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猫のカフカ  作者: キャベツはどうした
宝探し珍道中
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第21節

「何だ……これ」



 その一言につきた。



「……地図とコンパス。だな」



 アマリリスが告げた。



「な、何だよそれぇ~」



 虎太郎が納得いかないというように首根を振る。



 私は地図を取り出してみた。



 図面のほとんどを海が占め、疎らには島が浮かんでいる。

 その一つに赤いバツ印が大きく付けられていた。



「ようするに、これは宝の地図、ということだな。このバツ印のところにお宝が眠っていると」



 私はため息をついた。



「これが奴の欲しがっていたものなのか」



 宝のある場所が示されているのだから、目指す者にとっては宝であることに間違いはない。



 ラービーが長老から地図を渡されなかったのは、まずは地図を探しに行けということのようだった。

 ラービーはそこのところを曖昧に聞いていたらしい。



「まぁ何だ。情報は万金に値する、ということなのかな」



 私はか細い声でいった。



「なら、ここからが本当の旅立ちになるはずだったのか……今までの苦労は何だったんだ。奴はスタートラインにも立てずに去って行ったのか」



 落ち込むラービーの姿が容易に想像できた。



「僕だって自分の住処まで犠牲にしたかもしれないのに」



 虎太郎が顔を歪ませた。



「私だって鰹節を犠牲にした」



 また暫し、沈黙が流れる。

 そして私たちは揃って、深い深いため息をついた。



 まんまと長老にやられた感じだった。

 この地図の場所がどこなのかもわからないし、行く気も起きなかった。



 ラービーには後日、アマリリスを頼ってこの地図とコンパスを届けてあげようと思った。



「えっと、それじゃあ、ここにいるのもあれですから……解散しますか」



 私の一言に両者ともコクリ、と頷いた。


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