しあわせのかたち
ぼくが家族と話をしている間に、ギューイがお母さんと電話で話してくれた。
そしてすぐに、親切なご近所さんといっしょに、車で迎えに来てくれたんだ。
「あたし、マリー。よろしくね。この子たち全員、うちで引き取るわ」
ギューイよりひとつ年下だという女の子は、頬を赤らめてあいさつしてくれた。
「それはたすかるよ。ぼくはギューイ。この子はぼくの親友のワンタンだよ。ほかの家族の名前はまだないんだけど、どうしよう?」
「じゃあ、いっしょに決めましょう?」
「うん!!」
よかった。ギューイもすごく元気になったよ。
「ギューイ、お父さんと話をしているのだけれど、まだいいお返事を聞かせてもらってないの。だから、もう少しだけがまんしてもらえる?」
「うん。いいよ。そのかわり、ワンタンたちに会いに行ってもいいよね? みんなでお散歩したいんだ」
「ええ、それならかまわないわ」
ふふふ、と、だれからともなく笑顔がこぼれた。
よかった。
これで、だれも餓えなくてすむし、雨風もふせげる。
こんなぜいたくって、ほかにないもの。
ぼくって、とっても運がいい。
だって、これから先もずっと、ギューイとともだちでいられるのだから。
【完結】
これで完結となります。読んでくださりありがとうございました。




