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世界崩壊後、日常生活スキルで俺が最強拠点を作ってしまった件  作者: ナマケモノ


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崩壊と、理解できない日常

これから宜しくお願い致します。


その日、世界は壊れたなんて、後からなら言える――


 でもその瞬間の俺は、そんなことは一切考えていなかった。

「……今日、何食うか」

 黒瀬悠真、22歳。大学4年。

 就活も終わって、あとは卒業するだけの人間。

 そんな俺にとって、その日はただの“いつもの帰り道”だった。

 スマホを見ながら歩く。

 信号待ちに人混み、車の音。

 全部、いつも通り。


 ——違和感に気づいたのは、ほんの一瞬だった。


「……?」

 空が、歪んでいる。

 視界の端に映ったそれに、思わず顔を上げる。

 周囲の人間も、同じように空を見上げていた。

「え、なにあれ……」

「空、割れてない?」

「え、やば……」

 青空の中に、黒い“裂け目”。

 現実とは思えない光景。

 だがそれは、次の瞬間に現実になる。


 ——ズルリ。


「……っ」

 裂け目の中から、“何か”が出てきた。

 四足で歪な体に黒い皮膚。

 目が複数あり、口が裂けている。

 理解が追いつかない。

「……は?」

 声が漏れる。

 誰かの悲鳴が上がる。

「きゃああああ!!」

 モンスターが、人に飛びかかる。


 ——そして人を、食い千切った。


「……は……?」

 現実が、拒否される。

 脳が処理を止める。

 だが、目は見ている。

 音も、匂いも、全部が現実だ。

「逃げろおおお!!」

「うわああああ!!」

 世界が一瞬で崩壊した。

 人が走り押し合う。

 転ぶ。

 叫ぶ。


 俺も遅れて、走り出していた。


「……くそっ……!」

 怖い。

 普通に怖い。

 意味が分からない。

 なんだあれ。

 なんであんなものがいる。

 どうすればいい。

 頭の中がぐちゃぐちゃになる。

 だがそれでも、

「……止まるな」

 自分に言い聞かせる。

 止まったら終わる。

 とにかく生きる。

 人の流れに乗る。

 だが、数秒後に違和感に気づく。

 このままじゃダメだ。

「……違う」

 人が密集している。

 これは危ない。

 あれは、人を狙っている。

 密集=狙われやすい。

 「……こっちだ」

 流れから外れる。

 裏道へ進む。

 遠回りでもいい。

 生き残る確率が高い方を選ぶ。

 息が荒く心臓がうるさい。

 怖い。

 だが足は止めない。

 止まったら終わる。


 ◇


 部屋に入った瞬間、力が抜けた。

「……はぁ……っ……」

 ドアを閉める。

 鍵をかける。

 そのまま床に座り込む。

「……なんなんだよ……」

 手が震えている。

 理解できない。

 あんなものが現れて、人が死んで。

 現実感がない。

 だが、現実だ。

 スマホを見る。

 情報は錯綜している。

 テレビをつける。

 ニュースも混乱している。

「……終わってるな」

 ぽつりと呟く。

 インフラ、治安、食料。

 全部、崩壊する。

 そんな予感だけは、はっきりしていた。


 ——そのとき。


『スキルを付与します』

「……は?」

 頭の中に、声。

 思考が止まる。

 なにが起きている?

『あなたは超人族に覚醒しました』

「……意味が分からない」

 本音がそのまま出る。

 理解できる要素が一つもない。


 だが、次の瞬間――


 視界の前に、“表示”が現れた。


【ステータス】

名前:黒瀬 悠真

種族:超人族

Lv:1

スキルポイント:3

【メインスキル】

《日常生活 Lv1》

【サブスキル】

なし


「……なんだ、これ……」

 手を伸ばすが触れられない。

 ただ浮かんでいるだけ。

 ゲームみたいな表示だ。

 だが、今の状況もゲームみたいなものだ。

 「……無視は、できないか」

 一旦深呼吸する。

 無理やり思考を整え、情報を確認する。

 さらに表示が切り替わる。


《日常生活 Lv1》

・テリトリー修復

・環境維持

・商品生成


「……余計分からん」

 思わず呟く。

 名前だけ見ても、何も分からない。

 しかし、“使えば分かる”タイプのやつだと直感した。

「……まずは」

 周囲を見て、この部屋で自分の家と認識する。

 そしてここが基準になる。

 そう考えた瞬間、 表示が変わる。


【登録可能テリトリー】

・黒瀬悠真のアパート(1/1)

→登録しますか?

【はい/いいえ】


「……は?」

 思わず声が出る。

「……はい」

 とりあえず押してみた。

 その瞬間、足元に光が広がった。

「……っ」

 身構えたが何も起きない。

 ただ、“ここが自分の領域になった”感覚だけが残る。

「……テリトリー、か」

 小さく呟く。

 次に別の項目を意識する。

「……商品生成……?」

 その瞬間だ。

 テーブルの上に、パンと水が現れた。

「……は?」

 完全に固まる。

 意味が分からない。

 何もなかった場所に、物が出た。

「……マジかよ……」

 恐る恐る触る。

 本物だ。

 食べてみると普通に美味い。

「……」

 しばらく沈黙。

 頭が追いつかない。

 だが、これが現実だ。

「……使える」

 小さく呟く。

 さらに表示を確認する。


【テリトリー修復】

・登録されたテリトリーを自動修復

・修復時間:約60秒


「……壊れても戻る、ってことか」

 まだ完全には理解できないがなんとなく分かる。

 そして次だ。


【環境維持】

・温度調整

・有害物質の遮断

・インフラ維持

「……インフラ?」

 スイッチを押すと電気が点灯し、蛇口を捻ると水が出る。

「……いや、これ」

 かなりやばい。

 外は崩壊してるのに、ここだけ“普通”だ。

 そして最後だ。


【商品生成】

・テリトリー内の物品を複製


「……なるほどな」

 ようやく、少し繋がる。

 つまり、ここにある物は食料でも水でも、いくらでも増やせる。


「……」

 静かに、窓の外を見る。

 遠くで煙が上がっている。

 悲鳴もまだ聞こえる。

 世界は終わっている。

 「……だがここは、違う」

 この部屋だけは生きられる。

 少なくとも、しばらくは……

 メガネを押し上げながら思考を整理する。

 このスキルは、戦うためのものじゃない。

 生きるには十分すぎるスキルだ。

 むしろ、生きることに関しては、最強に近い。

 そして、この“スキルポイント”という存在。

「……これが、鍵か」

 まだ分からないことだらけだが、理解していくしかない。

 試してみて、確かめてみて、そして使いこなす。

 椅子に座りながら静かに息を吐く。

「……生き延びる」

 それだけだ。

 外の世界がどうなろうと関係ない。


 ここは——


「……俺の生活圏だ」

 その日、世界は崩壊した。


 そして俺は——


 “日常”で、生き残ることを選んだ。


これから黒瀬悠真だけではなく、様々な登場人物が出てきて物語を紡ぎますので、見届けて下さると幸いです。



読んで頂きありがとうございます!!

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― 新着の感想 ―
内容は面白そうだけどAIの短文、箇条書き、広い行間で悪い癖が全開で読みづらくてしんどい。スマホならまだマシなのかもしれないけどPCで読んでいるとひたすらスクロールしなきゃいけなくて疲れる。
おもろいなぁ。いい掴み。 初手でいきなりしょぼいアパートを拠点設定しちゃうのは迂闊だね 今後移動とかできるのかな 続きが楽しみ
視点が新しい!!
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