Episode62
今回のお話は衝撃的な内容を含んでおります。
エロ・グロが苦手な方は読み飛ばす事をお勧めいたします。
予めご了承くださいませ。
「ハハ...すげぇ。ハハハ...コイツやりやがった。死にやがった!!」
マシューはレイナから降り後退りしたが、もうそこまで血だまりは広がっている。
「まぁいいか、温かいうちに...」
マシューはまた動かなくなったレイナに跨り下半身の下着も脱がせ始める。
ガチャ...コツッコツッコツッ
「貴様、報告も無しで、こんな所で何をやっている!!」
「オ、オリバー様に セ、セシル様まで!?」
まさかここに誰かが来るとは思ってもいなかったマシューは、突然のしかもトップ2の来訪に硬直してしまう。
「こ、これには、訳がありまして。」
「まさかその女は...例の女か?」
セシルは激しく損傷しているレイナをみて眉間にしわを寄せ目を細める。
「は、はい。カーターはやられましたが、俺が機転を利かせて連れ帰ってきました。」
「ほう?ではその魔王様となられるお方に貴様は何をしている?見た感じ既に息絶えているが?」
マシューは必死に弁解するが目が泳いでしまっている。
「これは! この女が自分で舌を噛み切って死にやがったんです!俺は悪くなくて」
「は? 貴様が暴行し辱めようとしたからではないか? 現に今も死体に対して行為をする寸前だったように見えたが?」
「いや、違うんです。これには理由が...」
「もう良い。どちらにせよ。貴様のような死者すら弄ぶゲスは摩天楼に相応しくはない。フッ、そもそも魔族ですらなかったか。」
「俺は魔族だ!!!」
自分が一番気にしていることを鼻で笑われ、逆上したマシューはセシルに襲い掛かるが、オリバーによって阻まれてしまう。
「放せ! 俺が魔王を復活させて、俺が側近になるんだ! お前達に横取りなんて許さねぇ!」
床で取り押さえられたマシューは、騒いでいるがオリバーは聞く耳を持たない。
「おい、ゲス。この女の仲間はどうした?」
「放せ!この!許さねぇからな!」
「やれ。」
ボキッ!!!
オリバーは躊躇なくマシューの右手をへし折った。
「ンギャアアアア!」
「この女の仲間はどうした?」
「知らねぇ! 連れ去った時は周りに居なかったんだよ!」
「ふむ。」
セシルがあごでオリバーに指示すると、更にマシューの左手が折られる。
ボキッ!!
「ギィヤアアアァァ!」
「貴様等には魔王様の器に対し、丁寧に扱うようにと言ってあったのを忘れたか? それともここまで痛めつけ、挙句の果てには辱めておいてタダで済むと思っていたのか?」
「許して、許してください!」
オリバーは押さえる必要のなくなったマシューから手を放し、立ち上がり両膝を思い切り踏みつける。
ベギッ! バキッ!
「ぐああああああああああ...」
マシューは痛さのあまり失神したようだ。
大人しくなったマシューの頭をオリバーは片手で鷲掴みにし、持ち上げる。
そのまま床へ叩きつけると、掴んでいた頭部は弾け飛びマシューは完全に沈黙する。
その間、レイナの体を調べていたセシルはレイナを抱き上げ、光を失った目を閉じる。
「すごいな、人間ではないくらいの洗練された身体をしている。筋肉の付き方や手の豆などを見るにこの女はとても良い剣士だったはずだ。魔王様の器にぴったりではないか。」
「では、すぐにでも始めよう。」
「あぁ、急ごう。」
こうしてレイナの体に魔王を降臨させる準備が始まったのである。
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