Episode54
地下迷宮『ヘラ』入口上空に突如現れた魔族2体の魔気に当てられ、ランクの低い冒険者は次々と気を失ってしまう。
「何が起こってるんだ!?」
「上を見ろ! 何か居るぞー!」
「あれは...魔族!?」
「魔族? 嘘だろ?」
上空の魔族2体を見上げ、地上にいる数少なくなった冒険者がざわついている。
長い青髪を後ろで編んでいる痩せ型の男と小柄でフードを被っており顔がよく見えない魔族は何かを話しているようだ。
「ふざけんじゃねぇ。こうもバケモノがホイホイと現れられちゃーやってらんねーぞ!」
「やり方はミノタウロスの時と同じで行こう。」
「オーケー。」
「死ぬんじゃないわよ。」
白夜は今にも降りてきそうな魔族を待ち構える。
「なぁマシュー。」
「なんだ?」
「あの下のちょっと強そうなの居るやん?」
「あー居るな。」
「あれ、もろてええ?」
「良いよ。俺は中に入ってベゼットが言ってた奴ら探すよ。」
「ほなよろしく。」
「カーター!」
「なんやの?」
「収集癖も良いが、任務を忘れるな。」
「へいへい。」
適当な相槌を打ち、白夜の元へ降りるカーター。
フードの魔族は鞭のようなもので、冒険者を蹂躙し始める。
「来たぞ。」
「ああ。」
「どうもー」
「ギガ・フレア!」
カーターの真下に、直径約10メートル程の炎の魔法陣が形成される。
魔法陣は瞬時に天まで燃え上がり、果てしない一本の柱となる。
約五千度にもなる炎が渦を巻き、中では小爆発が何度も何度も起きている。
炎の柱は10秒程で消滅し、あたりに熱風をまき散らし、高温により地面はガラス状と成り果てる。
「やった...のか!?」
「いや、呆気無さ過ぎるわ。」
「でもギガ・フレアが当たったら骨すら残らないんじゃない?」
「やっぱりそうやんなぁ~? あっぶないわ~。こんなん直撃したら死んでまう所やったでぇ。」
カーターは左手を抑えながら、ヘラヘラと笑って見せる。
「めい...そん!?」
「噓でしょ。」
「おい、何してんだメイソン!」
ギガ・フレアが少し掠って火傷のようになったカーターの左手を、メイソンが治癒しているのだ。
「操る系の能力か!?」
「かなり厄介ね。」
「ああ。だがギガ・フレアを避けたってことは、本当に当たったらタダじゃ済まないってことだね。」
カーターは治った左手を見て満足気に笑う。
「よくできました。ほなさいなら。」
カーターは軽く左手を振りメンソンの頭を消し飛ばす。
「ッチ。糞がぁぁぁああ!!」
「そん...な。」
「早まるな! エンツォ!!」
エンツォはカーターに飛び掛かるが、ダガーの刃は避けられ腹部に蹴りを喰らって吹っ飛ばされてしまう。
そして、フレイヤたちの方へ歩み寄るカーター。
フリッツがフレイヤの前に出てカーターの攻撃から守ろうとするも、盾を弾かれ剣を避けられがら空きとなった肩に触れられてしまった。
!?
「フリッツ? ねぇフリッツ!?」
肩に触れられた後動かなくなってしまったフリッツは、ゆっくりと後ろを振り返る。
目にはもう光は無く、既に操られてしまったのだと気付き絶望するフレイヤ。
「フハハハハ!!! も~一人ぼっちやねぇお嬢ちゃん。」
「いや、そんなのいや...」
後ずさりするフレイヤだったが、フリッツが剣を振り上げ詰め寄る。
「たす...け、て。誰か...」
フリッツの剣がフレイヤに振り降ろされた。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!!
ブックマークと下にある★★★★★を押して、やまうさの応援をお願いします。(*'ω'*)
既にブクマ、評価が済んでいる方は最高です!!凄く励みになっております( *´艸`)
感想やレビューも書いていただけると、非常に喜びます!
この作品を一緒に有名にしてください♪
次のお話も楽しんでいただけたら幸いです。
【作者Twitter】https://twitter.com/yamausayamausa




