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第19節
「どうして死んだみたいになってるんだよ。ていうかすごいよ! 見つけたんだなお前たち! さすがは俺の仲間だ!」
興奮したラービーがこちらに降りてきた。
「この中に長老様のお宝が……」
正直期待していないが、自然心が躍り、生唾を飲みこむ。
アマリリスも早く開けちまえと喚いている。
「わかった今やる!」
ラービーは深呼吸のあと、蓋に手をかけた。
何かがこちらへ近づいてくる音がした。
「おーい! 待ってよ!」
私はそちらを見やる。
あっと声を洩らした。
「虎太郎、そういえば……着いたんだな。よかった」
すっかり忘れてしまっていた。
「もうひどいよ。君らがこの箱を掘り当てていたとき僕は叫んだんだよ。なのにまったく聞き耳を立てやしないんだから」
「悪かった。つい夢中に……」
「じゃあ、役者もそろったことだし、開けるぞ!」
ラービーが気を取り戻していった。
再び、緊張が訪れる。
波の音だけが私たちを囲っていた。
皆それぞれ箱だけを注視する。
そしてラービーがついに、蓋を持ち上げた。
「いたぞーッッ!」
崖の上から顔を出す警官が見えた。




