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Episode74

全身に電気が流れるような感覚に見舞われる。

「思い出した...」


レイナは既に彼女と会っていたのだ。


そう魔族達が魔宝玉に魔力と血液を注ぎ込みだした頃だった。

彼女とパスが繋がったのである...


最初は夢でも見ているのかと思った。

いや、まるで夢のような空間だった。


追い込まれたレイナは自害した。

色々なことを諦めるしか無いような状況だった。

でも譲れないことのために死を選んだ先で彼女と出会った。


そして、受け継いだ。

その力を―――


心から求めていた絶対的な力がこんな形で、棚ぼたのように手に入るとは...

だが、そんなのどうでも良い。


これでノアを守れる。

これでノアの横に立てる。

これでやっと―――


「どうかされましたか?」

「いや、何でもない。」

心配そうに覗き込む顔は本当にレイナのことを心配しているようだった。


「さようですか。魔王様少しお耳に入れたい情報があります。」

「ノアが来てるのね。」

起きた瞬間からよく知っている魔気を強く感じていた。


「なっ、はい。どのように対処いたしましょうか?」

「貴女達では多分敵わないわ。どこか広い所へ誘導して、私が向かうから。」

「仰せのままに。」


ノアに会おう。この姿で

髪の色が変わったけど気付いてくれるだろうか?まぁそんなことはどうでも良い。


大好きで愛しくて尊いそんなノアに伝えるだけだ。この気持ちを。

今度は言葉でしっかりと、後悔の無いように―――


***


ノア達は大きな扉の前に辿り着いた。

「この奥は謁見の間。」

メニダが扉を指す。その指は少し震えていた。


「言っていた祭壇に向かっていたのでは?」

「でも此処から凄~くヤバい魔気が漏れ出て来てるしねぇ。」


「確かにそうですね...」

「先に寄ってくしかないみたいだね。」


「レイナさん、無事でいることを祈るわ。」


シュヴァルツは竜化すると、扉を押すため力を込めた。


ギィィィ...

大きな扉が開かれノア達は中へ入っていく。


一番奥にイスが一つありそこに髪の真っ赤な女が一人座っており、その周りに4人の魔族が控えている。

「...」

ノアはポーカーフェイスを装っているがピクリと眉が動いた。


「レイナさんっ。」

「最悪のパターンね。」


ノア達はゆっくりと警戒しながらレイナ達魔族の方へ近づく。


「貴女が裏切ってここへ案内したのねメニダ。」

「...」

メニダは額に汗を流しながら沈黙を貫いている。


「のう、筋肉ゴリゴリの大男に出会わなんだかのう?」

「ええ、会ったわよ。」

エイデンの問いにクロエが答える。


「それで、どうしたのじゃ?」

「殺したわ。」


クロエの言葉に魔族達の魔気が跳ね上がり、殺気を帯びている。


「じゃあお主も同じ道を辿ってもらうかのう。」

「それはおじいちゃんが先じゃないかしら?」


こうしてノア達と摩天楼幹部は最悪な初対面を果たしたのであった。。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!!

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【作者Twitter】https://twitter.com/yamausayamausa

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