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Episode88

昼間のうちに、帝国へと侵入したクロエは夜になると王城内へと侵入する。


それは大胆且つ迅速に行われた。

城の外壁に氷の足場を作り、階段のように一段一段上ったのだ。


あとは、窓からこっそりと室内を覗き込み、人が居なさそうな部屋に侵入する。

「ここまでは案外簡単にいったわね。」


室内へ侵入するも中は真っ暗で何も見えない。

段々と目が暗闇に慣れてきて、この場所が普段は客室なのだと分かる。


綺麗に整えられたベッドや、掃除の行き届いた部屋だった。

ドアを開け廊下の様子を伺うと、こちらに侍女らしき女が歩いて来るのが見える。


一旦ドアを閉め、足音で位置を計る。

今だ。ドアを開け一気に侍女を室内へと連れ込む。

「キャッ!」


後ろから抱きかかえるように、侍女はクロエに取り押さえられる。

小さめの悲鳴を上げられたが、口元を抑え音量は殺せたはずだ。


「大声を出したり、助けを求めたら殺す。」

侍女の首元には氷で作ったナイフを突きつけている。


「んー!」

この女は頭が悪いのだろうか、脅しているのにも関わらず声を出そうとしている。

首に当てているナイフで少し首を切り、血の付いたナイフを侍女に見せる。


すると、自分が置かれている状況がやっと理解できたのか、頭のネジが緩い侍女は大人しくなる。

「叫ぶな助けを求めるな大声を出すな。分かったかしら?」


小刻みに頷く侍女を見て、クロエは束縛を緩め解放する。

侍女はこちらを向き数歩後ずさりし座り込んでしまう。


「さて、お嬢さん。痛いことをされたくなかったら王様のお部屋教えてくれるかしら?」

首を何度も縦に振る侍女。


これはこれで見てて面白いが、先を急ぐので案内してもらう。

「じゃあ誰にも見つからないように案内してくれる?」


又もや首を何度も縦に振ってクロエの質問に答える侍女。

「さぁ行きましょう。」


クロエと侍女は王の寝室の一つ前の廊下の曲がり角までやって来る。

寝室の前には護衛が二名付いており、騒がれると邪魔なので凍らせてしまう。


「お嬢さんありがとう。もう行っていいわよ。(アイス)

二人の護衛を通り過ぎ、寝室のドアに手を掛ける。


「さて、謁見のじかんよ。」

クロエは勢い良くドアを開くとそこには小さな男の子の上に跨り一生懸命に腰を振る巨体があった。


大量に贅肉が付いたからだは後ろから見ているだけでも反吐が出る。

「オークより醜い豚野郎が存在するなんて思ってもみなかったわ。」


帝国の王様はクロエの声でやっと寝室に部外者が居ることを気付くと汗だくの額を手で拭いながら叫ぶ。

「んお?なんじゃお前は!誰か、誰か居らぬのか~!」


「ぶーぶーぶー。豚語でさよならって意味よ。」

クロエは目の前のオーク擬きを凍り付かせるとすぐに指を鳴らし砕いてしまう。

パチンッ!


「ごめんね。もう少し早かったら...」

ベッドの上でほぼ死にかけている男児に慈悲を掛けせめて苦しみが続かないように殺してあげる。


帝国の豚野郎はクロエによって暗殺されたのであった。。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!!

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既にブクマ、評価が済んでいる方はありがとうございます!!

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次のお話も楽しんでいただけたら幸いです。


【作者Twitter】https://twitter.com/yamausayamausa

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