なんとかなるよ
『実家のご近所さんで、ワンちゃんが大好きな方がいらっしゃるの。もし、その方があずかってくれるのなら、いつでもお世話しに行くといいわ。その間にわたしが、お父さんを説得しつづけるから。だから、安心して。なにも心配いらないわ』
「お母さん、ありがとう!! ぼく、ぼく、お母さんが大好き!!」
『ええ。わたしもギューイが大好きよ? だって、たいせつなわたしの子供ですもの。さぁ、泣くのはやめなさい。あなたは自分がしなければならないことをするのよ』
ギューイのお母さんって、すごいな。どうして、これからギューイがしようとしていることがわかるんだろう?
そして、ギューイにとって、お母さんからの言葉は、魔法のように輝いて聞こえたにちがいなくて。
今度こそ、ギューイは涙を完全にふき取った。
「うん、ぼくこれからワンタンの家族をたすけに行かなくちゃならないんだ。だから、もう切るね。ありがとう、お母さん」
『そう、えらいわね。もしたすけられたら、ご近所の方にあずけられるわね。だったらもっとしっかりしなきゃ。気をつけて行くのよ?』
「はい! またね」
元気よく答えると、ギューイは携帯電話の通話を切った。
「ごめんね、ワンタン。だいぶ待たせちゃったけど、これできみの家族を探しに行けるよ!!」
やったぁ!!
ギューイが元気になったぞ!!
わんわん!!
つづく




