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99 チーム

いつもありがとう御座いますm(_ _)m

ブックマーク等励みになっております。

 無人島の中央にあるサバイバル戦の本部に着いたクリスティーヌ達は、コダックにより早々と人数の確認を行われた。


 幸い二年C組の生徒達の被害はない。正確に言えば被害にあいそうになったが、クリスティーヌとジュイナによって救出されたのである。


 その事もふまえてコダックに報告すると、コダックは一瞬にして青ざめた顔をし、上司に報告すると言い残し、ふらふらと歩いていったのだ。



 アレクは何処にいるのかしら?

 早く探し出して伝えなければ……



 クリスティーヌは、生徒達が集まる中からアレクシスを探し出そうとするがこの人数だ。

 中々アレクシスを見つけ出す事は出来ない。


 何時ものクリスティーヌなら派手に事を起こすのだが、この中にまだ黒いフードの者と関係がある者がいるかもしれないのだ。慎重に動かなければならない。



 "皆さん、アレクはどこにいるかわかるかしら? "


 "アレクシス王子なら扉の前で、学園長と何か話をしてましたよ? 多分まだ話をしてるんじゃないかな? "


 "フランも一緒に?? "


 "そこまではちょっとわからないなぁ……"


 "ありがとう"



 クリスティーヌは、中央の本部がある建物の扉の前へ向かった。


 そこには、キースとフラン、デニスも来ておりアレクシスと学園長が深刻な話をしている様子だった。


 デニスがクリスティーヌに気付きこちらへやってきたのだ。


「クリス嬢、どうしたんだ? 」


「アレクにお話したい事がありまして」


「ちょっと待ってな」


 デニスは、アレクシスの元へといき学園長とアレクシスに声を掛ける。

 アレクシスは学園長に何か話をするとすぐに、フランと共にクリスティーヌの元へと来たのだ。


「クリス‼ 無事だったか? 」


「ええ。学園長とのお話中にごめんなさいね。どうしても、アレクに話をしておきたい事があるの」


「クリスが珍しいな。よっぽどの事だ」


 クリスティーヌは経緯をアレクシスに報告するのだった。


 エスイアとC組の生徒達が岩場の岩に吸い込まれ、別の空間へと飛ばされたが、クリスティーヌとジュイナが救出し、そこで見つけたのは黒い魔石の祭壇と黒いフードの者だった。


 黒い魔石の祭壇や関連の物は、古代魔法により全て消滅させ、黒いフードの者は自害者を含め回収した。そして無人島(ここ)に戻る際、マーガレットとレクガン男爵が現れたのである。


 何の目的があるのかはわからないが、少なからず、黒い魔石や黒のフードの者達と関係ある事に違いない。


 そして憶測の域ではあるが、マーガレットが女面翼鳥(ハピュイア)を使えば、言いなりになる生徒は何人かいるはず。黒いフードの者達と関わりが無くても、マーガレットは生徒達を操れるのだろう。


 以前、二人の男子生徒達が起こしたとされる事件もきっとマーガレットが何かしら絡んでいるに違いないのだ。だが、マーガレットが絡んだという証拠が一つも出てこないのも事実だ。


 アレクシスはクリスティーヌの話を静かに聞きながら、何か難しい顔をしながら考えている。


「クリス、少しここで待ってくれないか? キースに話しておきたい事がある」


「わかったわ」


 クリスティーヌは、アレクシスの背中を見送ると、念話でエスイアとジュイナに話かける。



 "エスイア? ジュイナ? 今から私の所へこれるかしら? "


 "どうしたんだ? "


 "分かった。ちょっと待ってて"



 暫くすると、エスイアとジュイナはクリスティーヌの元へとやってきたのだ。



 "ちょっと相談なんだけど……"



 クリスティーヌからの相談とは珍しく、驚く二人を尻目にクリスティーヌは話を続けたのだった。二人は、賛成だと思うが、一応ルーダに聞いておいた方が良い、と言うので、ルーダに念話で声を掛けたのだ。


 ルーダとの念話が終わった頃、アレクシスがクリスティーヌの元へと戻ってくる。


 アレクシスは、エスイアとジュイナの顔を見ると苦笑いをしながら話をする。


「クリス、分かっていたか」


「ええ。キースに話をすると言ってたし、多分そうではないかと」


「察しが良いな」


 エスイアとジュイナは、全く話の先がわからない、と言う顔をする。だが、少しづつ理解してきたのか、嫌そうな顔をし二人は目を合わせ同時に言葉を発したのだ。


「もしかして……」

「まさか……」


「そのまさかと、もしかして、だと思いますわ」


「ああ。エスイアとジュイナも察しが良いな。話が早くて済む。何かとクリスのお陰で巻き込まれているみたいだから、わかってきたと思う。黒いフードの者達の件について、暫く一緒に調査してもらいたい」


「あぁぁぁ……だろうと思った……」

「はぁぁ……やっぱり……」


 同時に項垂れるエスイアとジュイナは、がっくりと肩を落とし、恨めしそうにクリスティーヌの顔を見る。


 クリスティーヌはニッコリと微笑み、もうチームですね、と嬉しそうに言ったのだ。


「あ、忘れるところだったわ。アレクにお願いがあるの」


「ん? 僕にできることかい? 」


「ええ。とっても重要な事よ」


 クリスティーヌはアレクシスに強制的な()()()をするのである。


 勿論、アレクシスは快く頷いたのだが、後に軽く返事をした事を後悔するのであった。

 相手はクリスティーヌだ。その事を忘れていたアレクシスの落ち度である。


 エスイアとジュイナは、ご愁傷さま、とばかりに心の中で手を合わせ、アレクシスの健闘を祈るのであった。

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