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お気に入り登録が300件を超えて正直驚きのあまり声がでない状態です。勢いとノリで構成された作品ですがきちんと完結させたいですね。

「後は今日やることがないので、各自で部屋に戻り入浴などを済ませて消灯時間までには寝てくださいね」


ほとんど全員が食事を済ませた後、夏目先生の声によって食事が終わった生徒は席をたった。部屋にはお風呂がついているのでそこで入浴をすませるのだ。

なんだか修学旅行の様な気分なのだけれどこれからはこれが当たり前になる。

私達は部屋に一緒に戻った。


「アヤノちゃんから入っていいよ」


「いいんですの?でしたら入ってきますわ」


素直に着替えを持ちお風呂場へとアヤノちゃんは向かった。

ばたんとドアのしまる音が響いた。

アヤノちゃんがお風呂に入っている内に私は何をしようか……。

少し考えた後ある案が浮かんだ。談話室は消灯時間まで出入り可能なのだ。なのだからアヤノちゃんがいない間暇だし、談話室で適当に女子生徒と親睦を深めおしゃべりでもするのもアリではなかろうか。


思い立ったら即行動だ。

私はベッドにゴロゴロとしていた体を起き上がらせ早歩きで談話室に向かった。

ていうか制服のままゴロゴロしていたのをアヤノちゃんに見られていたら絶対おしかりをうけていただろうな。


談話室につけばそこには何名かの女子生徒と男子生徒がいた。制服のままの子もいれば、既に部屋着に着替えている子もいた。夜なこともあり少し小声でしかし楽しそうに話を弾めている。うん、私あの空間にどうやってはいれと?


やっぱり大人しくアヤノちゃんを待っていた方が良かったかもしれない。

Uターンして部屋に戻ろうか考えておろおろとしていたところ一人の女子生徒が話しかけてくれた。天使。


「芦屋さんでしょ?私は篠原(シノハラ)まりな」


篠原さんは亜麻色の髪の毛がふわふわとしており桃色のたれ目がとてもかわいらしい。しかし口ぶりからすると少し勝気な性格のようだ。いいねえギャップ萌えと言うやつじゃないか可愛らしい。内心ニヤニヤしながらも「篠原さんよろしくね」と清楚なワタシを演出するような笑顔で笑いかける。やばい私今すごいお嬢様な気がする。


「芦屋さんはどうしたのー?」


「同じ部屋の子が今入浴中だから暇だったんだよね。だから話し相手がほしくって」


素直にそう言うと篠原さんは「私も同じ」といって微笑んだ。

ぐふうっ……あざとい天使のような笑みに私はやられた。


「芦屋さんもなんね、あたしも同室の子お風呂やからもお暇でなあ」


さらに会話に入ってきたのは泣きボクロが印象的なおっとりとした京都美人さんだった。関西弁?京都弁?私には今一わからないがそこらへんの方言が混ざったような話し方に初等科の黒いセーラーがミスマッチしていて愛らしい。

ゆるくウェーブのかかった長めの黒髪はつやがあって綺麗だ。やはりここは美人が多いな!!


「この子芦屋さんが赤羽様と話してたいうてうるさいけん」


けらけらと笑っているがその一言で篠原さんの顔は一瞬で真っ赤になった。


「ちゃちゃちゃうけんなあ!!!勝手なこと言いひんて!!??」


プチパニックを起こした篠原さんは方言がでていた。驚いたり興奮すると素の口調になっちゃうとかそういうキャラなのかしら。おっとり系な京都美人さんは相変わらずにこにこしている。


「あああ芦屋さん、別に赤羽様が好きっちょかそういうのじゃないけん!!!気にしんといて!?」


半ば叫ぶようにして真っ赤な顔で篠原さんがいった。

最近の小学生って可愛いなあ、微笑ましく見ながら「篠原さんが赤羽くんのことが好きなのはよくわかったよ。そろそろ部屋に戻るね」と言えば「全然わかっとらんやんんんん」と悶えていた。

私は適当に相槌をうちながら談話室を後にした。


しかし思えばおっとり系な京都美人さんも篠原さんも、赤羽くんのことを赤羽様って呼んでたよなあ。

私も赤羽様って呼んだ方がいいのかなあ。

悶々とした気持ちで部屋に戻ると丁度よくアヤノちゃんがお風呂からあがったので、私も着替えを持ってお風呂場の方へ足を運んだ。

私は制服を脱いでお風呂場に入り髪や体、顔を洗って少しだけ湯船につかり、すぐにあがって着替えお風呂場をでた。

元々風呂自体あまり好きではないのだ。

湯船につかるのは気持ち良いとは思うのだが着替えるのも洗うのもふくのも面倒くさい。

お風呂をあがると部屋のソファに座りながら本を読んでいたアヤノちゃんが顔を此方にむけた。


「早いですわね」


「お風呂あんまり得意じゃないんだよね」


苦笑いをすればアヤノちゃんは驚いた面構えで私を見た。アヤノちゃんはお風呂が好きらしい。落ち着くだとか。だからアヤノちゃんはお風呂の時間が長めだったんだなー。


「もう少しで消灯時間になるから早く髪をかわかして寝た方がよさそうですわよ」


アヤノちゃんに言われて気づいたがもう消灯時間も近い。

私は急いでドライヤーで髪をかわかし布団にもぐりこんだ。

初等科のはじめのころは先生が見回りにくるらしいので消灯時間までに寝ないと大変だとかなんだとか。



「アヤノちゃんおやすみ」


「ええカナタさん、おやすみなさい」


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