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11 親友ですよ

残虐描写があるので無理な方と15歳未満の方はUターンをお願いいたします。

 クリスティーヌと討伐隊一行は、雪山の奥まで進んできたのである。


 先程からレオパンサーの様子がどうもおかしいのだ。何度も何度も鼻を擦るような仕草をするのだ。


「レオパンサー?どうしたの?何かあるの?」


 クリスティーヌは初めて見るレオパンサーの仕草を不思議に思い、心配そうな顔をして尋ねる。


 ガウスはその仕草を見て考えるのだ。

 何か人間でも分からない異臭がするのか、それともこの先に何かトンデモナイモノがあるのか、ありとあらゆる事を考えてみるが、何せこの雪山だ。何が起きてもおかしくないのだ。ガウスは一行に向かって叫ぶ。


「もしかしたらこの近辺に何か匂いがするものがあるかもしれない。物体が何か確認出来るまでは絶対触らないように!」


 一行はそれぞれ返事をし、臭いの元となる物体を探し始める。


 風と雪がきつくなり視界が悪くなってきた頃、雪を踏みながら一人の若いレンジャーが呟く。


「何か匂いませんか?こう……なんと言っていいか分からないですが……何かが匂います!」


 鼻を匂いのする方向へと向け、周辺をかぎ回るように動き1つの方向へと指をさしたのだ。


「こちらから、変な匂いがします!」


 皆、指で示した方向へと進む。草をかき分けると洞穴が出現したのだ。

 ガウスは即座に周辺を確認し、何かないかと捜索する。すると、テュコングのフンを発見したのである。


「ここで間違いない。匂いの原因がまだわからないが、皆、口当てを忘れるな!」


 一斉に頷き、口に布を巻きつけると中に入る者と外で待機する者と分かれた。


 クリスティーヌとガウス、マリエルとレンジャー3人は洞窟内へ。残りの4人は外で待機し、簡単な結界を張り魔石で狼煙をあげ応援を呼ぶのだ。


「ルース」


 光の魔法を唱え、真っ暗な洞窟内を照らす。

 奥に進むにつれ悪臭がきつくなり、口あてもそろそろ意味が無くなってきた頃、洞窟の先から何かがこちらに来る音が聞こえてきたのだ。


 皆、一気に緊迫しいつでも攻撃を取れる体制で待機する。


 薄暗い洞窟から緑の液体まみれになった異臭を放つ一人の少女が壁伝いにゆっくりと歩いてきたのだ。


 一人のレンジャーが駆け寄る。が、あまりの臭さに堪えられない。失礼を承知の上で鼻を指で摘み、液体塗れの少女に確認をする。


「レイラス…嬢…ですか?」


 レイラスは無言でコクコクと頷き、助けて貰えた事により安心したのか、力が抜けたようにその場に座り込んでしまった。

 マリエルが慌てて、鞄からタオルとひざ掛けを取り出し、レイラスに渡すと側で落ち着くように背中を擦りながらしゃがんだのだ。


 洞窟の外で何かあったのか、レオパンサーの耳が動き唸り声を上げながら急に出口に向かって走り出したのだ。


 クリスティーヌはマリエルとレンジャー2人をその場に残し、若いレンジャーとガウスと共にレオパンサーを追いかけた。


 結界を破る音が聞こえ、壁に何かをぶつける音が何度も何度も洞窟内に響いてきた。


 外に出ると数体のテュコングが雪の塊をこちらに投げつけていたのだ。少し後ろに大きめのテュコングがいる。きっとここの縄張りの長であるボステュコングだ。


 レオパンサーは走り出し、近くにいるテュコングの首元を狙い素早く襲いかかった。


 レオパンサーの鋭い牙がテュコングの首元にっかりと刺さり、骨と肉が引き千切られ血が吹き出る音が生々しく辺りに響いた。真っ白な雪の上は真っ赤な血で染められていく。


 それを合図にクリスティーヌは攻撃をしかける。手に魔力を込め、雷の玉を作る。そう。氷には雷がよく効くのである。


 クリスティーヌは高く飛び上がりテュコングの腹に雷玉をぶち込む。雷が放電する音が響き、更にテュコングの腹の奥に雷玉を押し込むとすぐに離れる。すぐに破裂音が聞こえテュコングが爆発したのだ。

 辺り一面にテュコングの肉片が散らばるのだが、クリスティーヌはお構いなしだ。


 ガウス達も便乗し、残りのテュコングをそれぞれ討伐していく。


 少し大きめのボステュコングは仲間が殺される事に怒り、長い尻尾を鞭のように使い地面を何度も叩いた。雪崩を起こそうとしているのだ。クリスティーヌが止めようと雷玉を掌に作り、ボステュコングへと攻撃しようとした時、鋭い爪がクリスティーヌの腕へとのび、引っ掻かれてしまったのである。



 変態魔獣が私に触れるなんて絶対許せない!



 別の意味で激怒したクリスティーヌはレオパンサーに跨り、手に作った雷玉を剣に変えながらテュコングに向かっていったのだ。


 レオパンサーの加速によりそのまま首元に刃を当て一気に切り落とす。


 テュコングの首がごロリと落ち、血が吹き出した。クリスティーヌはテュコングに掌を向け、

「フラム」と唱える。またたく間にテュコングは燃え上がり、炭の塊として雪の上に落ちたのだ。


 まだ幼い少女クリスティーヌの戦いぶりを見た父ガウスとレンジャー達は、ビックリしてお口あんぐりの状態で暫く動けなくなってしまったのである。


 無事に救出されたレイアス嬢は匂い以外は異常はなく元気だったという。その時、クリスティーヌが「臭い!!」と叫んでマリエルに蹴られ、暫くお仕置きをされていた事は秘密である。

 後日レイアス・サーモスはエルノーワ家に訪問し、お礼をしたのだった。


 これが、後にクリスティーヌと大親友になるレイアス・サーモスとの出会い、そして友情の始まりだったのである。

何とか終わらせました。

無理くりじゃないか!と思っても言わないでね。


バトルシーン、上手くなりたいです。

次は、皆大好きダニエルくんが出るかもよ?

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