表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/161

Episode44

道中はとても静かだ。

あれだけ出現していたミノタウロスが1体も出てこないのだ。


「さっきの魔族が倒したのかな。」

「あちこちでミノタウロスの魔石が落ちているので、おそらくはそうかと。」


レイナと共に最前列で進む2人はいつ魔族が襲ってくるのかというプレッシャーと戦っていた。

これなら魔物であるミノタウロスの方が幾分かマシだと思う2人だった。


「着いた。」

「ボス部屋ですね。」


あれから結局一度も魔族の襲撃は無く、この場所に辿り着いたのだ。

ミノタウロスの出現は数度あったが、レイナやペネロペが瞬殺した。


「お姉さま、このボスは黒天にお任せいただけないでしょうか?」

「試したい?」


「はい、少し役に立てるところをお見せしておきたいので。」

「わかった。」


「エリザベス、ゾーイとグレースもボス戦の準備を。」

「分かりましたわ!」

「うん。」

「おう!」


ボス部屋を暫く進むと一体のミノタウロスを発見する。


「大きなミノタウロスですわね。」

「あぁ、ミノだな・・・?デカくないか??」


エリザベスとゾーイは余りにも巨大なミノタウロスを前に少し怯んでいるようだ。


「うん、きっと中ボスが馬頭(メズ)だったからコイツは牛頭(ゴズ)だね。」

「ミノタウロスの5倍はあるわね。」

グレースやペネロペはそうでもないようだ、


牛頭(ゴズ)は大斧を持ち、仁王立ちでこちらを向いている。


後ろから付いて来ているノア達もその大きさに驚く。


「うお、でっかいなー。」

「主、竜化した私の方がサイズは上かと。」


「え、シュヴァルツそんなところで張り合わないで?」

「私でしたら瞬殺です。」


「いや、だから、牛如きに竜種が張り合うなよ!」

「いえ、事実を述べたまでです。」


何故かシュヴァルツは頑なに自分が上だと主張してくるが、それはそうだろう。

世界最強の種族は竜種なのだ。


その中でも黒竜は戦闘を好み、強さを求めるという。

それ故の意地なのだろうか?ノアには分からないが適当に流すことにした。


「シュヴァルツ、今度魔力操作の稽古をつけて。」

「承知しました。」


この二人は意外と仲良くやっているんだなーと思うノアであった。


「では行きます。」

ペネロペの合図でボス戦が火蓋が切られた。


「お、始まったか。」

黒天の実力はどんなものだろうか。


先程の魔族に対してはペネロペの反応がかなり良かったように感じた。

だが、攻めが良い分守りが少し疎かなのかもしれない。


ただ、レイナですら少しダメージを喰らってはいたので、あの魔族の自爆時の爆風は避けられないのも仕様がないかなと思うノアであった。


「こういう時マスターはどんな気持ちなんですか?私はいつもウズウズしてしまって。」

「そうだね、アリアちゃんは昔からアタッカーの人達と一緒に前に出て戦っていたもんね。」


「はい。どうしても我慢できなくて。」

「ちょっとエリーの動きを見てるといいよ。あの子も黒天のメンバーと付き合いが長いからいい動きするんじゃないかな。」


「分かりました!」


アリアは真剣な眼差しで、ボス戦を見守るのだった。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!!

ブックマークと★★★★★を押して、やまうさの応援をお願いします。(*'ω'*)

既にブクマ、評価が済んでいる方、最高です!!凄く励みになっております( *´艸`)

次のお話も読んで頂けたら幸いです♪


【作者Twitter】https://twitter.com/yamausayamausa

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ