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17:in the night

かなり短め。しかも、フレイアが出てきません。

「『彼女』が何処にいるのか、まだわからないのか!!」



深夜…いや、この部屋自体が暗く閉ざされている為、ここにいる人間は久しく陽の光を見ていない。

そんな暗く閉ざされた部屋の中、何人かの人影が数十台もあるコンピューターやモニターが作り出す人工的な光を浴びて激しく言い争っていた。



「だからー!今懸命に探してるって言ってんでしょうが!!何もしないで脇からごちゃごちゃ言わないでくれない!?」


「なんだとぉ!?」


「大体さ、『あの方』がシャワー浴びるって言って出て行った時の警備ってあんたでしょう?油断してたんじゃないのー?」


「そっ、それは…だが何も異変はなかったんだ!物音一つ…」


「『我等が主』が物音一つ…いや、気配すら無きまま任務を遂行するのはお前も承知しているはずだ。忘れたとは言わせないぞ」


「ぐっ…」



悔しそうに口を噤んだ男を鼻で笑って一瞥し、いままで見ていたモニターに再び視線を戻す。

何度見ても、何度調べてみようとも自分達が追い求めている人物の存在を示すものはない。



「くっそ、駄目か…。なあ、ノワール…」


「なんだ」


「『あの方』の生体反応はあるんだよね」


「そうだ。だがGPS信号がない」


「『彼女』が自分で取ったと言う事は…」


「「ない」ね」



二人揃ってそれを否定する。



「大体『あの方』のGPSって、あんただってどこに埋まってるか知ってんでしょ?自らあんなことろに埋め込んだ『あの方』でなきゃ絶対取れない」


「それに、常にGPS信号を発信していても俺達のIDとパスワードと生態認証。全て揃っていなければ位置情報を割り出せないことになっているだろう。だが、信号自体が確認されないんだ。俺達の情報網を持ってしても何処に入るのかわからん」


「……だったら一体何処に…」



追い求める人物の生態反応だけを示すモニターを睨むようにして、人影達は再び『彼の人』を探し出すことに戻った。

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