翌日
次の日の学校は昨晩の噂で持ちきりだった。
「昨日の夜、パンツ一枚の変質者がシティに現れたってやつさ.....まだ捕まっていないらしいよ。」
「しかも覚醒剤使っていたらしいぜ。」
「どこの学校の奴だろう?」
そんな話をよそにマオはいつものグループと話ていた。ケンタロウとシレナ、キカイ、ゾーラだ。
「ずいぶん深く斬られたね。」キカイがマオの肩の傷を見ながら言った。
「どこのヤカラだ?」
シレナはいつもより真剣な顔をしている。
「ソイツの家を水でリフォームしてあげるぜ。」
「リフォームって取り壊すわけでは無いからね......。」ケンタロウが言った。
「あーしにとっては、どっちも同じだ。」
「さすがスケバンだね.......。」
「一番気になるのはそのシュテルカーとかをどこで買っているかだな。」
ゾーラが髪の毛の蛇をかき上げた。
「ロクな事に使わんだろ。」
マオが突っ込んだ。
「まあね.....。」そう言うとゾーラは左眼の眼帯を外して内側を拭いた。
もちろん左眼は閉じたままである。もし目を開けると他人を石化させてしまうからだ。
「おーい、ゾーラー!」
エルフの一人が叫んだ。ガムをクッチャクッチャしているヤツだ。
「チッ、またか。」ゾーラは面倒くさそうに呟いた。「なんだ?アテーナー。また金か?」
アテーナーはニンマリといやらしく笑った。
彼女は学校中で成績はトップクラスで美貌だが、中は腹黒のタチの悪いヤツだ。
「そうそう〜、ゾーラ。お願いがあるんだけど、200ドラコ貸してくれない?」
ドラコとは連邦の通貨である。通貨といってもコインとか札ではなく、今では電子マネー化しているのだ。
「お前、コレで何回だと思っているんだ?ダメだ。」
ゾーラはキッパリと言った。
「アア〜!!ゾーラがケチした!ヘビ頭なのに!!」アテーナーは最後の部分は区切るように言った。
「てめー、今なんて言った?」
「何回も言わせないでよ!ヘビ頭!!」
「石化させ.....!!」
ゾーラはカンカンになり眼帯に手を伸ばした。すぐにキカイが羽交締めをした。
「タンマッ!タンマッ!」キカイが叫んだ。
「イヤ、今のはゴルゴン族に対しての最大のブジョク!!許さねーぞ!!」
「好きにしてあげたら?キカイ。責任はこっちが取るからさ....。」
と言った直後にアテーナーは腰から日本刀を引き抜いた。
「かかって来な。だけど、その頭斬られても知らないよ。」
ゾーラは日本刀を見た瞬間引き下がった。
「クソッ、分かって今回だけは見逃してやる。」
「怖いくせにね〜。」
「うるさい!!」
「オイオイッ、二人とも落ち着けよ。」
ケンタロウが間に割り込んだ。
「先生が来ると厄介な事になるぜ。」
ハイハーイとアテーナーは席についた。
「.......ったく、すぐキレない。」
シレナが呆れたように言った。
「頭少し冷やせよ。」
ゾーラの顔は赤くなっていた。そして古代語で暴言を吐きながら自分の席に座った。
「Solche scheiße Pisser. Ich risse gleich deine Hals ab!」
「なあ、今日の夜さ。皆んなでゲーセン行かない?」ケンタロウが提案した。




