながら生え続けている。花はまだ開花しておらず何かを待っているかのように全て閉じていた。


 異様な光景にいち早く気付き奔走する王騎士団達は、オーウェンも団長デニスの命により魔草を駆除していたのだ。


 だが、駆除しても駆除しても何度も生え変わる魔草に騎士団達はもうお手上げ状態になっていた。


「くそ。何なんだ!!この草は!こんな時に限って国王も動かないとは!一体、何が起きてるんだ!」


 団長のデニスは赤い髪を掻き上げ悔しそうな顔をし唸りながら土を蹴り、辺りの光景を見る。騎士団の一人オーウェンがデニスの元へ行き1つの可能性を提案するのだ。


「デニス団長!私の友に魔草に詳しい者が居ます。その者に聞けば、対処の仕方や原因がわかるかもしれません」


「本当か?!ならば、オーウェン行ってこい!必ずその者を連れてくるのだぞ!」


 オーウェンは団長に力強く頷くと、厩舎へ走り艶のある黒い大きな愛馬に跨がり()()()()へと急ぐのであった。


 その間、団長のデニスは他の各国境付近の兵に異常が無いか、即戦力となるエルノーワ家とグラッサ家にも早便の連絡を出し返事を今か今かと待っていた。


 他の騎士団員達は、魔草を幾度となく燃やし続けるのだが再生し続ける魔草にお手上げ状態だったのだ。

毎日更新頑張ります。


魔草は勿論、意思をもっています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ