AOI 第90話
たくさん寝たのに、ご飯を食べてお風呂に入ったら、また、眠たくなってしまった。洋服の波を飛び越えて、ベッドにダイブ。私の目にうつっているのは洋服ではなくて、すでに床と同化してしまっている絨毯みたいだ。うつ伏せて、洋服の波に視線を送る。このままにしておくと、シワができてしまう。のあちゃん達に会うのに、それは避けたい。やるか。眠たいけれど、シワは絶対に避けたい。ベッドから床に降りて、座った。1枚洋服を手繰り寄せる。ひろげて、手アイロンでのばす。そして、たたむ。何枚か続けていくと、鏡の前でファッションショーをした時に1枚1枚、たたんでタンスにしまえばよかったのに。と、いつもの後悔がうまれる。まったく、いつもいつも、私って。途中飽きてきてなのか、やりたくなくて無理やり片付けていたからなのか、鼻息が荒くなっていっているのが、自分でもわかる。フンフンとしていると、何度かたたみ直しが出てしまう、たたんだのを見て、きれいではないなと思ってもう1度、それなのに1回できれいにたためた時があると、私、すごい天才とフンフンの鼻息がルンルンにかわってしまう。そうしているうちに全てタンスの中に。並んでいるのを眺めると清々しい気持ちになった。床も広くなった。片付けたぁ。
ベッドに入って、携帯を見てゴロゴロしていると、のあちゃんからのLINEが届いた。
(さっちゃん、元気?あさってのお昼は大丈夫かな?)
って。私の春休みの一大イベント。
(元気だよ。のあちゃんは?あさって、久しぶりに会えるの楽しみにしてるよ。)
と、送った。もちろんですとも。
(ハンバーガー屋さんの後、駅前のお店に行かない?)
と、すぐに返信が。食べながらお話してその場で解散ではないのね。その後は何も無いし行ってもいいかな。
(うん。いいよ。)
と、送った。
(あさって会おうねー。)
と、すぐにかわいい絵文字と共に返信が届いた。もう、あさってかぁ。楽しみだけど、のあちゃんと話をするのはいいけれど、男の子達とはまだまだ緊張するなぁ。本当はのあちゃんだけがいいけれど、のあちゃん翔太君と付き合っているし、一緒だよね。そんなにいつも会うわけではないし、悪い人達ではなさそうだし、のあちゃんとハンバーガーを楽しみにして行こうかな。そうだ、ハンバーガー屋さんのメニュー見ておこう。携帯でメニューを開いた。春休みだからか新作メニューがあった。どれにしようかな。お店に入った時、サッと注文を言える人を見るとかっこいいなといつも思うから、そうなってみようかな。




