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104 再び

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 アレクシスの命により、再びラスダンテ遺跡へと向かう事となったクリスティーヌ達。


 今回は、騎士団長のデニスと魔法剣士のルギが同行する事になった。


 アレクシスは別件で手が離せず王都に留まらなければなかったのだ。ナストも多言語が必要な案件に駆り出された為に、上級生はスマイリだけがついて行く事になったのである。


 エスイアとジュイナにくれぐれも、クリスティーヌの暴走を野放ししないように頼んだのである。


 エスイアとジュイナは、絶対に無理! と伝えたが、アレクシスから、宜しく頼む、と言われれば断る事が出来ないのである。


 アレクシスの王子技なのだ。


 当のクリスティーヌは、ピクニックに行くかのようにノワズ式道具箱へと魔導具を詰め込む。ちゃっかりと、採取用袋も入れているのだ。


 騎士団長のデニス指揮の元、ラスダンテ遺跡へとついた一行は早速、調査に入る。


「ねぇ、クリスティーヌ様は何時もあのような感じなのですか? 」


 スマイリがエスイアとジュイナに小さな声で質問をする。


「そうです。何時も通りです」


「変わりなく……ですね」


「そうですか……エルノーワ家の方々は少し変わっているという話は本当だったのですね……」


 スマイリの話に、クリスティーヌが一番手に負えない、とは言えなかったエスイアとジュイナだったのだ。


 スマイリがエスイアとジュイナに質問したのには訳がある。


 前回ラスダンテ遺跡へと向かった際、クリスティーヌは魔獣と魔草の採取を出来ずに王都へと戻ったのだ。


 その時の事があり、先に魔獣と魔草採取、と言い出し旅路の途中で片っ端から採取を行っていたのである。


 初めは驚いていたスマイリだったが、他の者は驚かず静観するのみだったのでこれが普通なのか、と疑問になったのだ。


 獰猛な魔獣や危険魔草とされているスコピ草など簡単に採取をしていたのだ。


 スコピ草は別名蠍草(さそりそう)と呼ばれ、蠍のような形であり、触ると刺すよう痛みを発し全身痙攣し死に至る猛毒をもっている。


 危険部類に入る魔草なのだが、調合すると麻痺等に使え、医療や罠に重宝する魔草なのだ。


 デニスはクリスティーヌが採取に駆ける度に、叫んでいたが数回続くうちに先へと進むようになったのである。


「この地図によると真下が通路になっているのだが、扉や階段が全く見当たらんな」


「古代遺跡は秘密の通路を用意する場合、魔法で鍵をかけるのです。目には見えない罠を仕掛けたりして、その人物の力量により通路が開くといわれています」


「と言うと? 」


「古代遺跡はただの遺跡ではないのです。生きた遺跡、と言えば分かりやすいかもしれません」


「つまり、罠は力量試しってことか……」


 デニスとエスイアの疑問にスマイリは的確に答え、これから力量試しという罠が必ず発動すると伝えたのだ。


 だが、クリスティーヌはスマイリの話を一蹴したのである。


「そんなまどろっこしい事していたら、時間がかかりますわよね? これでどうでしょうか」


 クリスティーヌは、通路があるとされる真上に立ち、手を地面に添えると膨大な魔力を放ち魔法陣を展開させる。


 すると、ラスダンテ遺跡に地鳴りが起こり、何かが動き出したような音が響いてきたのだ。


「こ……これは絶対に不味いぞ」


 デニスは額に汗をかきながら、剣を抜き対応出来るように準備をする。


 他の者達も同じように、何が起きても良いようにしたのだ。


 暫くすると地鳴りは収まり、クリスティーヌのすぐ側の地面に地下へと続く階段が出現する。


「ほら、こっちの方が早いですわ」


 クリスティーヌは勝ち誇った顔をしているが、エスイアは遺跡の壁を見回し溜息をついたのである。


 壁にはおびただしい数の矢が刺さっており、たまたまクリスティーヌの発動させた魔法が強く跳ね返していただけである。


 一行はノワズ式魔導具に灯りを付け、地下へと続く階段を降りて行くのであった。


 地下の通路は思ったより広く、人が三人程通れる広さだった。靴音が静かな通路に反響する。

 少しかび臭く、苔も生えているところもあるようだ。


「何処まで続くのでしょう? 」


「地図によると、この場所に全て繋がっているのよね」


「この場所に何かがあるということか」


 デニス達の話を聞きながら、クリスティーヌは壁を見ながら歩いている。古い壁には古代文字が書かれていた。


「ちょっと待って下さい」


 クリスティーヌは壁に描かれた一つの模様を見て立ち止まる。

 その模様は以前、黒いフードの者達が掲げている蛇の模様が入った物だった。


「何故この、場所にその模様があるの? 」


「きっとここを爆破させようとしたいんじゃないか? 」


 クリスティーヌは嫌な予感がし、直ぐに魔法陣を展開させ、蛇の模様を囲み脱出できるルートを探す。


「デニス団長。脱出ルートの確保は出来ていますか? 」


「それなら、大丈夫です。こことここを使えば地上に出れます」


 クリスティーヌの質問にギルが地図を指し、的確に答えた。


 蛇の模様のある場所は、地脈か水脈があるのだ。もし、爆破すれば水が溢れるか、地鳴りがして生き埋めになるかのどちらかである。どの道、死を回避する事は難しくなるだろう。


 クリスティーヌが蛇の模様を囲うように魔法をかけたのは、死を回避する為の予防線である。

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