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MAO.U  作者: Sei
2/7

一方

「やあ、アレース将軍。こんな所へわざわざようこそ。」


「今は挨拶を交わしている暇はありません。これはアトランティス連邦に関わる一大事です。」


「は....はい。ですがまだ彼は眠りについていますよ。」


「いつ目覚めるか見当つくかね。」


「科学者によれば一日後と.......。」


「ともかく彼を見せてくれ。」


ここは魔王城跡だ。現在はアトランティス連邦軍によって管理されている。


アレース将軍と科学者はビニールで囲まれたバスタブのような物に近づいた。


「コイツか......。」


「はい。神話の中の者だと我々も思いましたけど。」


バスタブの中には青年が寝ていた。水の中につけられている。


「この風呂桶は?」


「これは回復の泉ですね。」


「殺せないのか?」


「やってみてくださいよ。」


アレース将軍はベレッタ92を取り出すとバスタブに向かって1発撃った。

パーンッ!

すると不思議な事が起こった。勇者を覆っていた水がまるでゼリーのように弾を跳ね返したのだ。


「なるほど。泉は物理攻撃を受け付けないのか.......。」


「それだけではありません!!旧約聖書にはリンゴを食べるだけで体力を回復したり、殺しても宿屋で復活するんですよ。」


「.................................................パンツァー(戦車)を20台、榴弾砲を各所に配置する。」


「しかし.....。」


「やると言ったらやるのだ!!!」


「は...はい!」


その頃.........


「何か今日は騒がしいな。」


「あっ見て!リベッレ(オーニソプター)」


「連邦軍のだぞ。パンツァーをぶら下げているみたいだ。」


「戦争か?」


マオのクラスの生徒は皆窓に釘付けだった


「オイ、授業にならないぞ!」アイヒェ先生が言った。


「うるさいです、先生。」車椅子に乗った女子生徒が言った。だが彼女は足を骨折してはいない。大体足が無いのだ。その代わりヒレが生えていた。


「シレナ、先生にそれはダメでしょ。」

隣にいた生徒が言った。メデューサのようだ。


「ハーーッ.......。ゾーラ、先生を石化出来る?」


「ダメだよ。魔術取締法に引っかかる。」ゾーラが答えた。


「なら、キカイ!機関砲で消し炭に出来るか?」


「それは普通に連邦法で禁止にされている。」答えたエルフは体のいろいろな所に機械が付いていた。


この世界ではマシーネケルパー(いわゆるサイボーグ)が、若い魔族の中で自衛用、義足代わり、さらにはファッションとして百年前から流行っている。


「はいっ。それじゃあ、リベッレが行ったので授業の続きを...........。」


バァン!!


「結局、遅れちまった!!」ケンタロウが叫んだ。「ごめんなさい。先生!!」


後からマオがゼエゼエ息を吐きながら追いついて来た。


「お前ら、これで何日目だと思っているんだ?!まあ良い、今は歴史の授業だ。シュトルムブラット(タブレット)の56ページだ。」


マオとケンタロウは席に座った。


ここで少し歴史の説明をしよう。

統一帝国崩壊後、世界は大きく

「ムー共和国領土」「レムリア王国領土」「パシフィス連合国領土」「アトランティス連邦領土」

に分かれた。

今から50年前、パシフィス連合国が度重なる政策失敗と革命によって崩壊。

元連合国領土の石油資源が豊富なアラニアス砂漠を巡ってムー共和国とアトランティス連邦が軍隊を展開。その結果、ムー共和国が資源の権利を手にし、アトランティス連邦は共和国の監視下に置かれた。

以下が条件


1 軍隊を持たない


2 共和国の軍用基地を連邦内に作る


3税金の半分を共和国側に支払う事


しかし近年、ムー共和国内でクーデターが発生。共和国は荷物となる連邦を解放した。

なので連邦軍も出来たてホヤホヤなのである。


「それじゃあ統一帝国はいつ崩壊したでしょう?」


「ハイッ!」シレナが手を挙げた。

「約700万年前です。」


「正解です。セイレーンさん。それではアンゴルモアくん、幾つの国に崩壊後は別れたでしょう?」


アンゴルモアとはマオの名字だ。慌ててマオは立ち上がった。

だがそのせいで言葉が出てこない。


「アッ....エーー...........分かりません。」


クラスが爆笑した。


「正解は四つです。アンゴルモアくん、今日は居残りですね。」


マオは顔を赤らめながら着席した。

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