表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/161

Episode31

フレイヤの大魔法が辺りに熱風をまき散らした。


!?


「おいおい、まじかよ」

「何?どうしたの?」


エンツォが見ている方向にフレイヤ達も目を向ける。

そこには壊滅した銀狼と、今にも全滅しかけている冒険者たちの姿があった。


「聖女までやられているのか!?」

「ちょっと、早く助けに行くわよ」


呆気に取られるフリッツの背中を叩くフレイヤ。

それに続いてメイソンも走り出す。


「僕が生存者を探すから、3人であのミノを頼んだよ!」

「あーわーってるよ」


エンツォは先陣を切ってミノタウロスに飛び蹴りを浴びせると、同時に二本のダガーで斬りつける。


「ファイアウォール」


エンツォに怯んだミノタウロスは、少し離れたメイソンの方へ逃げようとするが、フレイヤの放った炎の壁により行く手を阻まれる。


裏取りをしていたジークは、背後からミノタウロスのアキレス腱に斬りつけ切断する。

片膝をつく形になったミノタウロスの首に、エンツォがダガーを突き刺し切断した。


「駄目だ。数名の冒険者は生きているがもう長くはない。」

「おい、聖女はどうなったんだ。」


エンツォの問いに首を横に振るメイソン。


「そんな...」

「そう感傷に浸っている時間は無いみたいだ。」


啞然としているフレイヤに、フリッツは迷宮の入り口を指差す。

迷宮から新しく出て来た5体ものミノタウロスが、こっちに向かって来ている


「あー?糞がっ!!」


エンツォが走り出そうとしたその時

白夜全員が動きを止め、空を見上げている。


「な・・・んだ!?あれ・・・」

「噓でしょ、何なのよこの魔気はっ...」

「みんな、下がって。いつでも退散できる準備を。」

「ふっざけんな。畜生。」


空に居る黒い鎧のナニカはミノタウロスに手を向ける。


魔光グレア


シュヴァルツの放った高密度魔力ブレスにより5体のミノタウロスは瞬時に消え去る。


「あんな魔法知らない!!あんな魔法存在しない!なんなの・・・」


絶望するフレイヤの前にシュヴァルツが降り立つ。

逃げたくても隙が無く逃げることが出来ないフレイヤ。


「そこの女」

「は・・・い。」


「貴女が先程の炎の柱を放った者ですか?」

「そう・・・だけど。」


「フレイヤと言う名前ですか?」

「何故、私の名前を知っているの!?」


「主から、貴女の()()殺すなと命を受けているので。それとアリアと言う女はどこに?」

「主・・・!?アリアはついさっき、ミノにやられて亡くなったわ。」


!!!


「了解しました。遺体はどこに?」

「あそこに」


フレイヤは、シュヴァルツをアリアの遺体まで案内した。

すると、シュヴァルツはアリアを抱き上げ何処かへ連れ去っていったのだ。


「おい、どうなってんだ。何だ今のバケモノは。知り合いか?」

「知る訳無いでしょ!!あんなこの世の終わりみたいな魔気初めて感じたわよ。」


「しかし、聖女の遺体を一体どうするんだ。」

「それは分からないけど、あれはSSS級かそれ以上のナニカだったね。」


「二度と会いたくねぇ。」

「同感だ。」


地下迷宮『ヘラ』の防衛戦線は崩壊した。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!!

ブックマークと★★★★★を押して、やまうさの応援をお願いします。(*'ω'*)

既にブクマ、評価が済んでいる方、最高です!!凄く励みになっております( *´艸`)

次のお話も読んで頂けたら幸いです♪


【作者Twitter】https://twitter.com/yamausayamausa

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ