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静けさの始まり

作者: aristotles200

前作「静かなる世界」の続編。

世界は滅んでいなかった。

巨大宇宙ステーションで人類は生き残る。


ここから、「静かな」物語が始まる。

幾度かの戦争ののち

世界は静けさに包まれた

海は汚染され、厚い雲は太陽を遮る

氷が、地表の全てを覆い尽くす


−−遥か上空−−


巨大な宇宙ステーション

限られた人々が

地球の再生を待っている

宇宙に人間が住む時代が訪れた


ここでも人間は変わらない

争いで、勝者と敗者が決められた

敗者たちは、地球へと追放される

生きるわずかな品とともに


−−氷の地表−−


追放された者たち

厳しい環境の中で助け合う

生命を守る為に地下へと街をつくり

生き延びる


地下のマグマと科学により

繁栄を得た

追放されし反省から、争いを止めた

平和な人間の世界が誕生する


−−太陽の異常−−


予測不可能な

凄まじい太陽フレアが発生する

地球に襲いかかる

宇宙の人間たちにも


地下の人間たちも気付いた

数百年ぶりに地上へと上がる


宇宙ステーションは爆発し

炎と煙をあげながら地表へ落ちていく

そして

空を紅く染める、巨大なきのこ雲

見守る地下の人間たち

地表には

巨大なクレーターが残された


−−人間という存在−−


死の灰が振り積もる

宇宙と地上の終わりを見届けて

再び地下に戻る人間たち

やがて地表は再生しよう

しかし、人間の居場所はここにはない


人間は、地上への通路を壊し

二度と地表へと現れることはなかった

人間などいないほうがいい


廃墟と、汚染された世界が広がっている

静けさに満ちている、これからも

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